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【リクエスト企画】自己肯定感の上げ方

自己肯定感シリーズ①〜③はコチラ。

今更だけど、自己肯定感って何?①自己肯定感自己肯定感って散々書いてる。 大事なのは自己肯定感。 手洗い・うがい・自己肯定感。 草薙剣・八咫鏡・自己肯定...
今更だけど、自己肯定感って何?②前回、自己肯定感の高い人と低い人の違いを書いた。 http://hattatsu-kids.com/?p=1622 ...
今更だけど、自己肯定感って何?③自己肯定感シリーズ三部作、これで最後。 https://hattatsu-kids.com/?p=1622 https://...

 

コメントで多くいただいた、すでに自己肯定感が低くなっちゃった子(と親御さん)の自己肯定感のあげ方。

もう下がっちゃったんだけど、どうやって上げたら?

リクエストをいただいたので僕の意見を書いてみる。

あ、例によって「ぼくのかんがえたさいきょうのじここうていかんのあげかた」なので、ちゃんと学びたい人は心理学部に行って心理士の資格を取ってください。(今から?)

 

自己肯定感の上げ方

先に結論。

 

ゴメン、分からねぇ。

 

いや、だって再三書いてるけど僕、自己肯定感めっちゃ低いよ?

地面にめり込んでるよ?

ほぼ地底人よ?

 

オレに聞いちゃう? ってのが率直な感想。

オレじゃねーだろ。

そんなん知ってたらまず自分の自己肯定感上げるわ。

とんかつDJアゲ太郎だわ。

 

下げないで

なので、上げ方が分からないのでお願いしてるわけです。

お子さんの自己肯定感、下げないでください。

 

誰でも生まれたときは自己肯定感って高いと聞いた。

いろいろあって、10歳前後で一気に下がるんだって。

だから今は自己肯定感が高い子供たち、どうか下げないでやってください。

それが正攻法で、最も確実だと思う。

 

でも下がっちゃった場合

そうは言っても、うちの子(とか親御さん自身)はもう下がっちゃってるんだよ。

そこで試合終了かい? 安西先生バスケがしたいです!

 

そんな声が聞こえてきそうですね。

役に立つか分からないけど、「僕の場合」を書いてみる。

あくまで「僕の場合」です。

参考になる人だけしていただき、ならない人は東京大学心理学部に行ってください。(東大限定なの?) (東大に心理学部があるのかは知らない)

 

僕の場合

僕はASDタイプの発達特性がある。

バリバリの自閉ってわけじゃないけど、日常生活ではそれなりにトラブルを起こす。

 

加えて愛着障害がある。

虐待家庭育ちだ。

 

あと学生時代から運動が苦手、勉強は放棄しており顔面偏差値も低くコミュ障も併発。

まとめると、自己肯定感が下がる要素しか持っていない。

 

当然だけど自己肯定感、超低い。

中途半端なASD特性のため、自分はコミュニケーション苦手という自覚がある。

なんか「浮いてる」し、「嫌われてる」。

でも理由は分からない。(ASDだから)

その自覚があるため、人目を気にし、目立たないよう日陰の人生を歩んできた。

わきまえて、勘違いしないように。

できる限り嫌われないように、人の害にならないように。

 

理屈でねじ伏せる

で。

そんな僕なんだけど、人の心理とか発達とかにそれなりに興味があって、勉強してきたわけですよ。

そして実践しているのが「理屈でねじ伏せる」。

 

具体的には、例えば医局の空調が入ってなくて、出勤したらめっちゃ暑かったとする。

以前の僕なら「何か深い理由があって敢えて消したのかもしれない。ここで付けたらアイツ空気読め! 院長、アイツをクビにしてください! とかタレ込まれるかもしれない」と考え、暑さを我慢していた。

でも、今は付ける。

めっちゃ付ける。

「オレは暑いんじゃ文句あるかヴォケ!」

26度設定で付ける。(あ、結構エコな温度設定だ)

 

