HSC

【考えすぎの】着地失敗【HSC】

HSCは、考えすぎる。

それが良い所であり、悪い所でもある。

 

シンプルなことを複雑に捉える

HSC。

人一倍繊細な子。

 

小さな刺激を察知し、深く考える気質を持つ。

とっても素敵な、その子の美点だ。

 

なんだけど。

 

考えすぎて、紆余曲折の末ワケわかんない場所に着地することが、たまにある。

うそ。

よくある。

 

 

HSCの観察力と、洞察力には目を見張るものがある。

ホント、小さなこともよく見て、めっちゃ深く考察してるからね。

 

↓例えば、一般的にはこう見えるものも……

 

↓HSC的には、きっとこうだ。

 

 

↓コレは……

 

↓こう。

 

 

情報量多すぎるし、細部まで観察しすぎるし、世界観完成しすぎる。

だからこそ、その子の世界、空想の世界が確立する。

 

誰も邪魔できない、完璧な世界。

素晴らしい能力だと思う。

HSCの世界 HSC、ひといちばい敏感な子。 ぶっちゃけ、育てにくくないですか? 感覚が過敏でこだわりも強いし。 ...

 

一方で、だからこそ疲れちゃうっていうのもまた真。

情報量多すぎで、脳がフル回転。

ぐったり疲れちゃう。

【HSC】情報量多すぎ問題HSCの特性。 ①些細な刺激を察知し、 ↓ ②深く考える。 たくさんの情報を集め、かつそれらを深...

 

つまり、長所と短所って裏表で。

特性自体にいいも悪いもない。

どう出るかってだけなんだよね。

 

HSCの着地点

でさ。

HSCは、物事を深く考えすぎるキライがある。

 

日々の些細なことから、人生を左右する大きなことまで、とりあえず深読みしすぎる。

そりゃあもう、耳から煙が出るほど考えるもんだから、周囲から理解できない場所に着地することもよくあるわけで。

急に突拍子もないことを言い出して、周りは「ん?」ってなる。

 

友達関係で方々に気を回しすぎた結果、おかしな発言をしてしまう

とか。

 

進路に悩みに悩んだ挙句、「東大に行く」「ムリならニートになる」みたいな極端なことを言い出す

とかさ。

 

あとは、

途中経過をすっ飛ばして結論だけ言うもんだから、周りはぽかーん

とか、よくあるよね。

 

または、

いろんな可能性を考慮しすぎて情報を付け足しまくり、結局なにが言いたいのかわからない

なんてことも。

 

海賊王に、俺はなる!

か、もしくはニートになる!

 

真実はいつもひとつ!

とは限らず、物の見方や立場によって真実は変わるわけで、言うなれば人の数だけ真実はある。これが「真実」ではなく「事実」とするならば、限りなくひとつに近づくだろうが、しかし事実を事実として認識するためには明らかな証拠が必要となり、立証は非常に難しい。そもそも証拠があったとて、それを事実と認定して良いとは限らないのではないだろうか。偶然の関与まで考慮すると、むしろ明確な物証として出てくる方が不自然とも思える。では、事実とはなんだろうか。過去に遡ることができない以上、事実をありのままで認識することは不可能に近い。そうなると、犯人および関係者の意図や認識、つまり「真実」を事実と考える方が現実的か。そうなってくると、関係者全員が納得するひとつの物語を作り上げることが「真実を解明する」と同義となるのか。探偵の仕事とは一体……。

 

おっす、オラ悟空……?

 

逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだけど戦うのもしんどいし他の手段もわからないし誰かに迷惑をかけるのも避けるべきで……。

 

おっと。

 

決め台詞が決まらない。

主人公、なに考えてるかワケわかんない。

こんなアニメ、どうなの?

