起立性調節障害

良いストレス、悪いストレス

OD (起立性調節障害)の子。

ストレスがかかると症状が悪化する。

 

女の子
女の子
先週、調子が悪かったんです。

親友とのお出かけと部活の大会で、楽しい行事ばかりだったのですが。

 

 

HSCの子。

ストレスがかかるとぐったり疲れちゃう。

 

男の子
男の子
毎日充実していて、困ることは特にありません。

でも、疲れている気がするんです。

なぜ?

 

 

良いこともストレス

これ、案外知られていないのだけれど。

楽しいこともストレス

です。

 

運動会や、お出かけの予定。

楽しみで、ウキウキしちゃう行事。

 

ハイそれ!

 

ウキウキしちゃった時点で、すでにストレスです。

 

 

本人に負荷がかかれば、全てストレスだ。

外部から刺激があり、それに反応したら、その時点でストレスとなり得る。

 

ほら、いたでしょ?

遠足の前日にワクワクしすぎて、当日は朝からぐったりな子。

旅行は、計画を立てているときが一番楽しいって人。

楽しい予定の前に、必ず体調を崩す子。

 

ストレスだ。

楽しいストレス。

ポジティブな方向のストレスだ。

 

 

ストレスって、悪い方向のイメージありません?

勉強とかケンカとかパワハラとか離婚とか左遷とか。

そうとも限らなくて。

 

ポジティブな刺激もストレス

です。

案外、知られてないけど。

 

ストレスは避けられない

だもんで、ストレスをゼロにすることは不可能だ。

悪いことばかりでなく、良い刺激もストレスとなる。

ならば生きている以上、絶対にストレスに晒される。

 

女の子
女の子
環境を変えて、今はストレスないです。

なのに頭痛、腹痛、だるさ……など出ます。

なんで?

 

ストレス、あります。

その環境、ストレスです。

楽しい刺激も十分ストレスだからです。

 

 

ストレスを避けることは大事だ。

特に、それが悪いストレスなら。

率先して環境を変えたい。

 

でも、ゼロにはできなくて。

 

楽しかったディズニーランドも、翌日はぐったり疲れるし。

とても良い思い出になった文化祭も、2週間ガッツリ準備したなら、それなりに疲れが溜まっているハズだ。

みんなの前で表彰される機会があった?

誇らしい反面、一気に注目を浴びて結構「キテる」のではないだろうか。

 

 

ストレスのない環境で生きていきたい、ですか?

それは、生きている以上ムリです。

いいことも悪いことも、何も経験しないってことだから。

 

できるのは、適度なストレスに調整することだ。

あなたにとって、適切なストレス量はどのくらい?

そしてそれは、ゼロにはならない。

生きてたら絶対にかかるし。

ストレスのない人生なんて、超つまんないと思うし。

 

まとめ

最近、環境が変わりましたか?

先生の理解があって、友達も優しくて?

しばらくぶりに友達とキャッキャはしゃいで?

自分の特技を認めてくれて、力を発揮する機会を得て?

 

ハイそれ、ストレスです。

 

ストレスから逃れることはできない。

見過ごされがちだけど、良い刺激も立派なストレスなのだ。

 

「調子いいハズだから、気のせいか。」

 

見て見ぬふりをせず、きちんとケアしてほしい。

楽しい刺激でも、体調を崩すし、疲れもたまる。

 

楽しいんだからオッケー?

楽しいんだから頑張れ?

そんなことはない。

 

疲れたら休む。

楽しい時ほど、この超基本事項に立ち返っていただければと思う。

 

特に、繊細なタイプの人。

疲れやすい自覚のある、そこのアナタです。

POSTED COMMENT

  1. ふわり より:

    P先生こんにちは。
    いつもありがとうございます。

    楽しいこともストレスだって、今になるとわかります。
    楽しい予定なのに、日にちが近づくにつれ嫌になってきたりします。
    あと体調崩します(;_;)
    嫌なストレスは最初から嫌なんでわかりやすいですが…
    今振り返ると、学校に通うだけで凄く疲れていました。帰って一人でだら〜っと過ごすのが大好きで、習い事もサボっていました。
    人混みの中を歩く、外食する、そんなことで疲れます。
    色んな情報が入ってきて、気付いたら定員さんや周りの人の様子が心配になってしまい全然くつろげません。
    昔は、周りの人と比べて頑張って過ごしてきましたが、息子が不登校になり私が色々楽になりました。
    息子のおかげで、自分の気質だからしょうがないと割り切って生きていくことができるようになりました。

    何かを避けて生きるよりも、何か起きても自分らしい反応をしていればいいのかなぁと思います。

  2. あさみ より:

    よく疲れるのですが、つい最近もブログの内容と同じことがあり、楽しいはずなのに?と思っていたので、解説してもらえて気持ちがすっきりしました。
    タイムリーで驚きました。
    いつもありがとうございます。

  3. こまさん より:

    通信制高校生の息子、月に数回程度のスクーリングでほぼ自宅警備員、起きてる時間ずーっとスマホとにらめっこです。
    (元不登校、ASDグレー)

    ブロスタ、プロセカ、TikTok、YouTube。「オレ、暇やからこんなゲームとかしなあかんようになるんね!!💢」と最近しょっちゅう他責気味にキレてます。

    「あームシャクシャする、ストレス溜まる!!オレだって何か身体動かしたい!」と。で、先日急に、水泳したい!!とあまりに言うのでプール連れていきました。 
    全日制の生徒達がいない時間帯に出かけるのを普段はめーっちゃ躊躇うんですけど、、平日昼間に出かけました、いざプールへ!

    年配気味の方々と共に久しぶりの水の中90分!休憩はさみつつ泳ぎました、泳ぎました〜。
    大分ストレス発散できたやろうなぁ、夜もぐっすりや、きっと!

    母の期待虚しく、その晩は癇癪起こしたり、寝付きもかなり悪かったらしくて。。一応眠れましたけども‥

    長ったらしい!前置きすみません、、

    水泳、息子に良い刺激、ストレスやったのかなぁ。かなり疲れてましたし。。
    好きなことも適度な調整、大切なのですね。
    先生の記事でやっと腑に落ちました。
    すっごく参考になりました。

  4. より:

    若い頃はただただ周りと同じように振る舞うことを頑張ってはダウンを繰り返していましたが、アラフォーの今は自分にとっての適量の刺激がわかるようになってきて少し楽になった感じがします。夫には、そんなんで疲れるの?なんて言われますがこれが私ですし。身体は取り替えられないし、付き合って生きていくしかないなって思うようになりました。刺激への弱さは子供達も同じですが、その分わかってあげられますし。すぐに疲れちゃうからこそ、休む事の大切さも実感できます。自分なりの回復の仕方はエラーを繰り返したから見つけられたのかもしれません。

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