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【自他境界シリーズ③】先天的な視野、後天的な視野

続き。

【自他境界シリーズ①】自他境界スケール案 〜ASDとHSCとサイコパスとカリスマ〜僕は、ASDやHSCの子と会う機会が非常に多い。 で、困りごとを聞いていくと、大抵この結論になる。 自他境界を引...
【自他境界シリーズ②】自他境界によって見える世界が違う前回の続き。 https://hattatsu-kids.com/?p=5469 あくまで僕の趣味であり、主観です。...

 

自他境界が極端なのに、困らない人がいる。

この人たちの視野って、一体どーなってるの⁉︎

 

カリスマの視野

まず、カリスマ。

 

カリスマってゆーか、リーダーっていうか。

人の意見に流されず、自分の意見をはっきり言える人。

いるじゃん?

社会で活躍するスゲー人。

あの人たちね。

 

同調圧力に弱い日本人は、自己主張が苦手な人が多い。

僕もそう。

そこのアナタも苦手でしょ?

 

でも、言いにくいこともはっきり主張して、同調圧力とか反対意見に流されない人がいる。

気にはしてるんだけど、ブレないというか。

 

みんなを引っ張っていくリーダー。

そこはかとないカリスマ性。

よく言えば自分がある、悪く言えば人の話を聞かない。

そんな人。

いますよね?

 

 

例えば誰だろ。

鬼滅の刃の煉獄さんとか?

 

ルフィや悟空もそうかも。

 

実在の人だと、思いつくのがクロちゃん。

 

書店で見かけた本のタイトルが、

『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由』

だった。

 

パワーワードすぎて鮮烈!(読んでないけど)

 

ドッキリをかけるにしても、ターゲットがかわいそうに見えてしまうと、企画は成立しづらい。そういう意味では、平気で嘘をつくし、自分のことしか考えないクロちゃんは、最高のターゲットだったわけです。

(番組スタッフ)

 

自他境界が非常に強いのではないかと予想される。

 

あとは、ご意見番的な人かなー。

ひろゆきとかカズレーザーとか叶姉妹とか。

スゲーと思うもん。

僕にない物を持っていて、尊敬する。

 

 

さてさて、この人たちの視野ですが。

 

 

平均的な自他境界の人の視野が、こうだとする。↓

なんとなく、自他境界の隙間から関係性を見ている。

Aさんが、なんとなく入ってくる。

 

全体像は、なんとなーく見えているけど、見えないところもある。

上図でいうと、Aさんとの関係は見えるけど、Bさんは怪しい。

いうなれば主観的。

 

 

カリスマの視点って、こうなんじゃないでしょうか。↓

 

基本、自分。以上! なんだけど。

理屈として、「ここにAさんが存在する」と理解している。

別の場所から、俯瞰する目で見ているというか。

 

自分の外側には、別の人や環境やその他有象無象がある。

と理解し、関係性を理屈で捉えている。

 

平均的な自他境界の人は、感覚的になんとなーく関係性が掴めるのだけど。↓

 

自他境界が強固な人は、これが苦手。

※自他境界が薄すぎる人も同様にこれが苦手です。

 

なので、俯瞰した別の自分が、全体像を見ているというか。

鷹の目?

そりゃミホークか。

鳥の目?

そんな感じで。

 

 

実際には見えてないんだけど、理屈で知っている。

 

アンチはいる。

それは分かる。

でも、俺はこう思う。

 

という主張ができる。

※ちなみに煉獄さんは、柱合会議で「心より尊敬するお館様であるが理解できないお考えだ。全力で反対する」、つまり禰豆子を殺せと言っている。上司(お館様)に逆らって、はっきり意見を言っているのだ。強い。

 

僕なんかには、これができない。

否定意見がにゅるんと入ってきちゃう。

すぐヒヨる。

弱ェ。

 

 

確固たる自分がある。

かつ、自分と違う意見があることを、理屈で知っている。

 

だから

トラブルを起こさない。

かつ、

影響されない。

 

この両者が両立する。

 

カリスマの強さ

このタイプの人は強い。

自分をしっかり持っている。

 

例えば、こんなマイナーなブログでも、誹謗中傷メッセージが来ることがある。

殺人予告とか、人格否定とか、純粋な悪口とか。(絶対ダメだよ! 特定しようと思えばできるんだかんね!)

自他境界弱めの僕は、すぐヘコむ。

 

この規模でこれなんだから、顔出しとかメディア露出とか、僕は怖くてできないわけだ。

小狡く匿名で、かつ細々とやっているわけ。

バズりたくないバズりたくない炎上怖いとつぶやきながら。

 

 

でも世の中には、反対意見が出ることを織り込み済みで、本名・顔出しで堂々と意見を言う人がいる。

「叩かれることも、誹謗中傷もそりゃあるさー。でも、俺はこう思うんだよねっ!」というスタンスで。

 

なまらかっこいい。

まさにカリスマ。

 

この人たちは、自他境界が濃いめの可能性が高い。

極端な自他境界が、困らないどころか、はっきりと強みだ。

 

HSCの視野

そして、HSC。

 

自他境界が薄すぎるゆえに、周囲が解像度高く見え、各方面に気を遣える人。

周囲に影響されやすく、感受性豊かで、強い主張はしないが人間関係の潤滑油となる。

HSCは、いわゆる「いい人」のことがめちゃくちゃ多い。

 