もっとキャラをそのまま出してくれた方が、理解しやすいし、感情移入もできるってもんだ。

※あ、でもちょっと面白そうと思ったのは内緒(笑)

 

不思議ちゃんキャラに

そんなわけで、HSCは周囲が理解に苦しむ場所に着地することが、ままある。

客観的にはそのままでいいのにと思うんだけど、それができない。

どーしても考えすぎてしまう性格なのです。

 

だもんで、HSCは、

不思議ちゃんキャラ

もしくは

お笑いキャラ(いじられキャラ)

になることが、結構多かったりする。

 

 

繊細で、深く考えるHSCと、不思議ちゃんとかお笑いとか真逆な気がするけどね。

でも実際は、結構なる。

 

着地失敗して(傍目には)ヘンな言動をする。

不思議ちゃん、いじられキャラとして扱われる。

空気を読んで、そのキャラとして振る舞う。

キャラが定着。

という構図なのだろう。

 

本人的にはめっっっっっちゃ考えている。(そして内容を知れば客観的にも考えすぎるほど考えていると思う)

なのに、ぼーっとした不思議ちゃんと思われたり。

無理目な絡みやエグいイジりに傷つきながらも必死で耐え、ピエロを演じ続ける。

そんなことが、よくあるようだ。

 

シンプルに!

HSCが悪いわけではないけれど、このように扱われるのも理解はできる。

 

アムロ、行こうと思ったけどちょっと待ってちょっと待って!

 

出川的な、狩野英孝的な、ダチョウ倶楽部的な扱いになっていくのも分かる。

 

 

本人がそのキャラで納得しているなら全然いいんだけどさ。

イジられて傷つくなら、自分の出し方を工夫するべきだと思うんだよね。

 

具体的には、シンプルに!

 

物事を、あえてシンプルに捉える。

自分の視界に入る情報を、一旦デフォルメして捉え直すというか。

 

↓こう見えても、

 

↓あえてこう捉え直すくらいで良いのではないかと思う。

 

だって、他の人は自分ほど深く考えていない。

世の中の85%は非HSCなのだもの!

※HSC (HSP)は人口の15%だそうです。

 

これを意識して、あえてシンプルに。

いろんな可能性は一旦脇に置いて、ど真ん中の道だけをシンプルに見るくらいでちょうどいいのではないでしょうか。

 

想像力の豊かなHSCだ。

物事を深く考える能力に長ける。

 

じゃあ、

複雑なことを→シンプルに

この変換も、上手にできるだろう。

HSCの想像力、ナメンなよ。

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    いつも先生のブログ参考にさせていただきます。
    恐らくHSCの娘、小1の時は不登校でした。
    とにかくあらゆることを深く考えています。加えて完璧主義と羞恥心の強さで、学校では出来ないことが多く配慮を受けています。

    こう言われたらどうしよう、こう言えばいいかな?でもこう思われちゃうかも…などと考えているようで、だったらもう何もかもやらない、と極端な方向に梶を切ります。

    非HSPで、あまり深く考えずに生きてきた私にとって、娘は謎だらけの思考を持ち、驚きの連続です。
    いつか娘もシンプルに考えることが出来るのかな?
    深く考えたあとに、シンプルに思考し直すことが出来ると少し楽に生きられるのでしょうか。

  2. 秋空 より:

     いつも参考にさせていただいてます。まさしく、私と不登校の二人の娘はHsc です。うーん私も子供の頃からなんか周りと違うぞと感じてました。先生のブログを読むとすごく納得します。娘のために読み始めましたが自分のためにもなってます。
     夫はまさしく非Hsc 。私たちの気持ちがわからないわけだと納得しました。

  3. 花梨 より:

    こんにちは。
    毎日拝見させていただいています。
    まさに、私と不登校2人の子どもたちのこと。
    いつも物事難しく考えすぎてしまうんです…。
    苦しくなって、結局人と関わるのを避けてさしまいます。
    それはシンプルということではないですよね。

    シンプルにシンプルに。
    何事もあらゆることをシンプルに。
    む、むずかしいですが…。
    苦しくなったら、先生の言葉を思いだします。

  4. より:

    決め台詞が決まらないシリーズ面白すぎるんですが。笑
    エヴァンゲリオンがまんま自分で分かり味が深い。
    コナン、これで1話丸々埋まってたりすると毎週見ちゃいますね、クセしかなくてツボ。笑

  5. 匿名 より:

    自分、還暦ですが‥
    60年間を振り返り、これって私の事ダァ!
    と、目から鱗の気持ちになりました。

    って、この表現も着地失敗ですかね?
    もっと楽に、もっとシンプルに物事受け取れるよう
    これからの余生はそんな風に過ごしていきたいです。

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