発達障害は大きく分けて3つ。
- 自閉スペクトラム症
- ADHD
- 学習障害
このうち、今日は学習障害について。
診断される頻度が低く、注目度もあまり高くない。
でも、困っている人は超困っている。
そして潜在患者(診断されていない人)はいっぱいいると思われる。
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この学習障害の成り立ちについて、正直僕はよくわかっていない。
例えば書字障害。
どんな人かというと
『読める、聞ける、喋れる、でも書けない』
という人。
書字が苦手。
とことん苦手。
知的な遅れはない。
普通に会話できる。
理解力も良好。
なのに、文字や文章が書けないのだ。
理由はいろいろあるらしい。
- 図形として文字の形を把握するのが難しいとか
- お手本を見て、ノートを見て、手元を見て文字を書いて、という目の使い方が下手とか
- 耳で聞いた音を文字に変換できないとか
- 手先が非常に不器用とか
その辺の成り立ちについて、正直僕はよくわかっていないのだが、とにかく苦手なんだそうだ。
読字障害も、
- 文字を音に変換できないとか
- 単語のまとまりとして読めず1文字ずつ拾って読むとか
- どの行を読んでいるかわからなくなるとか
そんな感じらしい。
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とりあえずなぜ苦手なのかは人によるようなので、じゃあどうやって克服するかは専門家に譲りたい。
僕から言えるのは
「頑張らなくていいよ」
ってことだ。
学習障害って、知的には遅れがない、なのにここだけが極端にできない! ってものだ。
能力的にはできるように思われるんだけど、できない。
サボってない、努力不足でもない。
でもできない。
とにかくできない。
工夫と努力で克服するという道もあるが、避けるのも手だと思う。
むしろとりあえず避けておいて、どうしても必要になったらそこで練習するのが合理的だと思う。
書字障害?
書かなくていいよ。
板書は写真を撮ればいいよ。
宿題は減らしてもらってよ。(特に漢字の書き取りとか)
(余談だが、天声人語の模写をさせられた書字障害の子がいた。死ぬかと思ったと言っていた。)
最低限の読み書きができないと将来困る?
パソコンで変換すればいいよ。
僕は漢字が全然書けないけど、別に困ってないよ。
この間「成長」って漢字を間違えたよ。
でも、
憂鬱、薔薇、醤油、躑躅(ユウウツ、バラ、ショウユ、ドクロじゃなくてツツジ)
全部変換できるよ!
読字障害?
読まなくていいよ。
音読は耳コピでできる範囲でいいよ。
読書?
便利グッズがあるよ。
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↑リーディングルーラー
テレビやラジオや人との会話から情報を仕入れればいいよ。
活字に頼らなくても問題ないよ。
算数障害?
電卓電卓!
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もちろん、学習障害の症状は多種多様で、上記に示したやり方で全てがうまくいくわけではないことは知っている。
読字障害で、会話も聞き間違えやすい人とか。
読みが苦手と書きが苦手が合併しているとか。
自分はどこが苦手で、それはなぜで、じゃあどうしようって考えていけばいいよ。
もちろん練習して克服してもいいけど、可能な限り避ける手もある。
勉強や学校自体が楽しくなくなっちゃうくらいなら(つまり二次障害)、回避すればいいよ!
大人になると、読みも書きも計算も、案外使わないものだよ。
とりあえずパソコンを使えば大方の問題が解決するので、気にしすぎる必要はないと僕は思う。
昔ながらの
「読み・書き・そろばん」
というのは、パソコンがなかった時代の話だよ。
今はそこがスタンダードじゃない。
機械に任せたらいいよ!
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基本的に僕は、苦手は避ければいいと思っている。
発達障害の子は特に。
なんでも平均的にできる子より、何かに秀でた子の方が重宝される時代になってきていると思うのだ。
それより、得意なところで勝負したらいい。
藤井そうたくんはスポーツしなくていいし、
米津玄師さんは営業マンにならなくていいしね。
はるな愛さんが男として売っていたらここまで人気のタレントにはならなかっただろうし。
さかなクンは、サックス奏者にならなくていいしね(あ、なってたわ)。
得意を伸ばして、個性を武器にしていく時代だと、僕は思う。
苦手は機械に任せて、ね!
先生の記事を最初から読み直しています。
息子は、小学6年生で書字障害です。
学校の勉強が嫌すぎて5年生で一時期は不登校になりました。今は学校の先生に配慮していただいて行けるようになりました。
先生のこの記事をそのまま息子に読ませてあげたいです。きっと未来が明るく感じる事でしょう。
私は、言葉で説明するのがとても苦手なので。
やはり、母の言葉で伝えたほうがいいのでしょうか。