思うんだ。
目の前に立ちはだかる『努力』という言葉を、全部『準備』に置き換えて考える。
すると、ハッピーなことが増えるんじゃなかろうか。
僕は『努力』が大の苦手でして。
僕の嫌いな言葉ランキング、1位・努力、2位・忍耐、3位・合併号。(早くジャンプ出ないかな)
それくらい嫌い。
「作者急病による休載」より嫌い。(それは許したげて)
全く努力できない自分をいかに正当化するか、日々頭を悩ませているわけです。
で。
以前書いたけど、『努力』はできないけど『準備』ならできるって気づいたときは、自分で天才だと思った。
準備ならできるんだよ。
楽しみなこと、必要なもの、自分が幸せになるための『準備』なら苦にならずできる。
天才の発想だ。
そう考えると、「努力めんどくさいなー」という思いから、「どうせ必要なんだからさっさと準備しよう」という考えに変わった。
フットワークが軽くなった。
人生において「行動する」ってすごく大事で。
とりあえず動かないと、何も変わらないわけで。
僕は設計図派なので、頭でごちゃごちゃ計画してから動くタイプなんだけど、それでも結構早めに動くようになった気がする。
実際に動いてみると新たな発見があり、設計図を書き直したり。
そんな作業もまた楽しかったり。
でさ。
自分でやってみて感じたんだけど、『準備』には非常に良い点がある。
『努力』って闇雲なイメージだけど、『準備』には明確な目的が必要だ。
遠足があるから、準備するんだもん。
何かをするとき、否が応でも目的を意識する。
いや、意識せざるを得ない。
『努力』はモヤがかかってるけど、『準備』は明確だ。
だって『準備』だもん。
明日の遠足、目的地はハイキング? 国会議事堂?
お弁当用の敷物は必要?
バスで行くならゲロ袋も?
目的地や移動手段によって、必要な準備がまるで変わるは当然だ。
帽子と虫除けスプレーと長靴を持って国会議事堂に行っても、仕方ないもの。
この「目的地を意識する」という心がけは、人生において非常に有用だと思う。
健康のためのジョギングは続かない自信があるが、借りたDVDの返却期限が今日まで、ならどんなに悪天候でも外出できる。
寒空の中に出ていくモチベーションとして、明確な目的はとても強い。
DVDを返すのだ。
このままでは延滞料金がかかってしまうのだ。
行くしかない。
対して、「健康のため1日1回は外出した方がいい気がする」みたいなフワっとした理由では、僕の心の弱さを補えない。
「行かなきゃなー。毎日30分ジョギングするって決めたのに。でも今日は雪だし。そうすると明日も道路状況が悪いだろうし。今日少しでも外出しとく? でもなー、あー、こんな弱い自分が嫌い! メイのバカ! もう知らない!」
とかなって、結局一日中コタツから出ないのは、火を見るより明らかだ。
悶々としているだけで筋肉には何の負荷もかからず、非常にコスパが悪い。
ちなみに、このようにマイナスな内容をグチャグチャ考えてエネルギーを消費することを、デフォルト・モード・ネットワークという。
疲れるばかりで動けない。
目的意識のない『努力』をしようとした場合、僕はこの罠にハマる自信がある。
『努力』を『準備』に置き換えて考えると、その目的が絶対的に必要になる。
ってことは。
『準備』には必ずゴールがある。
これも非常に良い。
遠足に向けて準備するのだ。
遠足の日が来たら、そこがゴールだ。
遠足の本番を楽しめばよい。
帰宅したら(家に着くまでが遠足です!)、今日までの準備は役目を終える。
汚れた着替えは洗濯に出し、お弁当箱と水筒はシンクへ。
リュックも戸棚に仕舞い、終了だ。
ゴールがある。
これが良い。
闇雲な努力は、「こんなに頑張ってるのに、あとどのくらい切なくなればあなたの声が聞こえるかしら」となりがちだ。
一人きりで震えながらずっと待ってる強い精神力の持ち主以外には、ふわっとした『努力』を続けることは難しいと思う。
ゴールが必要だ。
ゴールがあれば、そこまで頑張れる。
終わりがあるから美しいのだ。
「めんどくさい」は人の選択において絶大な力を持つと僕は考える。
「めんどくさい」には勝てない。
今日外出しないのは、めんどくさいからだ。
寒いし、超めんどくさい。
でも、目的があれば動ける。
仮に今日がジャンプの発売日だったらコンビニに行っただろう。
DVDの返却期限ならツタヤに行ったはずだ。
逆に言うと、人が動かないのは、目的がないからだ。
目的がなければ動かないし、ゴールが見えなければ心が折れる。
遠足がないのに遠足の準備、する?
