不登校とか内弁慶とか反抗期とか。
家で暴れる系の子とか。
あえて無理難題をふっかけて親を試す子もいるし、親の立場に立てずに無茶なお願いをしてくる子もいる。
こんな子がいました
不登校の子。
気分の落ち込みが強く、不安定。
急に落ち込んだり、泣いたり、かと思えばケロッと上機嫌だったり。
ふいに過去のことを思い出して、わーっとなったり。
僕からみると、すごく頑張っているし、かなりしんどい状態だと思う。
ここを越えるとだいぶラクになるよー頑張ってーと心の中で応援している。
この子にとって、家族(特に母)が精神安定剤だ。
できる限り自分の意見は挟まず、この子の話を聞きます。
素晴らしい!
天才!
何かあったらすぐ私に話してくれます。
もう天才かっ。
今年のベストマザー賞! (もう今年終わるけど)
こんなときに。
私も眠いし、どうしてもイライラしちゃって。
ベストマザーとして、どう対応すればいいですか?
急に不安になること、あるよね。
人間だもの。
ましてや不安定なこの子。
急に不安になるときがある。
深夜には魔物が住む。
夜は、人を不安にさせる。
※余談だけど、当直してるとこれがよくわかる。深夜に不安に駆られて救急外来を受診される方は多い。日中だったら、多分落ち着いて判断できたんだろうなーって思う。
無茶な要求
無茶な時間帯の要求。
母も人間なので、深夜に親身に話を聞くのはしんどい。
どうするのが正解?
この場合、僕は
「眠いからこの時間は話を聞けない」と線引きしてください
とアドバイスしている。
話を聞いてあげたいよね。
わかるよ。
不安定な子が、助けを求めているのだ。
聞いてあげたい。
わかる。
でもここは、ぐっとこらえて。
初めてなら対応してあげて良いと思う。
まず聞いてあげてください。
でも、これが2回、3回とかさんできたら。
何回か続いたら、はっきり先を引いてほしいのだ。
でもそれ以降は、お母さんも寝ているので聞けない。
翌日に聞くから待っていてね。
聞いてあげたい気持ちは山々だけど、聞けないときもある。
むしろ聞いちゃいけないときってあると思うんだ。
だって、これを許したとする。
24時間365日、母はいつでも話を聞きます。
こうすると、子どもは短期的には安心するだろう。
でも、母も人間だ。
深夜は判断力が鈍り、適切な話聞き係りにはなれない。
ベストマザーも、夜中はスリーピーマザーとなる。
当然だ。
親には親の人生があり、生活がある。
これを優先するのがセオリー。
他の場面でもそうだ。
できることとできないことがある。
子どもも分かってくる。
母の生活を壊してまで自分の話を聞いてもらって、果たして嬉しいのか。
最愛の母に迷惑をかけてまで自分を通す。
きっと、本意でない。
しかも深夜の母は単なるスリーピーマザーで、ベストマザーな対応は望めないときたもんだ。
不安で相談したのに、不安が怒りに変わる。
- 母の生活を崩した自分
- 思ったような対応をしてくれない母
の2点がムカつきポイントに。
ただでさえ不安なこの子が、余計不安定に!
要求のお作法
要求には、守るべきお作法がある。
と、思う。
この場合は「母の聞ける時間に相談する」だ。
お作法を守って不安を解消しないと、本人もモヤモヤするし。
不安になるのは仕方ない。
でもそれは、子の問題。
母には母の生活があり、こっちは母の問題。
子の問題と母の問題は、分けて考える。
子の不安を、そのまま母にぶつけてはいけない。
母には母の生活があり、人生がある。
不安はわかるよ?
すっげーわかる。
でも、お作法を守って解決するしかないんだよ。
そのやり方を学習する良い機会だ。
その他の無茶な要求
時間的に無茶な要求の例を出した。
ほかにも無理な要求、無茶な要求ってある。
無理だ。
家庭の事情にもよるけど、これは聞けない。
むしろ、聞いちゃダメだと思う。
これを聞くって、つまり子を腫れ物扱いするってことだ。
- 言うことを聞かないと、あとが怖いから。
- とりあえず要求を飲めばこの場はおさまる。
- この子の望むものはなんでも与えないと!
これ、腫れ物扱い。
腫れ物扱いは、本人がとても傷つく。
とても。
一人の人間として、まっとうに向き合ってあげてほしいなと思う。
子どもの笑顔が見れるならと、ついつい母は頑張って無理してしまいます。睡眠不足でフラフラな時もありました。
カウンセリングで時々言われてたことですが、文章化されてるとすごくわかりやすいです。ありがとうございます。
私自身が夜中に誰かに話を聞いて欲しくなって
夜中話せる電話ありませんかと聞いたことがあって
いのちの電話くらいしか分からず
誰かーってなるので
夜中のひとりぽっちの辛さ…
乗り越えることですね。
子どもが眠れない時寝ぼけながらとんとん
してたら寝てくれます。