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その子に合う場所 〜コメントのご紹介〜

不登校、HSC、発達障害、起立性調節障害……。

学校とか普通とか多数派とかに「合わない」子。

 

その子にも、(バッチリとはいかなくても、比較的でも)合う場所はあると思う。

ほとんどの子に居場所は見つかると、僕は思っている。

 

こんなコメントをいただきました

外来でも、試行錯誤して居場所を見つけていく子がたくさんいる。

 

最初の居場所は『家庭』で、これはみんな共通。

でもそこから先の居場所は、本当に多種多様だと思う。

年齢や状況によって、一度見つけた居場所を別の所に移すことも多いし。

その場所が絶対的な正解かどうかなんてみんな分かんないんだけど、でも日々楽しく過ごしており、少なくとも、間違っても不正解なんかじゃないように見える。

 

 

ずっとそう書いてきた。

本当はケースの紹介ができると良いんだけどと思っていたところ、ステキなコメントをいただいたのでぜひ紹介させてください。(コメントありがとうございます)

 

息子が不登校になった当初、それこそ勉強についていけなくなるから塾に通わせなきゃ!とか運動不足になるからスイミングはどう?とか見学に連れて行ってました。
彼が明確に「絶対に嫌だ!」と言える子で良かったと今は思います。不登校の自分に引け目を感じてせめて何かしなきゃ!お母さんも喜ぶから・・・って空気を読む繊細な子ほど考えるんですよね。
うちの息子はASD気質なので空気読みません

当時、外に出るのを怖がって、同級生に会うとコソコソ隠れる現状で塾や習い事なんて子どもの心にプレッシャーかけ過ぎでしたね

私の良い所は反省して「ハイ!次に行こうー」
と別の案にすぐ切り替えられる所

外になるべく出る習慣をつける為に毎週、TSUTAYAで平日の朝に漫画やアニメをレンタルしに行くってのを息子とやりました。
NetflixやHuluなど家にいながら見れるのはやりませんでした。

おそ松さん(下らないですが面白い)
進撃の巨人、約ネバ、ゴールデンンカムイ、地獄少年何ちゃら(忘れました)ワンピースやハンターハンターも古典名作として「読め!」と強制 笑
アメリカのSF映画をよく借りてました。
内容に制限かけませんでした。
お金はかかりますが、塾に比べたらめちゃくちゃ安いです
一年ぐらい続けてると平日に小学生が出歩くのに全く抵抗が無くなりました!
そこから勉強もめちゃくちゃするようになりました!学校にも時々行きますよ。
担任の先生と先日面談したら「あの子はね、不登校じゃないよ!週一登校の子!面白いし、いい性格してるし大丈夫だよ」と太鼓判をもらいました。今年から中学生!P先生のおっしゃる、「準備」をしっかり考えてサポートしたいです

時々、サポートがブレて彼に何か将来的に益になる事をさせたくなるんですが、また良いタイミングでP先生のブログが更新されちゃうんですよねー 笑

遠回りでも本人に試行錯誤、失敗させて
また一緒に準備頑張りまーす

 

↓この記事についたコメント。

努力撲滅計画 〜新プラン・『準備』〜思うんだ。 目の前に立ちはだかる『努力』という言葉を、全部『準備』に置き換えて考える。 すると、ハッピーなことが増えるんじゃ...

 

 

もうね、天才かと。

素晴らしすぎて、心臓を捧げようかと。

ないなら作ろうよ、外に。変えようよ、世界。

試行錯誤の過程が端的に書かれており(もちろん書かれていない大変なことも多々あったものと予想するが)、僕自身とても参考になったので、紹介させてほしい。

 

子供に寄り添う

 

息子が不登校になった当初、それこそ勉強についていけなくなるから塾に通わせなきゃ!とか運動不足になるからスイミングはどう?とか見学に連れて行ってました。
彼が明確に「絶対に嫌だ!」と言える子で良かったと今は思います。不登校の自分に引け目を感じてせめて何かしなきゃ!お母さんも喜ぶから・・・って空気を読む繊細な子ほど考えるんですよね。

 

親の不安から、いろいろ提案してみる。

それは良いと思う。

でも、本人がいやだと言った。

そしたら、ひっこめるのが良い。

 

嫌なものは嫌。

親の顔色を伺い忖度させてしまうと、彼の本当の気持ちが迷子になっちゃうもんね。

 

 

このご家庭の場合、お子さんがASD気質というのもあるだろうが、「嫌なものは嫌」と主張できる親子関係がそれまでに築かれていたんだと思う。

話を聞いてもらった経験のない子は、自分の意見を主張できない。(あと人の話も聞けないし)

お母さんがお子さんに『寄り添って』きたのだと思う。

「子どもに寄り添う」って、具体的にどーゆーこと? 発達相談に行ったり、ブログやネットで情報収集するとよく目にする「お子さんに寄り添ってあげてください」。 よくあるアドバイス...

