心理学

悪い言動をやめさせたい

お子さんにやめてほしい言動、ありますよね。

 

  • 兄弟を殴ったり。
  • 「バカ」「死ね」など強い言葉を使ったり。
  • 人が嫌がることをする。
  • 家の備品を壊すとか。

 

母
やめなさい!

 

もう500回は言ったけど、また繰り返す。

これ、どうしたらいいんでしょうか。

 

注目されたい

やめてほしいことに限って繰り返す。

子どもってそういう生き物だ。

しかも、大人の嫌なところばかりうまくついてくる。

どうせなら褒められることを繰り返しなさいよね、もうっ。

 

これはオススメの方法があってですね。

 

反応しない

 

これだ。

 

 

悪い行動ってどうしても目に付く。

是正しようと、コンコンとお説教してしまいがち。

大人も感情を揺さぶられて、つい反応がブレちゃうし。

困ったり、怒ったり、うろたえたり、リアクションが大きくなりがち。

 

これをやめることをお勧めする。

 

具体的にはこうだ。

危険な事、人の道を外れたことでない限り、「それはダメよ」と短くはっきり伝える。

で、あとは無視。

子どもはきっと繰り返すけど、それでも無視。

 

これだけ。

これだけだけど、ブレずに徹底して行う。

 

 

理屈はこうだ。

子どもの悪い行動の裏には、「注目されたい」という気持ちが隠れていることがある。

子どもは親の注目を求める。

親に庇護されないと、子どもは生きていけないからだ。

 

もちろん子どもも良いことで注目されたいんだけどさ。

それはなかなか難しいわけじゃん?

なので、悪いことで注意をひこうとする。

 

僕も子どもの頃、親の気をひきたくて敢えて成績表を出さなかった。

そんな感じ。

 

小学生男子って、好きな子にわざと意地悪して気を引こうとするよね。

そんな感じ。

 

 

見てもらいたくて、興味を持ってほしくて、わざと悪いことをすることがある。

普段は話を聞いてくれない親が、「バカ」「死ね」「クソババァ」とか言ったら顔色を変えて怒る。

「だから」悪いことを言うのだ。

 

そりゃそうですよね。

宿題やらずにゲームしてたらめっっっちゃ小言を言ってくる親が、先に宿題を終わらせた日にはさも当然と華麗にスルー。

子どもからしたら、やってられないって話っすよ。

 

注目しない

減らしたい言動は、注目しない、反応しない。

で、増やしたい言動のときにめっちゃ反応する。

つまり褒める。

 

これでかなり良い方に行く。

子どもは、注目される行動を増やす。

注目されなければその行動をやめる。

ちなみに僕は、親の気をひきたくて成績表を見せなかったんだけど、特にノーリアクションだったもんで数年でこの行動をやめた。(やめたというか特に自分からは見せなかったんだけど、「それで気を引こう」という考えはなくなった。) (どっちにしろ興味を持たれないので諦めたというか。) (なんか書いてみると、結構悲しい過去じゃない?) (なぐさめてっ!) (いや、別に気にしてないのでいいです笑)

 

 

我々大人は、どうしても悪い行動に目が行きがち。

悪いことは叱りたくなる。

 

でも、良いことは目に入らない。

「できて当たり前」と思ってしまう。

 

だもんで、良い行動に注目するよう心がけると、子どもが扱いやすくなる(というと言葉が悪いけど)ように思う。

 

悪いことは毅然と叱って、尾をひかないように。

良いことは、当たり前のことでも褒める。

褒める内容はなんでもいいが、できれば本人が努力している内容だとなお良い。

「今回のテストがんばったね」とか、「最近毎日自分で学校の準備をしているね」でもいいし、「兄弟への当たりが柔らかくなったね」みたいなことに気付いて声をかけるのもすごく良い。

 

そうやって「あなたを見ているよ」というメッセージを発信する。

ヒトは、自分を見てくれている人に好意を抱く

 

余談だが、明石家さんまは合コンで女の子を褒めまくるとどこかで聞いた。

どこでもなんでも褒める。

とにかく褒める。

褒めるところがみつからなければ、「わっ、頭皮がキレイ!」と。

……頭皮?

でも自分では見えないところなので女の子も否定しようがなく、まんざらでもない顔をするのだとか。

余談だが、明石家さんまじゃなかったかもしれない。

 

 

親は自分を見てくれる」という安心感があれば、あえて悪いことをして気を引く必要はない。

同時に親の言い分も素直に聞いてくれる可能性が高いって寸法だ。

 

そんな感じ。

 

まとめ

 

減らしたい行動は注目しない。

強化したい行動に注目する。

 

この方法、やってみる価値はあると思う。

少なくとも減らしたい行動をガミガミ責め立てるより、ずっと成功率が高いように思う。

そこの頭皮がきれいなアナタ、ぜひやってみてください。

わっ、こんなキレイな頭皮、初めて見た!

POSTED COMMENT

  1. しのぶ より:

    こんにちは!

    それは…ABA(応用行動分析)の理論ですね!好きなのでなんか嬉しいです(^ ^)

    自閉症傾向の4歳息子に対してこれを意識しながら育てています。
    発達障がいでなくても、子育て、果ては大人の人間関係においても役立つ考え方だと思ってます。

    危険な事
    他人に害をなす事
    に関しては厳しく叱り、それ以外の望ましくない行動には反応を返さない、

    そして望ましい行動はとても褒める

    理にかなってるなぁと思います。

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