不登校

充電はあるのに動かない

不登校とか、それに準ずる状態の子。

 

実際は充電が溜まっている。

なのに、本人に聞くと5%と言い、実際動き出す気配がない。

これってナンデ?

 

充電あるのにないと言う子

この話から。↓

充電、何%?確かに、一見元気そうに見える。 でも実際、その子の充電はどのくらいあるのだろう。 充電、5% この話から。↓ h...

 

※本人は5%と言うが、実際には80%というケースもたまにある。← 需要ありです。

私も本人は5パーセントというが
実際は80パーセントの場合もなぜか是非聞いてみたいです。

本人は5%と言うが、実際には80%というケースもたまにある
もしかしてうちがそうかも?!なんて思ってしまいますが、どうなんでしょう…
とても気になります。

 

あ、需要ありますかそうですか。

 

先に言っておくけど。

コレ、レアケースだから。

多くの場合本人の言っている充電で合ってるからね。

その前提で、読む人は読んでください。

 

 

当てはまらない人の方がずっと多いもんで、別に読まなくてもいいと思う。

それより、最近の僕の悩みを聞いてくれない?

いろんなアプリとかアカウントのログインIDとパスワードが管理できないのって、みんなあるあるだと思うんだけど。

再設定するときに出てくる、「私はロボットではありません」の、画像認証のやつ?

タイルをチェックするやつ?

アレがさ、全然わからねぇんだけど。

 

なんなの?

「自動車のタイルをチェックしてください」ってさ。

どこまでを自動車判定する???

マジで難しい。

みんなできるの?

……はっ、もしかして僕、実はロボtt(以下略)

 

 

ってことで。

それでも読む人だけ、以下読んでください。

 

あ、読む前に、あなたがロボットでないことを証明してください。

突破しないとこの先の文章は表示されません。↓

 

人間の基本性質

 

人間は、社会生活を営む生き物である。

 

突然だが、不登校問題を考えるにあたり、この点は非常に重要である。

人間は集団で生活する。

人は人を求める。

人の輪の中に所属したがる。

これが大前提なのだ。

 

だから基本的に、不登校の予後は良い。

人を求めるから。

不登校児本人が、自発的に外に出ていくから。

その力があるから、不登校は予後がいいのだ。

時期がくれば、止めたって出ていこうとする。

 

だから何度も書いている。

 

家を快適に。

 

家でしっかり充電されれば、勝手に外に出ていく。

ある程度元気になると、「暇」になって。

なんか勝手に動き出す。

 

大人の引きこもりだと、意地になって出ていかないケースもあるだろうが。

子どもは基本的にそこまでこじれていない。

元気なら、勝手に出ていく。

これが前提。

 

 

でも。

元気なのに出ていかないケースを、たまに見る。

どんなケースか?

  • 社会生活に興味がない。
  • 家にいたら、それでハッピー。
  • 人を求めない。(家族以外の他人を)(家族、特に母親は、自己同一視して過剰に求めたりする)

こんなケース。↑

 

ASDだ。

かなり特性強めのASD。

※あと、低知能の一部も似た行動をとることがあるように思う。仕組みは違うけど、取る行動は似ている。

※※ASDでも、逆に「絶対に社会に学校に行かなきゃ」とこだわる子もいる。

 

人に興味がない。

社会に興味がない。

自発的に外に出ていく気がない。

 

だもんで、充電について聞かれると、平気で「5%」と答える。

実際は80%なのに。

 

 

とりあえず行きたくないのと、自分の状態が客観視できないのと、両方の理由だろう。

なんとなく「つらい」「しんどい」「行けない」と言っておけば許されると学習しちゃってるケースね。

あと、実際自分がどのくらいしんどいのか自覚できないし、学校の話をされるとエネルギーが削られるのは本当だし。

ASDは、「自分が行方不明」だから。

【ASDの】自分が行方不明【困るところ】ASDは、人と自分の境界が薄い。 だから人の気持ちが分からないし、空気が読めない。 かと思ったら、周囲に共鳴して自分...

 

僕の経験では、エネルギーの自己申告と実際の充電とに乖離があるのが、このパターンだ。

それ以外のケースでは、本人の言う数字で大体合っている。

 

ASDの不登校支援

ASDの支援は難しい。

人を求めない。

社会に興味がない。

そんな子を、どう外に出させるか。

 

本人の意向と反してしまう。

無理やり行かせざるを得ない。

不登校支援のセオリーから逸脱する。

※不登校は無理に押さないのがセオリー。

 

でも、現実的には一人で生きていくって不可能だから。

人間は群れで生活する生き物でさ。

社会の仕組みがそうなっちゃってるから。

ASDこそ、社会に出して経験させないといけない。

 

子どもの頃から「そういうもんだ」と経験させないと、どんどん怖くなってしまう。

大人になって「ハイあとは自己責任」では、ASDは途方に暮れるしかない。(実際、引きこもりの大人でこのパターンって、結構いると思う。)

 

子どもの頃から、その子に合った規模の社会に入れて。

なんとか経験値を上げるしかないのだ。

失敗しつつ、経験から学ぶしかない。

自閉スペクトラム症の不登校支援不登校は、本人が動き出すタイミングを待ってよい。 親にできるのは、家を快適にすることだけ。 そのうち必ず動き出すので、待つし...