 

よっ、フルスコア! ハウス始まって以来の天才!

 

コップを溢れさせる

 

当時、外に出るのを怖がって、同級生に会うとコソコソ隠れる現状で塾や習い事なんて子どもの心にプレッシャーかけ過ぎでしたね

 

これ、よくある状況よね。

人目が怖い、人目を避けるってやつね。

なのに親は打破しようと追い討ちをかけちゃう。

 

私の良い所は反省して「ハイ!次に行こうー」
と別の案にすぐ切り替えられる所

 

まず、仮説を立ててやってみる。

んだけど、違ったらすぐ諦める。

 

諦めるというと言葉が悪いけど、方向転換する。

コップを溢れさせるってことね。

コップの話 〜受容が早い親と遅い親の違い〜 親の受容の話を書いていて思ったんだけど。 親御さんがお子さんを受容する早さって、親のコップの大きさに反比例するんじゃないか...

 

この柔軟さもものすごく大事。

そのまま頑張っても(←あ、これ『努力』ってやつだ。推奨しないやつ。)、成功する確率は高くない。

違うと思ったら、その考えに固執せず、やり方を変えてみる。

 

だって、その子はあなたではない別の人なのだから。

別の人の考えなんて、分からなくて当然。

ましてや、『普通』のやり方に馴染めなかった子だ。

『普通』ではうまくいかない子なんだから、手を変え品を変えいろいろやってみるのが吉。

 

外に出る

 

外になるべく出る習慣をつける為に毎週、TSUTAYAで平日の朝に漫画やアニメをレンタルしに行くってのを息子とやりました。
NetflixやHuluなど家にいながら見れるのはやりませんでした。

 

これもいいよね。

自律神経的に、1日5分でも外出して日の光を浴びるのはとてもお勧め。

軽い運動、生活リズムもね。

 

いろいろな事に興味を持つ、とりあえず手を出す

 

おそ松さん(下らないですが面白い)
進撃の巨人、約ネバ、ゴールデンンカムイ、地獄少年何ちゃら(忘れました)ワンピースやハンターハンターも古典名作として「読め!」と強制 笑
アメリカのSF映画をよく借りてました。
内容に制限かけませんでした。

 

これはねー、僕は大好き。(笑)

漫画や映画じゃなくてもいいけど、でもせっかく時間があるのだから、気になったこと、片っ端から手をつけてみればよい。

楽器でも舞台でもYouTubeでもゲームでも競馬でも天体観測でも料理でも御朱印集めでも食玩コレクションでも、なんでもいい。

ハマるかもしれないし、飽きたら次! だし。

 

内容に制限をかけないのも、素晴らしい。

親の押し付けじゃなくて、その子が興味を持つことに意味があると思う。

「自分で決める」ってやつ。

 

世界は広い。

いろいろなジャンルの事柄に触れてみれば良い。

暗黒大陸、遠いけど行く価値はあるでしょ!

ありったけの夢をかき集め、捜し物を探しに行くのさ。

 

 

そして、できれば親御さんも一緒にハマれると、すごく良い。(もちろん興味が持てないものに無理して合わせる必要はないです。趣味が合えば、です。)

共通の趣味があるって、子供もすごく楽しいと思う。

人目を怖がっている子なら尚更。

自分の趣味や考えが肯定されるって、すごい安心感じゃないですか?

 

「学校」「進路」「勉強」、そんな話題じゃなくて、おそ松さんで一緒に盛り上がれるってすごくいいと思うんだ。

誰が好き? 俺ジュウシマツ! そーいえばお母さん昔十姉妹飼っててねー、的な。

逆にこういった話(雑談)ができないのに、進路や就職の話なんてしてくれるわけがないとすら思う。

 

お金はかかりますが、塾に比べたらめちゃくちゃ安いです

 

ねー。(笑)

 

堂々と生きる、居場所を見つける

 

一年ぐらい続けてると平日に小学生が出歩くのに全く抵抗が無くなりました!
そこから勉強もめちゃくちゃするようになりました!学校にも時々行きますよ。

 

ここまで来れば、もう勝ったも同然。

人目を気にせず堂々と過ごせる。

それってつまり、人目(こうあるべきとか、こうじゃなきゃおかしいとか)を気にせず堂々と生きられるってこと。

 

担任の先生と先日面談したら「あの子はね、不登校じゃないよ!週一登校の子!面白いし、いい性格してるし大丈夫だよ」と太鼓判をもらいました。

 

で、居場所としての週1登校。

作ったわけですよね、世界。

 

彼を認めてくれる先生と出会えた。

そして先生を認めさせたのは、他でもない彼自身の魅力だ。

面白いし、いい性格してる彼なのだ。

彼らしく、彼の良さを生かせる場所で生きていけば良いと思う。

 

鬼に怯える必要はない。

巨人に怯える必要もない。

ただ、幸せに生きられる世界。

あるよ。

絶対ある。

 

あなたのお子さんは?

