心理学

子どもが部屋を散らかす理由

面白い話を聞いた。

 

人間、片付けられないのがデフォルト

 

なのだそうだ。

 

片付けと本能

普通、片付けられないんだって。

ヒトは遺伝子的に、「整理整頓」がインプットされていないんだって。

散らかしっぱなしがデフォ。

きれいにできる人が、本能を飛び越えて理性で制御してるんですって。

 

へー。

そうなんだ。

 

 

本によるとですねー。

人間は、狩猟民族としてあちこち転々と移動する時代が長く続いていたらしい。

ひとところに留まるようになったのって、ごく最近で。

 

餌を求めて移動する種族は、掃除しない。

散らかしっぱなしが普通。

ヒト以外の動物もそうだ。

 

  • 別に、汚くても環境は悪くならないしー。(移動するから)
  • 汚染から病気が流行ることもないしー。(移動するから)
  • ゴミは放置で問題ないしー。(移動するから)

ってことだそうだ。

 

よって、人間の本能に「掃除する」は組み込まれていないらしい。

掃除しないことによる不都合が出てきたのは、たかだか、ここ数千年。

一箇所に定住するようになってからの話だそうだ。

 

 

今の我々は、「掃除しないとヤベー」と知っているわけだが。

病気になるし、暮らしにくいし、ゴミは溜まる一方だし。

虫とか食中毒もイヤだし。

「汚い」ってリスクが高い。

 

ね?

ヤベーですよね?

だからみなさん、一応掃除しますよね?

 

でもコレは当然ではなく、後天的な学習の賜物らしい。

実際、食べ物をカビさせたり、Gを召喚したり、ゴミ屋敷をテレビで見たり、ペストについて習ったり。

後天的に「汚いとヤベーな」と知る。

 

だから、掃除できるようになる。

 

 

へー。

勉強になった。

金の脳を差し上げよう。

メロンパン入れになっております。

 

 

そしたらさ。

 

子どもが片付けられないのは、普通だ。

 

遺伝子的にそうなっているのだから。

散らかしたら散らかしっぱなしがデフォだ。

 

母
使ったものは片付けなさい!

 

そりゃさ、お母さんはウン十年生きてるからさー。

人生経験から「汚いとヤベー」って知ってるかもだけどさー。

 

子どもだもんで。

 

まだまだ、この世にやってきてたった数年の、子どもだもんで。

本能のままに行動しちゃうのよ。

「汚いとヤベー」って、知らないの。

これから学習していくの。

 

 

  • 子どもが片付けしない。
  • 部屋が汚い。
  • 整理整頓できない。
  • なくしもの、忘れ物が多い。

↑こんな相談をよく受けるが。

 

本能だもんで。

 

↑理屈で返答すると、こうなる。

 

 

本能的だからできない

 

なんとも救いのない話だが。

でもまぁ、そうだろう。

僕も整理整頓できない側の人間だからさ。

『片付けは遺伝子に組み込まれていない』と言われたら、妙に納得してしまう。

 

だよなぁぁぁぁぁぁ!!!

やっぱりなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

ってなる。

 

ピーマンと本能

似た話に、

人間、ピーマン嫌いがデフォルト

というのもある。

 

 

そうらしい。

普通、嫌いらしい。

 

ピーマンは、苦味の強い食べ物だ。

人の遺伝子には、

苦味=毒

と刻まれている。

苦いものは食べないようインプットされている。

 

らしい。

毒だから。

危ないから。

 

そうでしょ?

子どもって、大抵みんなピーマン嫌いでしょ?

 

 

でも、大人は食べるじゃん?

苦いのになんで?

そっちのが変だよね?

 

これはですねー。

大人は、経験的に毒ではないと知っている

から、らしい。

何度か食べるうちに、「あ、コレ、イケるやん」と学習するんだって。

 

だから大人になると、食べられるものの幅が広がる。

本能的に苦味や辛味、酸味なんかは回避するようになっているのだが。

経験から、安全であると知る。

 

だから、変な珍味とかも食べる。

割となんでも食べる。

らしい。

 

 

あ、辛味もよく聞く話だね。

子どもは、辛いものは食べない。

でも、大人は好んで食べる。

そういうことだ。

 

ちなみのちなみに、『辛味』ってイコール『痛み』らしい。

辛さって、味覚じゃなくて痛覚なんだって。

『痛い』んだってさ。

へー。

 

痛いものを避ける。

至極まっとうな生存本能だ。

大人は、これを経験から克服し、なんなら「美味しい」と感じるに至るんだって。

 

まとめ

 

人間、片付けられないのがデフォルト

人間、ピーマン嫌いがデフォルト

 

そうなのだ。

本能の仕業なのだ。

本能なら仕方がない。

その子が特別に怠惰なわけでも、ワガママなわけでもないのである。

 

ってことなので、お父さんお母さん、そこまで目くじら立てずに。

まぁ、勘弁してやってくださいヨ。

お父さんお母さんも、子どもの頃は片付けできなくてピーマン嫌いでカレーは甘口だったでしょ?

その子もそのうち克服しますから。

ね?

POSTED COMMENT

  1. こあら より:

    P先生、いつもためになるお話ありがとうございます。

    私も小学低学年までは通知表に毎回「整理整頓がんばりましょう」と書かれ、自分の部屋は汚部屋でした。

    高学年になったら、教わったわけでもなく、何となく自力で整理できるようになりました。
    今では、いつ人が来ても躊躇なく家に入れられる状態を保っています。

    子供の頃は「片付けなければ」とも「片付けないと気持ち悪い」とも全く考えずに汚部屋で過ごしていたなぁ。
    そして、親が放任で「片付けろ」とも言われませんでした。

    今出来なくても、時がくれば出来るようになる、と気楽に構えることも必要ですね。

    でも、気になることが。
    我が子、少しだけ残った状態のペットボトルが散乱してます。
    「なぜ飲み干さないっ???」と、すごーーーーーく気になりイラッとします。
    これもデフォなんですか?

  2. 女子の母 より:

    そっかー、片付けられないのって、
    本能なんだー!٩(^‿^)۶

    私は片付けられないくせに、
    引越しが好き。
    散らかってくると、
    あー!引っ越したい〜!ってなる。
    、、、それも狩猟民族だったせいなのネ。
    なるほど。
    たまに、何にもないホテルに泊まりたくなるのも
    そのせい?

    だから、うちは子供にもあんまり
    片付けろ、片付けろ、って言わない(言えない)んだけど、
    このままじゃあ、お嫁に行けないかもって、
    心配にはなりますね。

  3. 散らかし より:

    私は小学生のころ、部屋がすぐ散らかってて、夏休み明けには必ずなにかが失くなってました。自分でもなんで散らかるのか不思議でしたw家を新築して、自分の部屋が出来て、片付ける家具等が揃ったら幾分ましになり、飲食店のバイトで掃除の仕方を学び、今は子供の頃なんであんなに散らかしたのか不思議です。子供はやり方を知らない、その通りと思います。

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