HSC

子HSC、母HSPじゃない場合 〜接し方のヒント〜

前回、母子ともに繊細なタイプの場合の接し方のヒントを書いた。

次は母がHSPじゃない、繊細じゃないタイプの場合。

子供の気持ちがわからない。

神経質すぎる、

過敏すぎる、

わがままで頑固、

でも内向的で引っ込み思案で内弁慶……。

総じて「育てにくい!」という意見をよく耳にする。

それはそうだろう。

母と子で、感じ方が全く違う。

思考も、感覚も、優先順位も全然違うのだ。

やりづらいだろう。お察しします。

でも不幸なことではないはずだ。

親と子がどんな組み合わせでも、その親にしかない良さがあるはず。

父がHSPかどうかで2パターンに分ける。

①父がHSP

役割分担をおすすめする。

父は子の気持ちを汲み取って寄り添う係。

子供を肯定し、自己肯定感を高める。

「お父さんはわかってくれる!」という安心感は非常に(本当に非常に!)大事。

母は背中を押す係。

HSPとHSCの組み合わせは、気持ちは察するのだが、臆病になりやすい。

慎重に慎重に、石橋を叩いて渡らない感じ。

ここで母の出番。

ここぞという場面で、子供の背中を押す。

えいやっ!とやってみると、案外世界は広がるものだ。

HSCは最初の一歩がなかなか踏み出せないので、母が背中を押すとよい。

「やってみたら案外できた」と自信になるし、

「お母さんみたいに物事を気にしないフットワークの軽い人もいる」と大きな学びになる。

世の中は5人に4人が非HSPなので、母はよい見本になる。

②両親ともHSPじゃない (ひとり親を含む)

とにかく勉強するしかない。

両親とはまったく異なった感覚を持ったお子さんだ。

まさかこんなことで? という小さなことに深く傷ついたり悩んだりする。

両親の感覚を押し付けると、自己肯定感が低下してしまう。

HSCってどんな子で、どんなことを気にするのか。

うちの子に強く現れている特徴は何?

何に怒って、何に喜ぶのか。

本やネットを読んで、我が子をみて、学ぶしかない。

僕のブログを読んでいる親御さんは、勉強熱心な方だと思われるので問題ないだろう。

ただやっぱり、本質的にはわからない。

いくら勉強しても、その子の個性もあるし、ツーカーとはいかない。

悪意なく傷つけてしまうこともあるだろう。

なので子供の意見は最大限尊重しつつ、理解者の役割は外部に譲るのがよいだろう。

具体的には、友達がよい。

HSCは気の合う友達が1人見つかると、深い付き合いをするようになる。

気持ちが分かり合えるはずだ。

HSCにはたくさんの友達は必要ないので(疲れちゃうので)、とびきりの親友を1人、見つけてほしい。

もちろん良いところもある。

両親と全く違うタイプなので、「理解できない」と気付きやすい。

お互いに。

わからないことがわかるというのはとても(とても!)重要。

わからないことがわかると、柔軟に対策を立てやすい。

親も子も、ともに自分の考えを押し付けず、別の意見を尊重できる関係になる。

すると対人関係すべてにおいて、広い視野で様々な意見を聞けるようになる。

自分の意見に固執しなくなる。

このメリットは、社会経験を積んだ親御さんならご理解いただけると思う。

以上です。

とにかくどんな親子の組み合わせでも、有利な点と不利な点があると思う。

状況を変えることはできない。

この親で、この子なのは変わらない。

今の状況でどう接するのがベストか、少しでも参考になれば幸いだ。

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