 

 

だもんで、僕はこのパターンを疑ったら、セオリーから外れるが不登校児の背中を強く押すよう勧めることがある。

「とにかく行く」という枠組みを作る。

ASDだ、ルーチン化が大事。

本質的な理解は追いつかずとも、「学校は行くもの」とすり込む。

そうすることで、半ば強制的に社会生活の経験を積ませる。

 

でもさ。

 

本当にコレでいいのか、いつも悩む。

この子は本当にASDで、本当に充電80%なのか。

実際はヘロヘロの状態で、傷口に塩を塗っていないか。

また、本当にしっかりASDとして、微塵もキョーミない学校にブチ込むことが本当にこの子のためか。

僕にそんな権利があるのか。

この子の人生は、この子のものだ。

 

毎回悩む。

答えは出ない。

 

 

でも、周囲の大人が実際に取れる行動って、

  1. 押すか
  2. 押さないか

の二つしかないから。

どっちかを選ばざるを得ない。

 

親御さんとよく相談し、最終決定は親御さんだ。

僕には決める権利はない。

 

その時に。

これを決定せざるを得ない親御さんのプレッシャーって。

僕の拙い表現力では言い表せないくらい、アレだなって。

ホント、いつも思うよ。

僕は応援しかできない。

 

まとめ

 

本人の申告と実際の充電が乖離するケースでは、ASDを疑う。

 

まぁ、ほとんどの子で当てはまらないから。

多少のASD特性があっても、こうならないことが多いから。

話半分に聞いていただければ。

 

やっぱり不登校のセオリーは、

家を快適に、ゆっくり充電させる

です。

本人が充電がないと言うのなら、とにかくゆっくり休ませてやってください。

 

 

そして、ロボット認証通過できない問題。

こういうの↓

も僕、読めないんだけど。

もう、なんなの⁉︎

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    いつもありがとうございます!
    毎日、「学校へは行きません。」と渋るものの、押すと今のところ行っている、けど、本当に良いのかな、、と悩みながらのASD小学生の母です。

    本人にとって、意味不明な学校へ毎日行かされるのは、不本意なのは間違いない。でも、経験値を上げるには、何らかの社会に属させる必要がある、と、改めて再確認できて、多少モヤモヤが薄くなりました。
    本人が渋々ながらも納得している間は、何だかんだでおだてて盛り上げて、しれっと集団に紛れ込ませていくしかないのかな。でも、本人にとって、全然気乗りしないことを、周りの期待に応える側面も大いにありつつ頑張ってるんだということを忘れないようにしたいと思います。

    『母親は、自己同一視して過剰に求めたりする』
    私もめちゃくちゃ気になります。分離不安がいつまでたっても強く、本人が十分満足するまでそれに応えるのが愛着を育むことになるのかな、と思いつつも、少しぐらい離れても、ちゃんとあなたの事は何より大切だと思ってるよ、と分かって不安になり過ぎずいられるように慣らしたいな、とも思ってしまいます。
    何かアドバイスがあれば、またお聞きしたいです!

    ロボットではない、難しいですよね。。
    最近は、さっさと降参して「はい次!」としてしまいます。特にアルファベットとかのやつ、全然わからないので。英語ネイティブには読めるのかな??

  2. みな より:

    いつも楽しく読ませてもらっています。今回は腹を抱えて読ませてもらいました
    ロボットの方が正確に答えそうですよね(笑)

    うちはレアケースの、かなり強めのASD兄弟です。お兄ちゃんが不登校になったときは、キツめに押してルーチン化に成功しました。担当の先生のお力添えによるものです。
    一方、弟は、コロナ禍プラス理解のない先生で失敗しました。悪いルーチンになりました。
    環境や特性、運、様々な要因によって変わるものですね
    ただの経験談です

    ところで、文章中の「母親は自己同一視して過剰に求める」が気になりました。需要が少ないかもしれませんが、よければ、いつか、詳しく教えていただきたいです。首を長くして待ちますね。

    ワタシハロボットデハアリマセン

  3. めー より:

    なるほどです
    色々なタイプがありますね
    一般的な不登校と何か違うとずっと思っていたのでドンピシャではないですが、納得出来るところが沢山ありました
    ほんとに奥が深い…
    ありがとうございます
    しかし親がどうすれば良いか?
    何が正解なのか分からないし難しいですね

