発達障害

子どもの環境を整えるのは親の仕事、ってマジ⁉︎

こんなコメントをいただいた。

 

コメント
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合理的配慮、どこまで要求して良いものか悩みます。

でも子どもの環境を整えるのは親の仕事って言われたし……。

 

↓この記事についたコメント。

合理的配慮って? 〜苦手なこと、どこまでやらせる?〜今日はとっても抽象的な話。 「こんなことをボンヤリ考えました」ってだけで、結論とかない。 ボンヤリと、理論的に考えた。 ...

 

 

マジ⁉︎

そんなこと言われんの?

 

環境を整える?

純粋に疑問なんだけど、親御さんってお子さんの環境を整えられるの?

そんな決定力があるの?

 

そりゃ、ある程度のリスクヘッジはできるでしょう。

こりゃアカンって環境を避けることはできる。

 

でもそこまでじゃね?

完全に最適化するのは、親御さんには難しくね?

というか、誰にも無理じゃないですか?

 

 

環境って、ハード面とかもともとの雰囲気とかあって、そこに参加する自分と、その他の人々との相互作用で決まると思うんだ。

一つの要素や一人の人では決まらないってこと。

 

例えば僕の働く環境だって、それまでの伝統とか就業規則とかある上に、今働いている人たち(僕含む)がアレコレ作用し合ってこうなっている。

この環境にしたのは、僕でも同僚でもないし、院長でもない。

いろんな要素が混じり合い、偶然の要素も重なり、今こうなっているのだ。

 

環境をどこまで整えるって、そんな決定力がある人はほとんどいないだろう。

ワンマン社長くらい?

 

 

コメントの場合は学校の話だと思うんだけど、そりゃある程度(どの学校を選ぶか等)は親御さんにも口が出せる。

でも担任がどんな人で、どんな同級生で、お互いどんな関係性になるかは、蓋を開けるまでわからない。

ここに親御さんがどの程度働き掛けられるかは未知数だ。

義務教育だと学校選択の余地すらなかったりするし。

 

これで親御さんに環境を整えてって、キツイこと言うなーと思う。

※「ある程度」ならわかる。けどこの場合、親御さんはどこまで要求されているんだろう。割とハードな要求をされてる気がする。

 

親御さんには限界がある

環境は偶発的に決まる。

同じ学校でも、この学年はめっちゃ荒れて、この学年は穏やか、とか全然あると思うし。

すっごく相性の悪い子がいて、または担任と合わなくて、「こんなハズじゃ……」ってこともあるだろう。

先回りしてコントロールすることは不可能だ。

 

もうね、運ですよ。

 

親御さんにできるのは、「ある程度」の環境調整。

つまり、交渉くらいだと思う。

交渉。

ネゴシエーション。(なんで英語で言った?)

 

母
 ウチの子、〇〇が苦手だから配慮してください。

 

とか

 

母
 可能なら授業に集中できる前の方の席にしてください。

 

とか

 

母
 トラブル時は叱る前に意見を聞いてやってください。

 

とか。

そんなもん。

 

困ってるんで、おなしゃす!

の立場よな。

実際に配慮してくれるかどうかは相手次第だ。

 

 

親御さんにできることってさほど多くないと思う。

環境はみんなの相互作用で決まるからね。

本人(環境を形成する一人)が「環境を変えたい!」と奮起したところで、どこまで影響力があるかは疑問だ。

親御さん(環境の外にいる)には輪をかけて難しいと思う。

 

子どもは大人と違い、自己決定が難しい部分がある。

大人だったら、

「ココの部分が困るんだけど、こうしない?」

と問題提起できる。

 

でも子どもだと難しい。

人生経験が圧倒的に足りないからね。

自分にどんな特性があり、どんな困りごとがあって、どこに配慮が必要か、把握していないから。

 

その点を親御さんが補うことはあると思う。

つまり、その子をよく分析し、本人の代わりに交渉、もといネゴシエート(英語)(言いたいだけ)するってことね。

それはわかる。

 

でも、そこまでじゃね?

 

実際、完全に最適化できるかというと、超難しい。

「親が環境を整えるべき」って言う人は、親御さんにここまでやれと?

できなかったら親御さんの責任?

 

ウソでしょ?

 

担任ガチャとかいじめっ子とのトラブルとか、あるじゃん?

誰にでもあるよね?

それぞれが乗り越えていくわけじゃん。

目の前の小石を親が全部取り除け、もしくは乗り越えるのに最適な大きさの石だけ残せと?

 

マジ⁉︎

 

環境は多分に運の要素を含む

環境は、運に左右される面が多々ある。

入ってみるまでわからない。

果たして問題が発生したとて、納得いくように解決するとはマジで限らないし。

 

世の中ってそんなもんじゃん?

きっと、その子が成人した後もそうじゃん?

世の中の仕組みはそうそう変わらない。

その子は、そんな運ゲーの中に飛び込んでいくわけでしょ?

