あ、需要ある?(笑)
なら、ちょっくら書いてみようかしら。
「不安が強い」ことによるメリット。
そもそも、なぜ「不安が強い」ってデメリットだと思います?
きっと不安が強いことによって、動けないとか決断できないとか挑戦しないとか、そんなマイナスな経験をしてきたからですよね。
でも多分それ、ないものねだりです。
逆に「不安が強くない」人に聞くと、こっちによるデメリットが出てくるハズ。
無鉄砲とか無計画とか無頓着とか、失敗しても学ばないとか繰り返すとか、飽きたら放り投げてみんなに迷惑をかけるとか。
どっちが良い・悪いではないのだろう。
どっちも長所だし、短所にもなる。
要は、自分の特性を知り、どう活かすかだ。
HSPのヒツジ
僕、患者さんにHSPの説明をするとき、必ずこの話を出すんだけど。
ヒツジがいます。
みんなで巣の近くの草を食べると、草がなくなって死んでしまいます。
だから、遠くまで草を食べに行くヒツジがいます。
でもみんなで遠くまで行くと、オオカミに襲われ、それはそれで死んでしまいます。
なので、遠くまで行く個体と巣の近くから離れない個体、両方いることで、ヒツジの群れは生存確率を上げるのです。
ヒツジの話。
いやー、いい話だな。
人間も同じで、大胆な個体と慎重な個体、両方が必要なんだと思う。
そうじゃないと人類は滅亡する。
多様性があったから人間は環境に適応し、ここまで栄えたのであって。
ここまで大きく、種の存続レベルの話じゃなくてもさ。
身近なコミュニティーでも、多様な個体が必要なんだと思う。
不安の強い人とそうじゃない人と、両方いる社会のほうが上手く回るのだろう。
どうしても、華々しく活躍するのは不安の強くない人のように思える。
以前もチラッと書いたけど、「突き抜けて成功した人」って未知のことにも果敢に挑戦するタイプが多い。
目立つのはどうしてもこのタイプなんだよね。
でもじゃあ成功者はみんなこのタイプかって、そんなわけない!
華々しい成功の影で、実直に組織を支えているのは、不安が強いタイプだろう。
身近な人を考えてもそうじゃない?
目立たなくても、現場レベルできちんと仕事をこなしている人が、組織を回してない?
その分野のことならなんでも知ってるあの人とかさ。
家で毎日家事をやってるお母さんとか。
学校だって、やるべきことをきちんとこなすあの子が規範であり、教室の雰囲気の土台でしょ?
不可欠な人材だし、かなり評価もされる。
このタイプ、しっかり結果を出すし、ちゃんと評価されるし、出世する。
誰にでもできるわけじゃない、確かな強みだ。
不安の強いタイプの強みは、たくさんある。
- 情報を集めて足元を固めてから取り組む。
- 今あるものを大きく変えずに、より良く改良していく。
- 知識やスキルを積み上げるのが得意だし好き。
- 興味のあることはコツコツ継続して取り組む。
- 人を慮り、みんなが納得できるように動く。
もちろん不安が強いんだから、失敗する可能性が低い、つまり成功率が高いし。
あと単純に、不安が強いんだから、成功したときの喜びも大きいでしょう。
HSCとかさ、ネガティブなことにも敏感だけど、ポジティブなことにも敏感じゃん。
ちょっと良いことがあるとすごくハッピー!
人から感謝されたら、めちゃくちゃハッピー!!!
コメントにもたくさん書いていただいた。
みなさん、思い当たるところがあるのでしょう。
悪いことばっかりじゃないよね?
いいところ、絶対あるじゃん?
確かに、未知のことに飛び込むのは苦手かもしれない。
でも、しっかり準備して自信を持てば、自分の専門分野で無双できる。
不安が強くなく果敢にチャレンジする人
と
不安が強くしっかり準備し積み上げる人
がタッグを組めば、その組織は最強だと思いません?
その人に合ったやり方がある
そういったわけで、人にはそれぞれに合ったやり方があるってもんで。
不安が強いから活躍できないなんて、あり得ない。
例えば、リーダーというと「豪胆でカリスマ性があってみんなをひっぱっていくタイプ」を思い浮かべるかもしれない。
でも、みんながみんな煉獄さんのようなタイプである必要はない。
というか、日本人にはこんなタイプの方が少ない。
もの静かに、人の心に寄り添いながら引っ張って行く、お館さまみたいなリーダーだっていいじゃない。
こっちを目指したらいい。
不安の強い人の強み。
- 一歩一歩確実に積み上げられること。
- 放り投げずに続けられること。(軌道に乗ればね) (乗るまでが大変なんだけど)
- 広い知識や技術を習得し、体系的にまとめること。
- 現実的な、みんなが納得できる方法を考えること。
- そして、人の心に寄り添えること。
あ、なんか良いこと書いちゃった。
良いブログみたいで気持ち悪い。
悪いこと書かせてください。
クソが!!!