たまたま目に止まったコメントを紹介させていただいた。

他にも、こんな工夫をしてますとか、こうしたらうまく行きました的なコメントをたくさんいただいている。

いつもありがとうございます。

全部読んでいます。

こんなやり方もあるんだなーと、僕が勉強させていただいてます。

 

ケースバイケースで、その子に合ったやり方というのは本当に十人十色だ。

今回ご紹介したやり方でみんながうまくいくわけではない。

でも、ヒントになる思う。

道は、ある。

やってみてください。

POSTED COMMENT

  1. るみか より:

    中高生になってから学校が辛くなってゲームにのめり込み出すと、親が連れ出すのは難しいですよね。
     以前、ゲームにのめり込んでいたから何かの医療行為が得意だと語っていたマンガ(「最上の明医」だったかな???)があった気がしますが、ゲームをしていた経験が役立つ仕事って何か具体的にないでしょうか。ゲームしていて得られるものがあるなら、少しは前向きに過ごせそう。
     一部でもゲームをしていた事が有利になる仕事が色々あって、前を向こうと自分で思った時に、もしその仕事に興味が持てるなら。その仕事に着くにはあと何ができればいいかを逆算して、準備する気になるかも。動いているうちに他の可能性も見つかるし。今社会で自分の食い扶持を稼いでいるおじさんも、かつてはゲームにのめり込んでいた時期があって、それが役に立っているのを知ることが出来るならいい、とも思います。
     頭の片隅で、ゲームしかできない自分を責めながら、ゲームをし続ける子も少なくないと思うので。

  2. ゆうまま より:

     我が家も暗闇の中もがいています。年明けから学校へのこだわりが無くなりました。じゃ、どこが居場所ある?って不安にいる中です。
     勉強は拒否、ゲーム以外興味抱くのか?と不安です。手を変え品を変えとありますが、私が趣味が無い事に気づいた。自分も充電しなくては。。心の充電マークが携帯みたいに分かればと思う毎日です。

  3. にゃにゃ子 より:

    不登校2年目の小学校高学年、ASDの我が子。
    気に入らないことがあると泣き叫び暴れ、壁に穴をあけたり部屋の中をぐちゃぐちゃにする。YouTubeとswitchを一日中やり続け、「私はダメ人間だ、生きてる意味がない」と自傷行為をする。かかりつけの児童精神科の受診も拒否し、私一人で泣きながら何度も代理で受診。お風呂も歯磨きも何日もせずに引きこもる。私が仕事に行くのも嫌がり何を言っても聞く耳持たず。夫はASDについて理解がない。定型発達の(と言われてる)下の子供は、そんな家庭内の状況にイライラし不安定な気持ちも増え、チックや登校渋りが始まる。

    そんな日々が続き、私はストレスのやけ食いから10キロ以上太り、仕事も辞め上の子供と一緒に引きこもった。お守りにしてた言葉は「最終手段は子供と一緒にあの世へ行こう」でした。結局は、産んだ責任・夫を選んだ自分の責任と… 全ては私自身がつくった現状なのだと。

    あの世へ行く日までの日々を、ただただ過ごしてました。

    そんなある日、P先生のブログに出会いました。不登校は親のせいではない、育て方なんちゃらではないということを教えてもらい、考え方が180度変わりました。それから、私の行動が変わり、我が子の充電も溜まり、親子で少しずつ動き出しました。

    やらない前提でお膳立てをし続け、今は週1の塾と放課後デイ、月1の放課後登校をするまでになりました。少人数のクラスが合ってるので、特別支援学級(自閉症・情緒障害クラス)へ行くことも視野に入れて動き始めたところです。
    行く・行かないはまた別問題なんですが、本人が自ら「特別支援学級で授業を受けてみたい」と言えたことが嬉しくて。

    特殊なカードばかりを持ってる我が子ですが、カードを活かせる居場所が本当にあるんだなと前向きになれたところです(^^)

    たまには親子揃って落ち込む日もありますが、お守りの言葉は「あの世へ行く」から「やーいやーい、うちの子の良いところ何も分かってないくせにバーカ!」に変わりました(笑)

    いつもP先生のブログ・皆さんのコメントに支えられてます。つらい思いをしてるお母さん、一人じゃないです!!

