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充電、何%?

確かに、一見元気そうに見える。

でも実際、その子の充電はどのくらいあるのだろう。

 

充電、5%

この話から。↓

不登校児の、家庭での過ごし方 〜規則正しい生活とカエル〜不登校。 昨今、社会的にもだいぶ認可されてきた感がある。 もちろん全員じゃないけどさ。 「子どもの心を守る選択肢として...

 

書いてて思い出したんだけどさ。

実際の充電と親御さんの評価とには、乖離があることが多い。

 

なんかトラブルのある子。

イライラしているとか元気がないとか、抑うつとか。

ハイとローを繰り返すとか。

あと、不登校や五月雨登校とか。

 

親御さんは、よもや充電切れとは思わない。

 

まぁ、一見元気だし。

楽しそうにゲームしているし。

学校に行けなくても、家ではフッツーに過ごしていて。

調子良く喋ったり、絵を描いたり、友達と大声で笑いながら電話して。

 

親御さんが見る子どもの姿って、結構こんな感じ。

不登校って、鬱々と過ごしているイメージがあるけど。

実際、エネルギーの底(充電0%)を抜けると、一見元気なのだ。

 

風呂で歌とか歌っちゃってるし。

むしろ、平均より元気なんじゃ?

 

だもんで、親御さんは頑張らせようとする。

イライラを、強く叱る。

外出を強いる。

ちょっとくらい勉強しなさい!

 

でも。

 

この状態のときに、僕は本人に聞いてみる。

 

スマホに例えると、今って充電何%?

 

すると、思いの外低い数字が返ってくる。

5%や10%と答えることが多い。

 

家では一見元気な子だ。

でも、本人の感覚では充電5%。

そして大抵の場合、本人の感覚が、実際の充電量を表す。

だいたいのケースで、自己申告で合っている。

※本人は5%と言うが、実際には80%というケースもたまにある。この場合、それなりの理由がある。ここでは詳しくは書かないけど(需要があれば書きます)。ほとんどのケースで、自己申告と実際の充電は一致する。

 

確かに、5%じゃ充電器から外せないなぁ。

アプリのダウンロードは危険だし。

外出なんて、怖くてできないレベルだ。

 

充電中の子

その子、充電中。

充電器に繋いでいるから、一見普通に動く。

充電をやめると、すぐに電源が落ちる。

 

だもんで、負荷の大きいことはできない。

一見元気なんだけど。

容量の大きい作業はできないのだ。

 

  • 学校に行く
  • わがままを強く叱る
  • 将来の話
  • 勉強や進路の話

↑こんなのは、今の充電では足りない。

 

スマホ本体が熱くなってくる。

危ない!

本格的に壊れる前に、アプリを閉じる。

つまり、その状況から逃げる。

無視したり、キレたり、話を逸らしたり。

 

 

負荷が小さい作業をやる。

負荷の小さい作業しかできない。

それが具体的に、ゲームやスマホ、動画なんかの、大人が顔をしかめる内容であることが非常に多いから。

 

母
好きなことばっかりして。

やるべきこともやりなさい!

 

好きなことは負荷が小さいのだ。

やるべきことは、容量を食う。

だから、一見「しょーもないこと」ばかりやっているように見える。

実際は、「(大人から見ると)しょーもないこと」しかできない状態なのだ。

元気になってからじゃないと、「やるべきこと」には取りかかれない。

 

充電が溜まると

そして、子どもって想像以上にマジメで。

ある程度充電されると、まだ心許ないのに「やるべきこと」に自発的に取り掛かり始める。

 

無理して登校するなんて、その典型。

で、充電が切れて。

また戻って、でもまた進んで、を繰り返す。

一進一退、よくなったり悪くなったり。

↑この状態が、充電30〜70%くらいだろうか。

 

周囲の大人から見ると、「元気なのになんで⁉︎」となりやすい。

このままじゃ一生社会に適応できないんじゃと、不安になりやすい時期だ。

 

 

あ、子どもだけじゃなく、大人もそうかもしれない。

人間って結構マジメにできているのかもしれないと思う。

 

障害者雇用枠で入社してくる新人さんにも、まだ充電が50%くらいなのに力を振り絞って入社してくる子がいる。できるだけ負荷をかけずに肯定的なフィードバックを渡し続けると、大体3年くらいでカエルを脱し剣も魔法も使える(仕事バリバリできる)ようになるんだけど、家族の呪い(価値観の刷り込み)が強い子ほどもっともっと時間がかかる。
子の支援者・伴奏者が見つかった場合は、親はもう手を離して、自分の不安と向き合った方が良い結果を生むかもしれないと思う。