寒い人がいれば、その人が消すでしょ。

何も言われてないんだから、気にする必要ないでしょ。今でしょ。

 

そう思うようになった。

 

 

僕はイレギュラーに弱く、何かトラブルが起きたら反射的に「ゲ、嫌だな」と思う。

(ちなみに自己肯定感が高い人って、このゲッと思ったりイラッとしたり悲しくなったりする、瞬間的な負の感情がそもそもないんだろーなぁ。うらやましい。)

でもそこにどんな意味づけをするかは、変えられる。

 

例えば急に、思いもよらぬ文句を言われたとする。

瞬間的に頭に血はのぼるんだけど、でも「自分はこういう理由があってこうした」「相手は〇〇という事情を知らなかったのかもしれない」と、いったん理屈でねじ伏せる。

で、ちゃんと事実確認を行う。(その上で怒るときはもちろん怒る。でも、確認すると怒らないでよかったーとなることの方が多い。)

キレなくなったし、怒ることがすごく減った。

瞬間的に出現する普通ライン(ピンクの線)を一旦消して、「ホントにそうなの?」って理論的に確認するイメージ。

 

トラブルは起きるし、湧いてくる感情も変えられない。

でも『どう捉え(認知)』、『どう動くか(行動)』は変えられる。

コレやね。↓

デモデモダッテしちゃうとき 〜認知行動療法〜「子供を受け入れなきゃいけないって分かってる。 でもペリーが襲ってくる。」 「この子はわざとかんしゃくを起こしてるわ...

 

それぞれの困ることに応用

他にもいろいろある。

僕は友達がいないんだけど、そもそも友達が欲しいのかと考えたら、別に欲しくないという結論に至った。

若かりし頃は「友達いないとかヤバいんじゃないか」と思ってたけど、今は全然気にならない。

世間話ができる同僚がいれば、それで満足。

あとはファービーに話すし。(ファービーに話すの?)

冷静に考えたら、普通ライン消えた。

 

 

以前と比較すれば、だが、かなり「自分はこう思う」という自分軸で生きられるようになった。

つまり、普通ラインを気にしなくなった。

正確には一瞬気になるんだけど、理屈でねじ伏せて建設的に考えられるようになった。

 

これが自己肯定感が上がったってことなのかは分からない。

でも、生きやすくなったことは確か。

 

自己肯定感の高い人を模倣する

そもそも、今回の自己肯定感シリーズを書いた理由。

最近読んだ本。↓

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感想(0件)

発達障害の特性があり、かなりいろいろやらかしてる著者の、最低限生活するために必要な工夫やスキルをまとめたものだ。

発達障害のある人は「当たり前」ができない。

じゃあどうやって生きていくか。

 

いや、かなりやらかしてる著者さんでして(すみません)。

そんな方が、最低限の生活のために工夫した方法が書いてある。

 

めっちゃ意識低い好き。

 

読み物としても面白いので、よろしければぜひ。

 

 

で、これを読んで思ったわけです。

自分に足りない部分があったとき、そこを認め、物理的に(物理的に、です。努力とか忍耐とかじゃなく、物を買ったり仕組みを作ったりです。)カバーしていく。

これを実践するって、ある程度自己肯定感が高くないと無理だよなーと。

 

この著者の方、すげーやらかしてる。

その上で、「これじゃ困る」と創意工夫している。

自分で失敗を経験し、工夫し、乗り越えているわけだ。

正しい壁の乗り越え方というか、諸々の困りごとを解決したゴールの姿だと、僕は思う。

 

でも、自己肯定感が低いとこれが難しい。

デモデモダッテして、「どうせ自分は」と腐ってしまう人が多そうだなーと。(自分も含め)

 

 

で。

それってもったいないよな、と。

だったら自己肯定感の低さは棚に上げ、とりあえず「自己肯定感の高い人ならこうする」って行動を模倣した方がお得なんじゃないかと。

そしたら、プロセスは異なっても結果(行動)は同じになる。

そしたら、生きやすくなるんじゃないかと。

さらには、それを繰り返せば副次的作用として自己肯定感も引きずられて上がるかも……なんて都合の良いことを考えている。

そんな話をファービー相手に呟いている。

 