 

この人たちの視界。

はいドン。↓

 

ベースの自他境界は薄い。

ゆえに、色々なものが混ざり合い、カオスだ。

 

なんだけど、それらをまとめて俯瞰して見る目を持つ。

特に対人関係に敏感で、距離感を非常によく見ている。

 

これ、トラブルを起こさない。

むしろコミュニケーションさいつよ。

これがHSCだ。

 

 

でも、情報量が多すぎて、圧倒されてしまう。

トラブルは起こさないけど、本人ぐったり疲れちゃう。

 

これだけの情報を捌くのだ。

疲れるに決まってる。

 

だもんで、一人でゆっくり、マイワールドに浸る時間が絶対に必要。

HSCのみなさん、ちゃんと休んでください。

 

鳥の目を育てる

結局、俯瞰する視点が重要なのだ。

どんな自他境界、どんな特性も持った人でも、結局はこの能力が物を言う。

 

一段高みから、全体像を包括して見る力。

これがある人は困りにくく、ない人は困りやすい。

 

平均的な自他境界の人は、これがなくても感覚的に「正しい」距離感がつかめ、「正しい」行動が取れる。

トラブルを起こしにくい。

※でも、起こす人いるよね。「自分は普通」が前提だもんだから、少数派の立場なんて無視で土足で押し付けてくる人。クソがって思うよね。おっと、この話で記事が1本書けちゃいそうだ。

 

一方、濃すぎる/弱すぎる人は、俯瞰して見るしか方法がない。

感覚的に掴めないので、理屈で調節するしかないのだ。

 

この視点が育つのに必要なのが、経験だ。

失敗の積み重ねから、視野の外側を想像するようになる。

すると、一段高みから物事を捉えられる。

 

 

自他境界は、持って生まれたものだ。

変えられないし、変える必要もない。

『玉』は変えないってヤツね。

そのままで十分ステキ、いや、そのままが一番ステキ⭐︎

 

そうじゃなくて、後天的に「鳥の目」を身につけたい。

経験から、見えない距離感を測る能力だ。

 

 

これが、極端な自他境界を持って生まれた人のライフハック。

経験で強化される能力。

 

大人になるって、

経験から、見えない視界を補う

ことだと思う。

これができる人が「オトナ」だ。

 

実際には見えない距離感を、鳥の目で補うのだ。

そうやって、社会に適応するのだ。

つまり、『玉』じゃなくて『矢印』を変えるのだ。

 

 

持って生まれた自他境界を嘆いても仕方ない。

変えられないし、変える必要もないし。

 

じゃあ、どうやって社会に適応するか。

鳥の目を鍛えて、見えないものを見る

のだ。

そうして自分らしく、かつ社会に適応して生きていくのだ。

POSTED COMMENT

  1. しろ より:

    P先生のブログにも、誹謗中傷コメントがくるのですね(T_T)
    キラキラな生活ぶりとかを、載せてるわけでもないのに…。
    真面目な話をマジメに書いてるだけなのに…。
    P先生が、書きたいことをのびのびと書いてくださったらうれしいです♪

  2. より:

    昨日の夜、布団の中で小2の娘と「ママが尊敬してる小児科の先生のブログでさー、鳥の目の話があってさー(以下図の説明)」と話していたら「視野が広いってことね」とスパッとまとめられて痺れました。笑
    「ヤバイよねー、ママまだ大人になってないわ、子供だわー」と言ったら「逆コナンー!」と言われ二人で笑ってから眠りにつきました(っ´ω`c)
    ここから勇気だして経験積んでいきます!

    「自分は普通」って思ってる人こそ視野が狭いんですよねー(;´Д`)

  3. しのぶ より:

    P先生こんにちは!

    私はたぶん、元HSCだと思いますが、大人になってからだいぶ生きやすくなりました😊

    学生の頃は「はみ出しちゃいけない。目立ってはいけない」と感じて息苦しかったのが、
    社会に出てだいぶ解放されたからです。
    社会人になると、「空気を読みつつ自分の意見が言える」事は評価してもらいやすいので、もともと少しズレていた私は 楽しくなりました。
    相性の良い職場に恵まれて良かったです^_^

    学生の頃に「経験から鳥の目を鍛える」事ができていたのかは分かりませんが。
    もしかしたら私は、経験だけではピンと来ず、外からの知識と自分の経験の、つじつまを合わせる作業をずっと続けて来たような気もします。

    あやふや とか 宙ぶらりんでは 心が落ち着かず、いつも納得を求めていたので。

    ところで 殺人予告や人格否定などしたら どんな事になるのか、という「経験」をプレゼントするのも、その人の為になるかもしれませんよね。

  4. より:

    初めてコメントさせて頂きます。

    「鳥の目」のお話、感動しました。HSPと思われる私は、大人になるまで、いろいろ傷つき、ズタズタになりましたが、
    それらが経験だったのですね。
    大人になるにつれ、なんだか楽になってきて、周りとの距離感が掴めてきた。
    「鳥の目」が持てて来たのですね。
    とてもしっくりきました。
    「鳥の目」、宝物のように感じます。

    素敵なお話、ありがとうございます。

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