 

↑これなー。

実際、そうなんだと思う。

充電50%で、本当によく頑張っていると思う。

就職については僕はわからないんだけど、復学や進学についてはホントそう。

子どもって、頑張り屋だ。

 

カエルを脱すると、バリバリ活躍できるっていうのも、ホントそう。

家族の呪い、価値観の刷り込みも、マジでそうだと思う。

ある程度以上になったら伴走者に任せて手を離すのも、まさにそうだと思う。

 

まとめ

 

今、充電何%?

 

子どもに聞いてみるとよい。

今の子たち、スマホやタブレットに慣れているから、この例えがピンとくるようだ。

 

案外、大人の想定とズレている。

元気そうに見えて、まだまだ充電中だったりします。

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    1、2学期不登校。
    3年になったら学校に行く…?とウツウツしていた中学2年生。
    何を思ったのか、3学期から急に学校行きだしました。
    クラスに全く友達いなくて、ボッチいじりされて、クラスの子と一言も話さない日々。

    そんな我が子に充電聞いたら2%だそうです。
    2%だと学校にいる間に充電切れない?って聞いたら予備バッテリーを使うらしいです。
    でも予備バッテリーの充電はマイナスらしいので、それで学校行けるのがとても不思議。

    充電切れても無理してる子、どうするのが正解なんですかねぇ。

  2. ポッチャマ より:

    娘高1、9月から不登校。
    4月から新しい通信制高校転学。
    先生のブログの対象年齢よりはちょっとお姉さんの娘ですが、根本は同じです。
    只今充電85%らしいです。
    このくらいになると自分から過敏性腸症候群の治療に積極的になり、病院の先生のお話にも本音で話すようになりました。
    受診室も1人で入りたいと。
    また、母親の私も充電がたまり、仕事に集中できるように。不登校経験者のお母さんとも新しい繋がりができました。
    親も充電大事。スマホ変えて新しい場所に行くのも大事。必要なアプリだけ入れて
    たっぷり充電。ただ、疲れちゃうから
    90%は超えないようにしてます。

  3. めー より:

    本人は5%と言うが、実際には80%というケースもたまにある
    もしかしてうちがそうかも?!なんて思ってしまいますが、どうなんでしょう…
    とても気になります。

  4. Y より:

    不登校気味の長男と元気な次男に聞いてみました。

    次男は夜寝る前は30%で、朝、起きたら95%になってる。休日の朝は100%と納得の答えでした。

    最近、バイトにも行き始めた長男はなんと20%で、すぐに充電がなくなるそうです。
    起きたら何%?と聞くと、起きても20%だそうで。。。
    長男の充電が溜まるのは仲のいい友達と会った時だけとのことでした。
    家でちゃんと充電できるように、家の居心地をよくしないといけないなと私が反省しました。

  5. さくら より:

    不登校でよく充電っていわれますよね。
    我が子も高校入学と同時に不登校に。
    もうすぐ2年になります。
    ほんと、充電してるのに、漏れているんじゃないかと思うほどなかなかたまらないと思ってました。
    ゆっくり充電してるんですね。
    急速充電できれば良いのにと思うんですが、それだとすごく早く充電切れしそうです。
    娘にきいたら50%だそうです。
    私には70パーセントくらいに見えますが。
    50パーセントじゃ新しいアプリ入れるのためらいますよね

  6. トクメイ より:

    不登校でよく充電っていわれますよね。
    我が子も高校入学と同時に不登校に。
    もうすぐ2年になります。
    ほんと、充電してるのに、漏れているんじゃないかと思うほどなかなかたまらないと思ってました。
    ゆっくり充電してるんですね。
    急速充電できれば良いのにと思うんですが、それだとすごく早く充電切れしそうです。
    娘にきいたら50%だそうです。
    私には70パーセントくらいに見えますが。
    50パーセントじゃ新しいアプリ入れるのためらいますよね

  7. 匿名 より:

    先生、いつもありがとうございます。

    小5の本人に聞いてみました
    「63%くらい」と返ってきました。
    親は、「好き放題やってるように見えるのに5%、とか返事するのかな?」と思っていたのでとても意外でした。

