ブログ

どこまで分かってる? 〜子どもの視点の面白さ〜

前回の話から。

それ、伝わってる? 〜大人と子どものすれ違い〜ところで。 その親御さんの意見、お子さんに伝わってます? お子さんの主張、親御さんはどこまで汲めているでしょうか。 ...

 

前回、分かってると思ったら案外分かってなかった話を書いた。

逆に、分かってないと思ったらちゃんと理解してたってこともよくある。

 

子どもって、ムズカシイよね⭐︎

 

分かってると思ったのに

前回書いたとおり、当然これは理解しているだろうってことが、案外分かってないことがある。

単純なところだと、学校の仕組みとか。

 

  • 保健室は使ってはいけない場所だと思っていた。
  • 進級要件を知らない。
  • 遅刻って出席扱いになるの? ならないの?
  • 休み時間は外に出て良いと知らず、席についていた。
  • え? チャイムが鳴ったら教室に戻らなきゃだったの?
  • トイレが混んでて使えなかったけど、他の階のトイレは使用禁止でしょ?

 

↑こんなような内容は、実際聞いたことがある。

え、そこ分かってなかったの? って、親御さんと僕とで目を丸くする。

そっかー、じゃあ対策しようがなかったねーと納得することもしばしば。

 

 

他にも、

  • お母さんが怒っている理由がわかってない。(前回みたいなのとか)
  • 社会の仕組み(赤信号は渡っちゃダメってのは知ってるけど、なんでダメかは分からない)
  • 友達を叩いちゃダメってことが、そもそもよくわかってない。(だって僕痛くないし)
  • 親や先生に求められていることがよく分かっておらず、明後日の方向に頑張っている。
  • 怒られた理由はわからないけど、怒られたことだけは分かってウガーッ!

 

そっか……そこ、分かってなかったか……ってなる。

よくある。

 

分かってないと思ったのに

逆に、そこまで理解してたの⁉︎ となることもしばしば。

わかりやすいところでは、親御さんの思いや不安を敏感に察知している子は多い。

勘付いて忖度したり、先回りして「いい子」になったり。

子どもはお父さん・お母さんが大好きだからね!

 

いわゆる「大人の事情」を実はよく分かっている子もいるし。

「大人の事情」は詳細には分からずとも、なんとなく聞いちゃいけないと察している子もいる。

 

物事や社会の仕組みも、驚くほどよく分かっていたり。

大人もうなるような鋭い指摘をしてきたりする。

 

子どもの視点

子どもって、よく分かっていたり、よく分かっていなかったりする。

おもしろいよね⭐︎

そこが子どもたる所以だろう。

 

そこまで理解してて、なぜここは分かっていない⁉︎ となったり。

ここはよく分かっているのに、こっちの視点はお留守かーーーーーとか。

デコボコが大きいなーと思う。

 

 

もちろん大人でも、誰でもみんな視点の偏り、理解の偏りはあるんだけど。

人間みんなね。

子どもは大人と比較し、そのデコボコが大きいなって。

 

とてもしっかりした大人っぽい子でも、やっぱり子どもなんだなと思う言動やふるまいがある。

やっぱりコドモなんだよね。

子どもなんだから、やっぱりコドモだ。

よくも悪くも。

 

 

だからこそ子どもは難しいし、面白い。

ビックリするような発見がある。

 

子どもの視点は、凝り固まっていない、でも偏った視点。

こちらも柔軟に、かつ偏って対応しなきゃいけないなと思わされる。

だから小児科は面白い。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です