碧いうさぎも、ずっと待っても来なければそのうち諦めるわ。
目的がないと人は動かない。
ゴールがないと続かない。
今、あなたの目の前に動かない人がいるなら(子供が勉強しないとか、学校に行かないとか)、きっとそこに目的が見出せないんだと思う。
口では言いますよ?
「頑張らなくちゃ」
「学校に行きたいんだけど、でも行けない」
ウソです。
「したい」と「すべき」の区別がついていないだけです。
「理想のゴールってここだよね僕知ってる!」って意味です。
「知ってるけど、そこに行きたいとは正直思わない」が本心です。(多分自覚ないけど)
そんなとき。
闇雲に「頑張りなさい」とか「努力しましょう」とか言っても、多分ムリだ。
努力はムリ。
『努力』を『準備』に置き換えて考える。
目的地はどこ? 本当に楽しみ? そこまでどうやって行く? など具体的なところが見えてくる気がする。
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息子が不登校になった当初、それこそ勉強についていけなくなるから塾に通わせなきゃ!とか運動不足になるからスイミングはどう?とか見学に連れて行ってました。
彼が明確に「絶対に嫌だ!」と言える子で良かったと今は思います。不登校の自分に引け目を感じてせめて何かしなきゃ!お母さんも喜ぶから・・・って空気を読む繊細な子ほど考えるんですよね。
うちの息子はASD気質なので空気読みません
当時、外に出るのを怖がって、同級生に会うとコソコソ隠れる現状で塾や習い事なんて子どもの心にプレッシャーかけ過ぎでしたね
私の良い所は反省して「ハイ!次に行こうー」
と別の案にすぐ切り替えられる所
外になるべく出る習慣をつける為に毎週、TSUTAYAで平日の朝に漫画やアニメをレンタルしに行くってのを息子とやりました。
NetflixやHuluなど家にいながら見れるのはやりませんでした。
おそ松さん(下らないですが面白い)
進撃の巨人、約ネバ、ゴールデンンカムイ、地獄少年何ちゃら(忘れました)ワンピースやハンターハンターも古典名作として「読め!」と強制 笑
アメリカのSF映画をよく借りてました。
内容に制限かけませんでした。
お金はかかりますが、塾に比べたらめちゃくちゃ安いです
一年ぐらい続けてると平日に小学生が出歩くのに全く抵抗が無くなりました!
そこから勉強もめちゃくちゃするようになりました!学校にも時々行きますよ。
担任の先生と先日面談したら「あの子はね、不登校じゃないよ!週一登校の子!面白いし、いい性格してるし大丈夫だよ」と太鼓判をもらいました。今年から中学生!P先生のおっしゃる、「準備」をしっかり考えてサポートしたいです
時々、サポートがブレて彼に何か将来的に益になる事をさせたくなるんですが、また良いタイミングでP先生のブログが更新されちゃうんですよねー 笑
遠回りでも本人に試行錯誤、失敗させて
また一緒に準備頑張りまーす
いつもありがとうございます。
とてもとても納得です。
このような発見ができて、それをすごく分かりぬやすく説明できるなんてすごいです…
すごくわかりやすいです!
そして、私自身も努力しようとすると、メンタル壊れるけど、やりたい事のためなら頑張れるし、まさに準備という言葉がピッタリな感じ。
努力はすべきとセットで、ゴールがデカすぎ、やりたくない。
準備は、達成可能な目標で、やりたいと思える、モチベーションが上がる感じ。
なんとなく感じていたことを、しっかり言葉に置き換えると、こどもの対応も見えてきますね。
すごすぎ!
P先生、天才!
ゴールに向かって準備!
終わりがあるから準備にとりかかれるんですね。
この言葉の変換、サイコーです!
P先生
とてもナイスなお話、ありがとうございます!
努力の持つフワッとした語感を、準備に置き換える戦法、最高です!!!
先生とのオフ会、近未来で起きないかなぁ~
勝手に、準備しときますw