起立性調節障害。
朝起きられない病気。
……ん?
朝起きられない?
いいこと思いついた!
朝起きられないなら、寝ないで一晩中起きてればいいじゃない!!!
寝てください
コレ、実際に何度か言われたことがある。
テスト前は徹夜すれば絶対に寝坊しないじゃん!
超名案! みたいな感じで言われる。
え、ちょ、マジですか。
パンがなければお菓子を食べればいいじゃない、的な?
マリーアントワネット的な?
おぉう。
みんな一度は考えるんだろうね。
寝なけりゃ絶対に寝坊しない、と。
起立性調節障害は一般的に、朝調子が悪く、夜は元気。
寝なければ、夜の絶好調のまま朝に突入できるんじゃね? と考えるわけだ。
スイッチを切らなければ(つまり寝なければ)、ハイパーなままキープできるんじゃないかと。
確かに理にかなっている。
考えましたね。
けどさ。
寝てください!!!
起立性調節障害の子は、長時間の睡眠が必要な傾向にあるように感じる。
基本的にロングスリーパーなのね。
疲れやすい子って、睡眠時間が長いのよ。
起立性調節障害って疲れやすい病気だ。
ちなみにHSCも睡眠が長いらしい。
確かに、疲れやすそうだもん。
そして適正な睡眠時間って、生まれつき決まっているらしい。
ショートスリーパーを目指しても無理ってこと。
ナポレオンの3時間睡眠とか、うらやましいけどね。
訓練でどうにかなる話じゃないらしい。
あと、ナポレオンは3時間の睡眠以外に、結構昼寝してたらしい。
くそっ、騙された。
だから、寝てください。
寝ないと多分持たない。
寝てください。
根性で頑張れる期間は短い
確かに、起立性調節障害の子でも、寝なくても短期間なら頑張れる。
1日くらいはなんとかなる様子。
入試の日とか。
前日ほとんど寝られなくても、その日だけならなんとかなる。
きっとアドレナリン的な脳の汁がアレするのだろう。
試験当日、眠くてだるくてシオシオのパーだったという話は僕はまだ聞かない。
でもこの特殊効果も、せいぜい2〜3日が限度と思われる。
新年度なんかに、「今年は頑張る!」と環境適応を目指す子がいる。
絶対寝坊しないように、睡眠を削って。
この子たち、やっぱり数日で力尽きるのよ。
フルで稼働できるのはせいぜい2〜3日。
以降、起床がだんだん遅くなり、リズムが崩れる。
完璧主義だもんで、「フルで出席できないならもう学校は行かない!」となる。
一発逆転を狙って、やっぱり失敗するのね。
このように、根性でなんとかなるのはせいぜい数日のようだ。
以降は、なかなか気合では続かない。
残念だけど、多分ムリ。
とにかく眠い思春期
どこかで聞いたんだけどさ。
人生で最も眠いのは高校生
らしい。
なんか、睡眠の偉い先生が言ってた気がする。
確かに僕自身の経験を鑑みても、高校時代は眠かった。
寝ても寝ても眠かった。
授業を受けた記憶がないのは、実際寝ていたからだろう。
そりゃ記憶ないわ。
きっと、生理的に長時間の睡眠を必要とする時期なのだ。
中高生くらいの、思春期の時期。
眠いんだよ。
もう、そういう仕様。
何かの病気ですか?
よく聞く話で。
中高生は眠いのだ。
そんな中、退屈な授業を聞き、部活に参加し、塾や習い事までこなしている。
十分な睡眠はとれていないだろうに。
いやはや、お疲れ様です。
よく頑張っている。
睡眠大事!
結局、寝た方がコスパが良い。
睡眠不足でボーッとした頭では、よいパフォーマンスは発揮できない。
大人になって特に実感する。
当直明けとか、マジやばいもん。
判断がとち狂ってる。
なんか、オシャレな色のプレステのコントローラー買ってた。
僕、一緒にゲームする友達なんていないのに。(慰めてください!)
起立性調節障害の子、中でも特にメンタル要素が絡んでいる子。
きっと、疲れやすい子だ。
普段からエネルギー消費が激しいはず。
寝てください。
頑張り屋なもんで、睡眠を削って勉強や課題をして、結局倒れ、遠回りしちゃう子がいる。
睡眠を確保しつつ、できる範囲で勉強をした方が良い。
全範囲終わらなくても、こっちの方が結果は良いはずだ。
とてももったいない。
睡眠は、根性や気合では勝てない。
寝た方が良いと思う。
P先生の今回のブログを読んでから 成長期 睡眠不足でググったら、 厚生労働省のe-ヘルスネットのホームページに「睡眠不足は、成長の遅れや食欲不振・注意や集中力の低下・眠気・易疲労感などをもたらします。子どもの場合、眠気をうまく意識することができずに、イライラ・多動・衝動行為などとしてみられることも少なくありません。また睡眠不足は将来の肥満の危険因子になることも示されています。」と書かれていました。睡眠不足による損失って、本人が自覚している以上に大きいですよね。
部活や友達付き合いは本人にとって大事な場合も多いだろうからと、P先生はあえて言及されずに、勉強や課題について書かれたんじゃないかと勝手に思ってます。お子さんの味方ですね。
勉強や課題に必死になるような子を育てた事がないので、よくわかりませんが、私だったら、常に「あなたが喜んでて私も嬉しい」を事あるごとに態度や言葉で示した上で、「成長期の体は大事、お母さんはあなたが大事だから、寝てほしい。先生に怒られても気にしなくていい、あなたに後で悩んで欲しくないから」って言うかなあ。頑張りすぎて悩みが増えるなんて、本末転倒。自分が今イライラしやすい状態であると自覚できる子って、多分そんなに多くないし、ストレートに親からそれを指摘されて反発せずに受け入れる子となると、更に少なそうなので、そこは口をつぐんだままで。
単なる義務感で宿題全部こなしたからってテストの点上がらないし、内申美人になって偏差値高めの学校に行ったって、そこで授業についていけなくなるのもよくある話ですね。