質問を受けた。
友達の打たれ強い子はみんな、思えばお母さんがキツめです。
繊細なタイプの子。
強く叱ると泣いてパニックになるので、これまでは優しく諭すようにしてきた。
でも、今後は先生や友達からキツく言われる場面も出てくるだろう。
その時に、本人が困るのではないか?
今から厳しく言われる経験を積んでおいた方がいいのでは?
という内容だった。
僕の考えを書く。
タマゴが先か、ニワトリが先か
これはね。
多分ムリ。
と、僕は思うんだ。
この子に強く言ったところで、
怒られた!!!!!
というショックで、きっと内容は入らない。
傷つくだけで何も学ばないという、損しかしない感じになると予想される。
繊細なタイプは一般的に、厳しく叱る必要がない。
優しく諭せば十分。
勝手に考え、勝手に理解する。
HSPには、『DOES』という特性がある。
D:深く考える
O:過剰に刺激を受ける
E:共感しやすい
S:敏感
って、アーロン博士(HSPの概念を提唱したエライ先生)(魚人ではない)が言ってた。
だもんで、勝手に深く考え、理解するだろう。
1を聞いて10を知るタイプ。
いや、1の情報から100の深読みをするタイプ。
なので、「優しく諭せば十分」なのだ。
そうは言っても、優しいばかりじゃダメじゃない? と思うなら。
一度やってみるとよい。
強く叱るとどうなるか。
試してみてください。
……ね、そういうことです。
多分ね、親御さんは経験からこれを知っている。
「あ……これ、アカンやつや」
という経験をしているのだ。
だからこのお母さんは、今まで柔らかく接してきた。
一方、やんちゃ系の子の場合。
叱られても叱られてもめげずにまた繰り返す、ワイルドな子。
この子の場合、多分親御さんはこんな経験をしている。
「あ……優しく言ったら1ミリも聞いてないやん」
そうなのよ。
刺激を求めるタイプのこの子は、優しく諭したって聞いちゃいない。
厳しくガツンと叱って、やっと一瞬行動が止まる。
でもそれも一瞬で、また好き勝手し始める。
10諭しても、1しか聞いてない。
いや、興味の有無やタイミングによっては、その1すら聞いていなかったりするから困ったもんだ。
きれいにスルー。
右から左に受け流す。
ムーディ勝山。
だから親御さんはキツく言うのだ。
子どもの特性ありきなのだ。
つまり、
子どもの特性が先
だと、僕は思う。
「そういう子」だから優しく諭すんだし。
「そういう子」だから厳しく叱るわけ。
タマゴかニワトリかでいうと、タマゴが先。
打たれ強い子だから → 親が厳しく接するようになった。
繊細な子だから → 親が優しく接するようになった。
だと思う。
想像してみて。
もし目の前にムームーとチョロミーがいたら、接し方変えない?
チョロミーにはある程度厳しく言うだろうし、言っても多分やらかす。
でもムームーに厳しく言ったらオロローンで、その後3日は引きずるだろう。
つまり、子どもの特性が先。
そういうことだ。
余談だけど、ファンターネかわいいよね。
僕はアマビエが好き。
特性を理解した上で作戦会議
ってことで、
繊細な子に厳しく接しても、あんまりメリットないんじゃない?
というのが、僕の意見。
まぁお母さんもそう思うからこそ、同意を求めて僕に振ったんだろうし。
(お父さんや親戚から、厳しくするよう言われたらしい)
ただね。
HSCタイプの子が、園や学校での刺激に圧倒される可能性は、全然ある。
熱血タイプの先生に当たったりね。
ちょっと指導されちゃって心折れたり。(HSCは基本的に悪さしないんだけどね)
自分以外の人が叱られているのを見ただけでハートブレイクしたり。
そんな未来が見えているのなら、先回りして手を打っておくのは全然アリだ。
具体的には、家で急に厳しくするんじゃなくて、理屈で説明がいいんじゃないでしょうか。
- 先生や友達には激しめなタイプがいる。
- 強い言葉を使ってもそこまで深い意味はなかったりする。
- 優しく伝えても聞いちゃいない可能性がある。
↑このあたりを前もって説明しておく。
「あなたとは違うタイプの人がいるよ」って、知識として知っておいてもらう。
しかも、激しめなタイプが世間の8割よ、と。
そう、繊細なタイプの方が少数派だからね。
程度にもよるけど、HSCからみるとムーディー勝山タイプが8割になる。
マジムーディ。
これは知っておいて良いと思う。
まとめ
そういう子だから、親御さんがそうなった
と、僕は思っている。
子どもの特性が先だ。
他の家庭と比べない方がいいと、僕は思う。
ウチはウチ、ヨソはヨソ、だ。
外野の意見は、どうしたらいいんでしたっけ?