おっと。
クソとか言っちゃダメなので(よい子のみんなはマネしないように)、最近気になることを共有させていただいて締めにしたい。
電車で、脱毛の広告と育毛の広告が並んでいるのを見ると、なんとも言えない気持ちになるよね。
by僕
同じモノ(毛)なのに、時と場合と生える場所によって、必要とされたり疎ましがられたり。
深いなぁ……とは、特に思わないわ。(笑)
P先生、リクエストにお答えいただき、ありがとうございます。
現実にはありもしない理想と比べるから、余計にしんどくなるって事かもしれないなと思いました。
問題には、今はっきりと周りからも見えている事と、周りからは見えにくいけれど至近距離で見るとちゃんとある事、今は起きていないけれどこのままだと起こる事の少なくとも3種類はある。普通の親が嘆くのは1番目、羨ましく思うのは2番目、見えていないので全く問題にしていないけれど、P先生のようなプロから見たらこれから起こる事がくっきり見えてしまう3番目があるんだな、と思いました。そして、今考えても仕方がない事をどっぷり悩む親の存在は、親自身もしんどいけど、子供にとってもしんどいですよね。
ちなみに、その2つの広告が並んでいるのを見たら、人間の理想は、遠い昔に分枝した猿からの脱却(ムダ毛脱毛)、老いからの逃避(頭皮育毛)なんだなと、私は思います。毛髪も猿と比べると、人間だけがその気になれば伸ばせる、アレンジして自己表現に使える部位なので、これも無意識の猿からの脱却なのかも。他人の無意識の意図まで読み取ろうとするのもHSPらしさかもしれません(私が変人なだけ?)。そういえば、毛の目線に立った事はなかったですが、確かになんとも言えない気持ちになります。……目前の悩みで一杯になるより、なんの役にも立たない事に時々目を向けた方が、人生楽しいかもしれませんね。ありがとうございます。
最後のオチがたまりません。
深くないんかい!笑
わかってはいるのです。デメリットの反対がメリットで、両方のタイプが世の中にいて、それぞれが活躍しているって事。
でもでもだって。
義務教育中はデメリットが勝り、学校に行けなくなったり、行けてても辛かったり。不安が強いから挫けちゃう。義務教育抜ければ、身の丈に合った学校、自分の学び方を選べるのに。
ならその子に合った学校を選べば良いじゃん!今は色んなタイプのフリースクールだったり、何とかスクールや何とか教育があるんだからと言う人もいるかも。
やっぱりでもでもだって!
誰もがそれを選べるほど恵まれた環境にいるわけでは無いし、殆どの子が与えられた環境に所属せざるを得ない現実がある。学校が変わるのを待ってたら子供は大人になってしまう。
それに一般的な子達は今の学校に馴染んでいて楽しい毎日を送っているんだから学校が変わる必要が本当にあるのかどうかワタシにはよくわからない。少数派の為に多数派が変わるとか無いと思う。あっ、先生の働き方改革は必要かも。先生忙しすぎるから。
リクエストに応えていただきありがとうございました♪
ハイ、わかってはいるのです。頭では、両方のタイプの人がいて両方必要だって。そしてデメリットの反対はメリットって事も。
でもでもだって!!
特に義務教育中はデメリットにより現在一般的な学校生活を送れないパターンが多いように思うし、とっても頑張って学校に行っている。あっ今はウチ、行ってません^_^
そこを抜ければ、身の丈に合った学校を選べるし、自分の学びたい方法で学ぶことが出来る。人間関係
なので、そこを抜ける間だけ、こうやって心の安定剤的なブログがあるのはとっても助かると思う今日この頃です。ついつい読んでしまうのです。
じゃあさ、でもでもだってしてないでその子に合った学校に変わればいいじゃん!という意見も有るかと。でもね、誰もがそういう学校を選べる程恵まれてなくて、与えられた環境で生きざるを得ない人がほとんどだし、学校が改革されるのを待ってたら子供は大人になっちゃう。
だから!やっぱりその子にとって最善を尽くせるのは、その子のすぐ近くにいる大人だけなんだなー。しみじみと思います。頑張らないけど、がんばろーっと。
リクエストに応えていただきありがとうございました♪
おお…
こうやって書いていただくと、
そっか!そうじゃん!
と思えますね。
これらを「長所」と自分で認識して積み重ねていったら、いずれ自信が持てるかもしれません。
「大きな失敗」をしない事が当たり前過ぎて、
その他の長所も 日常に まぎれ過ぎて、
長所だと実感できていないかも。
子供が「不安が強い」タイプなら、
大人がうまく見付けてほめたいですね。
初めてコメントします。
私は不安が強い子ども(幼稚園は登園拒否、小学校は基本、毎日早退)でしたが、大きな環境の変化と、たくさんの成功体験で、すっかり図々しくたくましい、不安症なおとな(高校は毎日登校、学校大好き)になりました笑
前回の記事のコメントで石橋に例えている方がいましたけれど、わたしはよくその例えを使って子ども2人を表現します。
息子は石橋を叩いて叩いて叩きすぎて壊すタイプ、自閉症の娘はボロボロの吊橋を鼻歌歌いながら、クルクル回りながら渡るタイプ。
なのできっと2人がヒツジなら、
息子はテリトリーの側の草、
娘はうんと遠くの草を食べてついでにオオカミと友だちになって帰って、みんなからひんしゅくをかうんだろーなぁ笑
と、少し笑えました。いつも本当にためになるし、気持ちを軽くしてくださるので
これからも楽しみにしています。
いつも先生のブログを興味深く読ませて頂いております。私は子供のいない30代独身女性という、このブログの読者層には当てはまらないところが多い者ですが…たまたまアメブロから辿り着いたこのブログは、自身がHSPなのもあり、学生の頃に一人で悩んでいたことの答えがここに書いてあったりして…気づけば更新されたら読んじゃってます!今回のお話も大変興味深かったです。私はHSPだけど、目立ちたがり屋で人前に立つのが好き、華やかな活躍をしたくてたまらない。その一方で、一人で静かに過ごす時間がないとしんどい…というアンバランスな人間です。先生のブログにはそんな人生を少しだけ楽にしてくれるようなヒントが転がっているので、これからも日参させて頂きますね!応援しています。