    ヒマヒマ言い出して何かやればいいのに…とイライラしますが、でも確かにスマホの充電が60%台だったら出先ですぐに減ることもあるかもって感じですね

    まだまだカエル、ぴょんぴょん跳ぶのを見守ります

  8. 経験者母(現在進行中) より:

    何年かカエルで過ごしわが子は70%ほど充電できるようになった感じがします。確かに動き出せるようになりました。

    そしてそのあとわが子の玉をよく見てわかったことは、

    人より時間はかかるが70%充電できる
    しかし充電器を抜いてからの減りが急速
    モバイルバッテリーは今のところない
    (出先での友人との交流などによる活力の補充は見込めない)
    帰宅時ほぼ0%のため、夜間はやるべきことはできない

    でした。なので本人が自分で最近アプリを一つ消しました。(趣味が2つあった)
    今、わが子にインストールされているのは

    やるべきことひとつ(学校)
    やりたいことひとつ(趣味)
    やりたいことをやるための活動ひとつ(バイト)

    これを一日バッテリーが切れるまでに急いで終わらせます…
    しかもアプリは一日ひとつ起動です。
    学校、趣味、バイト、別々です。バイトがある日は趣味に出かけません。
    学校がある日は趣味もバイトもありません。
    まず今は、一日を回せることを最優先にして、そのことで少しづつ自信を持てるようにしています。

    何年もかけて、自分のバッテリーの減りの速度がわからず、やりたいことをいくつもやろうとしてパンクすることを繰り返してきました。バッテリーの減りが急速すぎ、まだ学校にいるのに切れてしまうことをくりかえし、とうとうバッテリーが充電できなくなり、不登校につながったのかな、と考えたりします。

    かといって大人になった時、一日ひとつのことをしていてもやっていけないだろうとは思います。
    なので、バッテリーの減りをゆっくりにするか、モバイルバッテリーを探すか、アプリを厳選するか、まだまだ試行錯誤です。
    フル充電で70%、減りの激しいバッテリーと一生の付き合いです。

  9. より:

    今まさに30%〜70%くらいで動きだしてる娘がいます。ほんとに、ほんっっっとに記事そのまんまという感じです。がんばりすぎて、完璧を目指して疲れて結局だらだら→親はここしか見てないのでイライラしてしまうこともありますが、ちょっと前まで一日カエルだったことを考えたらものすごく頑張ってるんですよね。
    今は良き伴走者となってくださる方がいるので、親はむしろ離れて、自分の不安を吹っ飛ばそうと思いました。進んだり戻ったり休んだりなんでもよし!骨は拾うぞー!

  10. ぽん より:

    私も本人は5パーセントというが
    実際は80パーセントの場合もなぜか是非聞いてみたいです。

    今は短時間登校小三男子がいます。本人の充電、また機を見計らって聞いてみたいです。

  11. 匿名 より:

    ※本人は5%と言うが、実際には80%というケースもたまにある。← 需要ありです。

  12. こあら より:

    実際の充電と親の評価には乖離がある

    それなー、と私も思います。
    何故って、親に言ってることと、教育センターのカウンセラーさんに言ってたこと、全然違うから。
    ウチのムスメ。

    ムスメの話を聞いて、いろいろ動いた結果、カウンセリングの日に「お母さん、前のめり過ぎ。
    本人まだその段階じゃない。」と言われ。
    私は子供の意見を無視する、価値観押し付け親呼ばわり。

    子供の「ああしたい、こうしたい」は本心ではなく、後ろめたさからくる発言だったと思います。

    受け入れてくれそうな学校に見学に行ったり、フリースクールに連絡取ったり、病院行ったり、個別塾をオンラインに変更したり。
    本もネットも調べまくり。

    挙げ句、「ママは私の為に何もしてくれない」と言われ。

    こんだけやってもかー!と、
    ちゃぶ台があったらひっくり返したかったし、「探さないで下さい」と置き手紙して失踪したくなりましたよ。

    今は言います。
    「初期の頃は、皆今ごろ学校で勉強してるんだろうな、と思うと辛くて、昼は寝てた」
    「ゲームやYouTube見たりしてると嫌なこと考えなくていいから、没頭してた」と。

    親の目に見える子供、そして発言。
    本当の姿じゃない時もあるんですよね、、、。
    親には人に見えるカエル?

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