    コメント欄お借りしてこんな長文を申し訳ございません。私と同じように、コメントを見て少しでも前向きになれる方がいましたらご参考までに…
    読んでくださりありがとうございました。

  4. にこまる より:

    いつも参考にさせていただいています。

    HSCじゃないかと思われる小1の息子と、アスペじゃないかと思われる姉がいて、現在息子がが行きしぶりです。

    息子がなんとか楽しく学校へ行けるように、行けたらシールを貼らせてみたり、ちょっとでも興味が向いたことには、一緒に付き合うようにしています。

    私が息子にこのように関わっているのが気に食わない姉が、癇癪を爆発させ、どうしていいのかわかりません。

    今も一時間近く泣き叫んだ娘がようやく寝たところです。私もイライラして、大泣きし、子供と二人で夜に大騒ぎしてしまいました。

    いったいどうすればいいのか。
    毎日のように先生のブログを見て、勉強させてもらっています。

  5. あさみ より:

    とても参考になりました。
    ありがとうございます。

    『勉強についていけなくなるから塾に通わせなきゃ!とか運動不足になるからスイミングはどう?とか』
    『彼に何か将来的に益になる事をさせたくなる』
    今の私がそうで、この考えをやめたいのにやめられなくて、普段は抑えていてもお酒を飲みすぎると無意識に習いごとを調べて体験の申し込みをしてしまったりします。

    こうして体験談や先生のブログを読ませてもらって、親の不安のせいで子供に強制することのないようにしたいです。

    息子は低学年ですが、今日は自殺したい死にたい、勉強のない世界、学校のない世界に行きたいと言っていて…どうしたらいいかわかりません。最後は愚痴になりすみません。

  6. ちゃー より:

    P先生!嬉しいこともがあったのでご報告です!

    コロナ休校明けの昨年の6月頃から学校に行けなくなった中1息子と高1娘。娘は通信制高校に転校済みです。

    ひたすら彼らに共感し、努力を褒めて、私(と飼い犬)が困ることのみお願いして、あとは彼らの好きにさせていました。
    毎日ゲーム、You Tube、娘はイラスト書き。
    ホントに飽きるのか?と、忍耐の毎日でした。

    年末頃に娘が「もうやることないー。ひまー。」と言い出しました。内心ガッツポーズです!
    その頃から娘は通信制高校の課題をやるようになり、オンライン授業にも少しづつ参加できるようになりました。
    娘の通信制高校にはイラストコース(要通学)があるのですが、前は全く興味がなかったのに、行きたいかも、と言い始めました!

    息子の方は、22時までスマホを使用できることにしてあるので、いつもは時間いっぱいYou Tubeを楽しんでいましたが、昨日、「もう飽きた。寝る。」と、21時半には就寝してしまいました!思わず、ニンマリしちゃいましたよ!
    最近は、スマイルゼミを言えばやってくれるようになりました(理社数に限る)。そして、科学の実験のオンライン講座があると知ったので話してみると「やってみたい!」と。実験教材が家に届くそうなので、私が楽しみです。

    ほんの少しづつですが、P先生のおかげで動き始めました。早い段階で先生のブログに出会えたことに感謝です。
    まだまだ小さな変化で、彼らがどんな世界で生きていくのかは見えていませんが、これからも試行錯誤、のんびりやっていきます。
    本当にありがとうございます。

  7. みち より:

    不登校なりたて、何にも手につかない時。
    我が家は、平日真っ昼間からメダルゲームをやりにゲーセンに通ったな。。。いくら使ったんだろう。
    子供はいないんですけど、顔馴染みの大人ができる感じで面白い体験ができました。
    現在、再不登校気味の息子はフォートナイトとYouTubeに夢中です。パソコンにイヤホンとゲームにヘッドホン、頭に2つ装着して、一度で2倍楽しむ方法を今日編み出しましたようです( ̄◇ ̄;)

  8. あめちゃん より:

    コメントのお母さん、素晴らしいですね
    見習いたいところたくさんです。

    TSUTAYA、うちもお世話になりました。
    うちの近くのTSUTAYAは、カード対戦ゲームができる場所があって、カードゲーム好きの息子を連れて行ってました。最初は送り迎えしないと行けなかったのですが(中学生なのに…)、ある日一人で自転車で行けた日には本当に嬉しくて!
    まるで ‘はじめてのおつかい’の母の気分でした 笑
    一人で出かけること、カードゲームを通して知らない人ともコミュニケーションとれること、すごく良い事ばかり!と喜んでたのですが、コロナでゲームコーナーが閉鎖に😢
    昨年末ころには再開されてたようですが、もう行かなくなりました。コロナ憎し…
    息子は中3で、近く受験の予定です。
    いろんな思いがあるけど、まずは当日試験を無事受けること(そこから!?)です。
    試験日に向けて早起きするようになった息子、一歩成長かな。
    一つずつ乗り越えていきたいです。

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