 

じゃあ、ゴールはその子自身でなんとかする力を身につけることだと思うんですよ。

親がずっとついて回るわけにいかないし。

 

ここは許容できる環境か。

できないなら、環境を整える(周囲に働きかける)のか、別の場所に移る(転職する、別のコミュニティーに行く)のか。

自分で決めるしかないわけだ。

 

 

小児期に親ができることって、心が潰れそうな環境を避けてあげることくらいだと思う。

マジアカンって環境は、流石に避けてあげて。

二次障害が起きるレベルでしんどいなら、別の方法を考えてあげてほしい。

 

  1. よく観察し、
  2. 交渉:negotiate する。(なんで英語) (言いたいだけ)

 

親にできることってこれだけだと思う。

しかもネゴシエートの結果、交渉決裂ってことも余裕であるし。

※配慮するかどうかの決定権は、いつも配慮する側が持つ。相手がダメって言ったらダメなのね。

 

 

だもんで、完璧な環境を用意するなんてまず不可能で。

どうしても不満な部分は出てくる。

選びうる限りベターな環境を選ぶしかないのであって。

 

親が環境を整える?

ムリだべ。

 

学校という何十人、何百人が集団生活している場で、環境を完璧に整えるなんて不可能だと思う。

どんなインフルエンサーだって話。

HIKAKINか。

 

まとめ

環境は運の要素も大きい。

思い通りに調整なんてできない!

 

「親御さんの役目です」とか言われても、ムリでしょ。

HIKAKINでもムリだ。

 

  1. 観察
  2. 交渉(negotiation) (英語) (言いたいだけ)

して、あとは見守るしかないです。

 

それでダメなら環境自体マルッと変える(転校等)が次の一手になろうか。

それでもカンペキは難しい。

何かしらの不都合は出てくるだろう。

ベストじゃなくて、ベターを選ぶしかないわけです。

 

それで責められる謂れはない。

 

環境という、運に翻弄される要素の中で、どう適応していくか。

本質的には子どもの課題だ。

親御さんにコントロールできる範囲は限られる。

と、僕は思うんだけどなー。

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    すみません、途中で送信しちゃってました

    でも、決定的に合わない環境の場合は、親が別の選択肢を教えてあげられるように思います。

    それも広い意味では「環境を整備する」ことかも。

    例えば、教室が無理なら別室に。
    それも無理なら適応教室、塾、デイサービス、もちろん家でもいいし、最悪転校も。

    これらは、たぶんこどもだけの力でたどり着くのは難しいと思うので…

    今所属しているクラスの、担任の先生、スラスメイトを自分の思いのままに…
    は、さすがに超能力なので スプーン曲げから練習が必要ですよね… 遠い道のりw

  2. 匿名 より:

    配慮がないどころか、凹の部分を「努力が足りない」とガンガン叱責するような先生も 結構いました。
    そんな先生にネゴシエート(言ってみたかった笑)するの、親もめっちゃしんどいです。
    一応ダメ元で頭を下げて頼んでみますが… 先生というのは一般人よりも外から意見されることを嫌う人種です。
    逆に拗らせてしまったことも(汗

    唯一子供にしてやれることは、ドツボにハマる前に「無理して学校行かなくてもええんやで〜。」って言ってやれることかと。
    そんなんで学校行ったって、勉強どころじゃない。
    もう、今年度はステイホームしなされ。と。
    我が子も今まで2度ほどありましたが(これからもたぶんあるwかっ

  3. 匿名希望 より:

      P先生、いつもありがとうございます。
     私は、子供が1人で乗り越えそうになければ、人間不信の回避を1番に考えて行動しますね。ネゴシエーションもします。言っても無駄な人は、言わないと分からない人の中の一部だし、言わないと他人のことなんてわからないのは普通なので。誰かのために頑張りたいとか誰かを頼る気持ちが持てれば、子供の将来の問題は将来の子供が解決する。もちろんできないかもしれないけど、得意不得意の差が激しい子が、人間不信を抱えたままで新しい社会に出ていくのは、相当しんどいと思います。

     配慮をお願いする事で、先生の手間が増えないか、他の子に皺寄せが行かないかはよく考えます。普段から子供の話をよく聞いて、困っているのが、うちの子だけか他の子もなのかも考えます。子供の話をよく聞いていれば「先生のおかげで」「先生のここをすごいと思っている」と心から言える所も見つかります。ネゴシエーションで大切なのは、成否よりクロージング(横文字の使い方合ってるかどうかは自信がない、でもピッタリした日本語も見つからない)なので。

     ただ、コロナで実際の対面での保護者面談がない。他の親御さん達の、面談時のさりげない、はっきりとした問題が起きる前の教師との意思のすり合わせができなくて、普段は思いもよらなかった事が起きてる様な気がします。親同士連携してなくても、教師に対する似たような懸念を、複数の保護者がやんわりと面談の折に直接伝えるだけでも、違ってくるんですけどね。

     
     

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