  4. より:

    難しいですね。なんというか、興味がある範囲がとても狭いだけでなくはないんです。人や学校が嫌いなわけじゃない。私自身、人間関係には興味が薄いけど、人間には興味がすごくあります(^^)どのタイミングでどれくらいの刺激で押すか悩みます。押したところで本人が納得できなければ動かないですけどね。でも、みんなと同じように行く以外の方法はいくらでもありますしそれを知っとくだけでも本人が考えるきっかけになります。色々と頭でっかちに考えてしまいますが、その時の充電量でできることなら身体は動くはずです。地道にそれを続ける。気づいたら少しだけ可動域が広がってる。でも広げることを目的にするとやる気がなくなるのであくまで結果広がった、そんなイメージで日々過ごしています。

  5. 癒し系小学生女子のADHD より:

    離席等の多動はないけど忘れ物が非常に多く、ワンテンポどころかスリーテンポ遅い子に対し、トレーニング方法はありますか。
    小2の娘にADHD傾向があるようで、年長の時から保育園や学校の先生と様子見をしています。スリーテンポ遅いわりにいつも何かしら行動をしているので、子ども部屋は散らかり放題。将来ごみ屋敷確定。
    友達関係は良好で衝動性もなく毎日楽しそうです。勉強も問題なし。よく言えば、とてもだらしのない癒し系女子といったところでしょうか。
    病院に連れていったことはありませんが、早期療育や投薬やトレーニングをすべきでしょうか。
    ADHDは離席や喧嘩っぱやい男子、またはスケジュール管理や片付けができない社会人や主婦の話が多いのですが(テレビや書籍では)、癒し系ゆるゆるドジっ子ADHDについても知りたいです。よろしくお願いします。

  6. ぽん より:

    需要に丁寧に答えてくださり、本当にありがとうございます。
    さてうちの子が何パーセントというのか、何となくためらって聞けていません。皆様すごい勇気です。

    先生のブログを片っ端から読み、ものすごく腑におちる所が多く感動したというか、うちの子も半年かかりましたが「押す」と学校に短時間、別室になら登校できるようになってきてる状態で「押さない」なら、ずっとずっと行かないまま家で楽しく過ごしそうでもあり、簡単な質問(好きな食べ物など)を聞いても、答えられないなど、自分が行方不明なことももしかしたらASDらしき特性なのかなぁと思います。

    近隣で発達外来の検査は予約できましたが、9ヶ月先になるそうなので、先生のブログを読みまくり皆さんのコメントも含め共感し、心がすごく救われています。感謝致します。

    最後の文字の入力、私もあの揺らいだ字体を見るのが何となく怖く苦手です(失敗して次のが出現した時も!!)

  7. こまさん より:

    ASDの中でもレアケースの場合が考えられるのですね…

    子どもの頃から子に合った規模の社会で経験値を上げて、ルーチン化が大事で。ケースに当てはまるかどうか、親もよくよくよ〜く玉の観察必要ですよね…

    先生も葛藤されていて…
    その子の人生はその子のもの。

    とにかく、本人が充電ない言うなら、家を快適に、ゆっくり充電させることが不登校のセオリーで。今回も大変参考になりました、ありがとうごさいます。

    じゃねーよ!一覧。角野氏しか知らなかったです。吉田元首相からステラおばさんまで…

    最後のロボット認証、激むず!!
    IST,っぽくも見えるけど…うーん、クセ強すぎます。象形文字でしょうか

  8. もん より:

    発達障害って、ADHD、ASDの中でも、IQの差や、重度軽度、またそれぞれの性格、学習障害の有無と多様に絡まってくるのに、この子はADHDだからどうとか、ASDだからどうとかってなるのがよく分からないです。
    表に出ている症状がどちらっぽいかの判断も、なんとなく曖昧なんですが、はっきりと分かるものなんでしょうか?

  9. 星菜 より:

    「本人に合った規模の集団で社会生活をさせて(半ば無理矢理でも)経験を積ませる」本当にASDにこそ必要な支援ですよね。じゃないとマジで外に出ていくメリットが彼らにとっては無いので…(苦笑)

    多分「本人に合った規模の集団」というところも大事で、私はこれを見誤って自分の子(現在小3、ASD)を不登校にしてしまいました。
    学校へいくというルーチン化はできたけど、さすがに通常級の人数には無理があったようで不登校になり、、(たまたま少人数だった幼稚園では普通に過ごせていたので入学前の各支援者の意見では通常級でいけると思われたんです…)慌てて支援級に入れるよう手続きをし、少人数で過ごせるようになったら学校へ行けるようになりました。

    でも放っておいたら、マジのマジで延々とお家にいると思います。。ご飯等の世話してくれる家族以外と関わる気が1ミリもなく、友達も1人も作りません。

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