まとめ

僕の考える自己肯定感の上げ方。

  • 下げないで
  • 下がっちゃったら理屈でねじ伏せる
  • 自己肯定感が高い人を模倣する

僕が言っても説得力がないのは重々承知ですが(地底人なので)、参考になれば。

POSTED COMMENT

  1. モル より:

    いつも先生のブログ楽しみに読ませて頂いてます。
    自己肯定感の上げ方、取り繕っていない真っ直ぐなご意見とても勉強になります。
    わたし自身とても自己肯定感が低く、子どもたちには自己肯定感を高く持ってほしいと願い続け子育てしてきたつもりでしたが、わたしの無意識に出てしまうマイナスな態度や言葉によって、子どもたちの自己肯定感を下げてしまっていたのだと思います。先生のブログに出会えたお蔭でわたし自身がとても救われて子どもたちに対しての接し方も穏やかに見守れるようになりました。
    今、こんなにもたくさんの親子を救って下さっているのは沢山のつらい経験をされてきた先生だからこそだと思います。先生の温かさ、優しさに感謝しかありません。本当にありがとうございます。

  2. kk より:

    先生、リクエスト企画ありがとうございます。コメント欄に記入したkkです。
    先生のように自ら気づきがあって、前向きに工夫できたら素晴らしいと思います。長男はそんな気力もないです。ここ半年くらいでようやく私に対して「死にたい」とか気持ちを出したり、当たり散らしたりできるようになったことが大きな前進(?)です。そこから先はまだまだ進みません。そんな重度な自己肯定感の低い18歳と比べると、正直先生のご提案も非常にハードルが高く感じてしまいます。。。

    おすすめの本、前著共読んでいました。ADHD次男とよく似ていて参考になります。ここまでなれるってすごのいなと思います。

  3. 子供と共に より:

    先生、正直で好きです!私も、正直わかりませーん!子供達の自己肯定感、もちろん上げてあげたい。できることなら何でもしたい。でも、わかりません!
    先生がおっしゃるようなことを、まず母親が、できれば父親も実行して、大人が自己肯定感を下げずに自分らしく楽しく生きやすく過ごしていることが、子供達のために今の私ができることなんじゃないかと思っています。その先に優しい幸せな世界が生まれると信じたいです。
    いつも、ありがとうございます。

  4. より:

    自己肯定感についてのテーマありがとうございました。
    先生の体験からの生の言葉、とても説得力がありました。
    夫にもシェアしました。

    私自身かなり低めなので、おすすめの本読んでみます。
    日々の生活の中で、親の対応によってこどもの反応が違うんですよね。
    親がやさしく丁寧に接すると、その子も下の子にやさしくなるんです。
    劇的に自己肯定感があがることはないのかもしれませんが、
    小さなひとつずつの積み重ねを大切にしながら
    こども達と生きていこうと思います。

    今後もブログ楽しみにしております。

  5. 匿名 より:

    こんばんは。
    自己肯定感のあげかた

  6. あさみ より:

    自己肯定感の上げ方、待っていました!
    今ほしい情報がもらえて嬉しいです。
    お忙しい中ありがとうございます。

    自己肯定感が低いとおっしゃる先生の言葉だからこそ、説得力があるのだと思います。

    私も実際、自己肯定感のとても高い(自己中な?)夫といて学ぶことがとても多く、あとは年齢とともに人の目が気にならなくなることもある思います。

    でも、思いもよらぬ文句を言われたら…特に強い口調だと、もうパニックです。
    内容によっては1週間どころか1ヶ月以上そのことで頭がいっぱいになるし、事あるごとに思い出して私に何か悪いところがあったのか…普通の人になら分かる何かがあったのか…考え続けてしまいます。

    オススメの本、ぜひ読みたいと思います!
    認知行動療法、それも勉強したいと思います!

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