不登校の子が、少しずつ動き出した。
家の中なら堂々と過ごし、楽しそうにしている。
コンビニや駅前の本屋なんかは一人で行けるし、
すとぷり(ストロベリープリンス。知ってます? 僕は昨日患者さんに教えてもらった。)のグッズを買い集めたり。
仲良しの友達と電話で喋ったり、放課後なら先生に会いに学校へも行ける。
体調不良を訴えることも随分減った。
そして何より、バツグンに笑顔が増えた。
そろそろ学校(やそれに類する社会とつながる場所)へ行けるかな?
まだ押しちゃ早いかな?
どうかな?
というとき。
家族以外の第三者が一緒にいてくれると、すごく心強い。
第三者とは、具体的にはちょっと年上の上司でもいいし、バイト先の店長、ボランティアの先輩、部活の仲間、技術職の師匠、またはカウンセラーや心理士でもよい。
社会生活に復帰するときに、一緒に過ごしてくれる(または相談を聞いてくれる)相棒だ。
小・中学生の時分だと、学校の友達になることが多いだろうか。
学校に行ってみようと決めた初日、近所の友達が一緒に登校してくれると言う。
LINEで
「明日、学校に行こうと思ってる」って書いたら、
「じゃあ一緒に行こう! 迎えに行くよ!」だって。
朝。
一人じゃ心細いけど、友達が迎えにきたら、もう覚悟を決めて行くしかない。
校門が見え、登校中の生徒たちの姿が目に入る。
怖いけど、友達と一緒なら門をくぐれる。
そのまま友達と話しながら、普通に、自然にを装いながら……教室に入ることができた!
あれ?
久しぶりに登校したのに、案外みんな普通だぞ?
なんだか拍子抜け。
何日か登校を続ける。
ちょっと息切れしてくる。
今日はお休みしようかな……でも1回休むとそのままズルズル行けなくなっちゃうかも……。
そんな日も、友達は毎朝迎えに来る。
時間通りにインターホンを鳴らされるので、「えいやっ」と家を出る。
少し弱気になった自分に対し、友達はあまりにも普通に接してくれる。
「不登校だから」って気を使ってる風でもなく、「めんどくせーなー」なんてイヤイヤな感じでもない。
すごくありがたい存在。
伴走者の条件は「青信号の人」だ。(青信号=フツーに社会生活を営んでいる人)
彼らは学校(などの社会)に行くのが当たり前なので、あまりにフツーに不登校児を引っ張っていってくれる。
不登校児は周囲の目を気にしすぎて、考えすぎて動けなくなっていることが多い。
この壁を、いとも簡単に越えてくれる。
こんな人、どこで出会えるの?
これはもう、不登校児本人が動くしかない。
このケースで出した子は、自分で友達とメールのやりとりをして、自分で毎朝迎えに来てくれる状況を作り出したのだ。
本人が動いたからだ。
伴走者を見つけるには、本人が行動してみるしかない。
行動した結果、友達が動いた。
友達は自発的に迎えに来てくれているのであって、先生や親に言われて渋々……というわけではない。
純粋な友情だ。
だから、恐縮しないでいい。
「毎朝ウチに寄ってもらうの、迷惑じゃない?」
大丈夫、嫌なら勝手にやめる。
来てくれてるんだから、迷惑じゃない。
日本人はどうしても
「人に迷惑をかけてはいけない」
と思っている。
そう教わってきたし。
でも他の国では、
「あなたは人に迷惑をかけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」
と教えるそうだ。
僕はそっちの方が素敵だと思う。
誰にも迷惑をかけず生きるなんて、不可能だ。
絶対に迷惑をかけるんだから、素直に人に助けてもらって、その分いつか誰かを助ける方がいい。
ってことで、伴走者に迷惑をかけることを気に病まないでほしい。
ここぞとばかりに迷惑をかけ、自分が青信号に戻ったときに恩返しをしたらいい。
困ったときに素直に助けを求められる「人たらし力」って、生きていくのにすごく重要だと思う。
不登校の子は弱っている。
自分を責めて、自己肯定感がズタボロだ。
人生で一番弱っているときかもしれない。
そんな時こそ、人に上手に甘えて、頼って、うまく社会復帰してくれればと切に願う。
人は一人では生きられない。
どうしたって社会の中で生きていくのだから、他人をうまく使って、助けてもらえばいいと思う。
そのメリットってとてつもなく大きいと、僕は考えている。
高2女子の不登校の母です。学校いかなくて1ヶ月たちました。きっと今の高校にはもどれないかも、っておもってた矢先、明日学校いくといったので、先生に連絡(娘に相談せず)たまたま模試だったのでいかないで、明後日いくといってました。今日になって、またまた荒れる娘。
学校のカウンセラーの先生に、以前いってたことで、学校が勝手に対応したのかも(ゼンリーというアプリについて)先生になんでもいう❗と思われ(実際そうかも)娘の信頼なくなったのかも。また、いちからスタートなのかな。ダメなことばかりで、娘にもうしわけない。(そう思ってはいけないのもしってるけど)なにもしなければ、そっと学校にもどれたのかも。