そう、「右から左へ受け流す」です。
マジムーディ。
初めてコメントします。いつも学びになる記事をありがとうございます!
私も息子もHSP(HSC)です。
叱ろうとする雰囲気だけで泣く息子に叱っても無意味、それどころか気持ちを立て直すのに無駄に時間と労力がかかってマイナスしかないことを痛感し、いわゆる『優しい親』になりました。
こんな優しく過保護気味な子育てするとは自分でも思ってなかったので、周りから「怒ることあるの?」とか「本当に優しいよね〜」と言われると、なんだかモヤッとしてました。
こうなりたくてなったんじゃないわい!!必然だっただけ!!
この記事、ぜひそういう人に読んでもらいたいです。
『HSCからみるとムーディー勝山タイプが8割』
は衝撃でした!!!
HSCは5人に1人だから頭ではそうだとわかってはいましたが、こう表現されて改めて納得!!
周りのこといろいろ気にしすぎて疲れるの、バカらしい!って思えました(笑)
理屈で説明しないと納得しない。
納得しないと納得しない。
そんな小2の女、絶賛登校拒否中です。
まさに今回の話、外野にそう思われてるなぁ(腹立つわ!)ってモヤモヤしてた事です!
兄弟児がいない事もあるのか「溺愛してる」って言われてて、登校しぶりしてる時の朝の送りやお迎えの事もそう思われて、意地悪いなぁという反応をされた事も根に持ってます笑
そうする必要があるからそうしてきたし、私が丁寧に接し過ぎたから軟弱になったわけじゃない…よね?と、どこか自信を持ちきれずにいました。
とりあえずP先生に「タマゴが先」って言ってもらえて、心がすーってしました!
あとはマジムーディーですね。
負けず嫌いで納得しないと納得しないのは私も同じで、受け流す練習しないとです。
P先生、いつも更新楽しみにしています。
今回のお話も頷きまくりました(笑)
我が家のHSC中2娘が学校に行けなくなった時に私の実家の母に「あなたが怒らず甘やかして育てたからだ❗️」と言われました。
でも父は「世の中、もっと甘い親もいるだれろう。育て方じゃない。その子の持ったもんや」と言ってくれました。
我が家のHSC娘もADHD+LD息子も強く叱ってうまくいったことは1度もありません。
私はあまりイライラしないタイプですが年に1度くらい子供のことで戸をめちゃくちゃバタンと閉めたくなるくらい(笑)
強く言いたくなることもたまにありますがもう仙人になる特訓してることにします。
ちなみに我が家の子供時代はせんべい大好きなムテキチでしたよ。
「1の情報から100の深読みをするタイプ。」の所を読んで、苦笑しました。
おっしゃる通りですね。
お母さんがムーディー勝山する事で、お子さんも少しずつムーディー勝山スピリットを身につけられると、楽になるのかも知れませんね。
すみません、
完全主義→完璧主義
HPC→HSC
です…
お恥ずかしいです💦
初めてコメントします。
P先生の言葉にいつも支えられています。
我が家の中2の娘。昨秋から学校に行けなくなり、新学期に脱線運転を試しましたが2か月で失速し、自宅生活中です。
小さい頃から活発で言い出したら聞かない娘。ダメと言っても目の前で同じことを繰り返して、最低3回は言わないと聞かない「やんちゃさん」と思って、結構ストレートに言って育てていたら…。
中学進学前後から「繊細さん」部分が目立ってきて…自分が課した高いハードルと人からの目と完全主義で、身動き取れなくなっているようです。
私としては「ええー!そうだったの〜あなた〜?!」って気持ちです。
(テストや診断はまだ受けていないけれど、以前にP先生の記事にもあったADHDとHPCの傾向を併せ持っているのかもと思っています)
その中で、以前私がストレートに発した言葉を「お母さんは〇〇って言ってたじゃん!」と言う事も度々あり…。(「だって、あなたはやんちゃさんだと思ってたんだもん」と母も駄々をこねたいところですが)
最近は軽い調子で言ってくれることも多いので、「それはお母さんひどかったね、ごめんね」と…本人の悲しみやこだわりが昇華して天に還っているイメージを想像しながら答えています。
しんどい事を言われても「昇華のチャーンス!」って思える自分でいれたらいいな。
P先生、これからもよろしくお願いします。
こんにちは!
ミモモ、やっぱりアマビエを意識してますよね?!
かっぱ ですけどね。
チョロミーとムームーの例え とても分かりやすかったです^_^
関係ないですが ケケちゃまのコーナー最高。
先生は見てないかな(^.^)
けけちゃま見てます。
まんまお兄さん。