心理学

誰でも100点が取れる勉強法

はい、タイトル気になりますよね。

 

『誰でも100点が取れる勉強法』

 

こんな方法、あると思います?

そう、ないんですよ奥さん。

残念。

 

 

巷に溢れる、

  • やる気スイッチを押す言葉がけ
  • 子どもを東大に入れる方法
  • 成績がグングン上がるマル秘メソッド

とか、そんなん。

 

ねーよ。

 

ですよねー。

じゃあどう考えれば? ってことについて、僕の考えを書く。

 

考察:「誰でも100点がとれる勉強法」

「誰でも100点がとれる勉強法」

コレ、僕が実際に言われた言葉なんだ。

 

当時僕は垢抜けない中学生。(今も垢抜けてないけど) (あ、今は松潤なんだった) (キャラがぶれたらイカンイカン)

勉強ニガテ。

特に社会は、歴史も地理も大嫌いだった。

 

定期テスト前に、社会の先生が言った。

 

「社会科に関しては、誰でも満点が取れる勉強法がある。

今から教えるぞー。」

 

なにっ⁉︎

そんなものがあるのか。

 

「それはなー。

教科書を一字一句ノートに書き写すことだっ!(ドンッ)」

 

………………そーなの?

 

 

ウブで素直な中学生の僕は、言われた通りやってみた。

テスト範囲の30ページほどを、ノートに書き写す。

 

最初の1〜2ページで、頭に疑問符が浮かぶ。

 

コレ、ほんとに意味あるんだってばよ?

 

何を隠そう、僕は字がメッチャ汚い。

字が汚い子は大抵、文字を書くのが好きじゃない。

僕も例に漏れず、書くのはキライ。

めっっっちゃんこ字が汚い字が汚い。 小学生だと、連絡帳はとりあえず読めない。 漢字の書取りとか、板書とか、めっちゃ苦手。 苦手というか...

 

でも、先生が100点取れるって言った。

誰でも取れるって言った。

じゃあってんで、最後まで書いたわけよ。

泣き入ってた。

 

で、テスト当日。

 

そーですよね。

わかってた。

わかってたけど、全然わからねぇ!

 

予想通り撃沈したわけです。

 

 

僕は思ったね。

教師の言うことなんて信用しない。

大人なんて信じない。

そして、誰でも100点取れる方法をもってしても30点しか取れない自分、バカすぎて大嫌いだーーー!!!

 

考察:撃沈の理由

今になってわかったんだ。

特性の違いだって。

 

思うに、その社会科教師はレンガタイプだったのだろう。

コレね。↓

レンガから? 設計図から?目の前に「橋を作る」というタスクがあったとする。 よし、橋を作りましょう。 その時、『まず』どうしますか? ...

 

1個1個コツコツ積み上げ、そのうち全部できる。

ひとつずつ着実にこなして、気づけば遠くまで来ているタイプ。

だから教科書を写して、写しながら事項を1個ずつ理解し、気づけば全体像を把握してるってやり方ね。

 

WISCでは、このパターンの人に多い気がする。↓

頭の中で思考するのと、手を動かすのに、あまり時間差が生じない。

思考しながら同時に手も動かすことで、知識が定着していく。

 

 

一方僕は、設計図タイプ

全体像が見えないと取りかかれない。

設計図がないのにコツコツレンガを積むとか、無理。

全体の流れがわかってからでないと、細部の肉付けができないのだ。

 

WISCは、受けたことないけど、きっとこう。↓

頭の回転と比較して、作業が遅い。

タイムラグが生じる。

非常にまどろっこしい。

 

書く意味がわからん。

 

いくら書いても覚えないし、そもそも書かないタイプ。

 

特性に合った勉強法を

これね。

勉強方法には、特性の違いが表れると思うんだ。

 

そもそも学校、特に義務教育は、「レンガタイプ向け」にできているように感じる。

頑張ったら評価される感じ。

たくさん書くとか、真面目に写すとか、コツコツ続けるとか、そういった『作業』の評価が高い。

結果(得点)でぶった斬るより、過程(努力)を評価するのが、今の教育の主流だ。

 

先生(教員)も、レンガタイプが多いように思う。

少なくともあの社会科教師は、レンガタイプだったのだろう。

だからあの勉強方法が奏功したのだ。

それ、レンガタイプにしか効かないんだからねっ!

 

 

さてさて。

特性を持つ子。

発達にデコボコのある子。

 

設計図タイプが多いように思う。

そして作業が苦手な子が多い。

経験上、そんな気がする。

 

すると。

 

合わないんだよね。

学校のやり方が。

 

教育現場では、「比較的多くの子に合うやり方」が推奨される。

板書だって宿題だって、「多くの子にとってそれが良い」から課されるのであって。

 

でも、僕も含め発達がアレな人。

合わないのよ。

 

もちろん先生は悪くないよ!

だって、多くの子に合うんだもん。

効率いいもん。

そりゃ、そのやり方を推奨するよ。

 

 

ただ、我々少数派は鵜呑みにしちゃダメで。

その子にあった方法を取る方が効率が上がるだろう。

 

具体的には、

  • レンガ派? 設計図派?
  • 木を見て森を見ないタイプ? それとも森を見て木を見ないタイプ?
  • 過剰集中はある?
  • 不注意は? ケアレスミスは多い?
  • 作業(書字とか単純計算とか)は得意?
  • そもそも知能レベルは?

この辺を把握して、作戦を立てるのがおすすめ。

 

ひとつ言えるのは、

巷で推奨される「みんな〇〇で良くなる」的なものは、合わない可能性が高いってこと。

だって我々、少数派だもの。

POSTED COMMENT

  1. 匿名希望 より:

     P先生、体験談ありがとうございます。よく30ページも書かれましたね。それを読んで、教師はまず書くことが苦にならない人種なんだ、と再確認しました。そうじゃなきゃ黒板に大量に書きながら授業しようなんて思わないし(教科書丸写しなんてできるのは、多数派じゃないと思います)。

     私の中学生高校生くらいの時の勉強法は、どうしてもやらないとと思った時は、声に出して読んで、椅子から立ち上がってウロウロしながら、読んで覚えた部分を暗唱して、不完全なところを机の前に戻ったところでチラ見して確認して、もう一度ウロウロしながら暗唱。あまり書きませんでした。部屋にいると果てしなく漫画とラノベを読んでしまうのですが、そういう時でも、洗面所風呂場トイレなど何もない空間に行く直前には、暗記すべき事を頭に詰め込んで、思い返しながら生活必需行動をして、戻ってあやふやな所を参考書で確認してから、また漫画とラノベ。…ダメダメですね。母は勉強しなさいとは言わなかったし、漫画やラノベも好きなものを買わせてくれたけど、一度だけ「個室与えるのが早すぎたかな」とため息をつかれたことがあります。

     小学生時代に親にしてもらって勉強に役立った事と言えば、質問したらわかりやすく教えてもらった事と、勉強時間中でも雑談を聞いてもらった事ですね。家電につけるアースの様なも
    ので、勉強中に湧いてくる雑念を聞いて吸い取ってくれたおかげで、雑念だらけにならずに勉強できました。後は、一時期家庭教師をつけてもらった事(母が大学の掲示板?で募集して、面談して決めてました)。学校で小学生女子の「みんな一緒」のあまりの狭さに辟易していた時も、家庭教師のお姉さんから大学の楽しい話を聞いていたせいか、自分の未来像は割と明るかったです(単純)。自分の子育ての時には家庭教師を呼べるほど家が片付かなかったし、夫が家に人を入れるのを反対したので、家庭教師はつけられませんでしたが。

  2. かおりんご より:

    P先生
    お疲れ様です。
    もうね先生、今日は『そうきましたね!!』って感じ。←なんで上から(笑)
    そんな勉強方があるなら、今のわたしは存在していないし、悩み多き我が子も生まれていません。
    学校の先生がそんな言い方、前に立って言わないでほしいですよね。

    我が家はまだ小学校低学年なので中間や期末テストはないですが、それでもたまにこの先のことをおもうのです。
    どうやって沢山の教科の膨大なテスト範囲を勉強していくのだろう…と。
    ・ワーキングメモリがない←無いって!!
    ・不注意やケアレスミスはありまくり
    ・書字は嫌がるし、漢字練習とかキレるか泣くか
    ・単純計算は勘違いや、思い込みが激しく間違いマクリマクリスティ

    臨床心理の先生にも、『お母さん、もう諦めてください。本人は綺麗に書いているつもりだし、そもそも不器用なんです。』
    って、それはもう清々しいまでに不器用だからって言われました。
    しんにょうなんて、きんと雲みたいな形で今にも飛んでいきそうです。

    早く自分の得意とする勉強スタイルを見出してくれたらなぁ、と切に願っているのですが…
    ひっさんのテストすら、本当に両目でやったのか!!といった具合なので心配と不安がつのります。

    そもそも先の見通しが立ちにくい我が子に、なぜ今勉強する必要があるのか。
    テスト前だから少しは見直した方がいい(先生から個別に連絡があります。テスト前だから少しおうちでみてあげてくださいと。)
    をわかってもらうには、どうしたらいいのでしょうか。

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