不登校

不登校の治し方? 〜僕が不登校だったとしたら〜

僕は、不登校についてよく考える。

平均的な日本人より、不登校について考える時間が長い方だと思うんだけど。

 

  • なんでなるんだろう?
  • どう解釈すればいいんだろう?
  • 有効な声かけは?
  • どういう心の道筋を辿って、どう考えて、解決に至るんだろう?

 

考えれば考えるほどわからない。

みんなそれぞれ、100人いれば100通りの物語があるんだろうな、という結論に行き着く。

だから『答え』なんてないし。

 

じゃあ、僕から言えることって何もないんじゃないの?

 

 

でもさ。

逆に考えたんだ。

僕が不登校だったら、どう感じる?

 

架空の不登校児<僕>を、想像してみるーーーーー。

 

不登校児<僕>

不登校の理由は、まぁ、考えるのめんどいんでなんでもいいや。

なんやかんやあって、なんか不登校になったとする。

 

僕、不登校。

 

そしたら僕はどう感じ、どう動く?

 

想像してみた。

僕14歳。

不登校。

 

14歳。

思春期。

リアル厨二。

 

漆黒<やみ>より出し救世主<メシア>、選ばれし堕天使の御子。

混沌たるルシファーのその刹那、少年よ神話になれーーーーー。

 

……なんかリアル思春期の黒歴史が出てきて想像の邪魔をするので、設定を変えてもいいですか?

 

今の知力で中学生の想像をするのは難しいので、設定を変える。

 

 

僕24歳。

身長167センチ、体重50キロ。

スリーサイズは上から99.9、55.5、88.8。(不二子ちゃんと同じ)

ビル・ゲイツとマーク・ザッカーバーグと孫正義の愛人を兼任し、あとハプスブルグ家の正統な後継者で、毎月一千万円のお小遣いが自動的に振り込まれるとする。(あ、女性の設定なのね)

つまり、働かなくてよい。

 

残念ながら現実の僕は不二子ちゃんじゃなく、モサいオッサンだ。

もちろん、お小遣いの振り込みなんてない。

なので仕事をしている。

日本人として、納税の義務と勤労の義務を果たしているわけだけど。(エッヘン)

 

もし僕が不二子ちゃんで、働く必要がなかったら。

 

さて、家にずっといられる(つまり引きこもれる)でしょうか?

 

 

 

……ムリ!!!

 

 

 

ムリなのよ。

圧倒的にムリなの。

 

 

そりゃ最初の数ヶ月は引きこもると思うよ?

 

僕は極度のインドア派。

家大好き!

 

多分、不二子ちゃんになったら

「キタコレ!

ずっとやりたかったゲームをやるんだ。

FF7リメイクを、ぶっ続けでやりまくるんだ!」

ってなると思う。

 

「映画も見るんだ!

漫画も読む!

そして惰眠を貪るんだ!」

ってなる。

 

でもまぁ飽きるよね。

割とすぐ飽きる。

 

ヒマだから友達と遊ぼう!と思うよね。

で、気づくんだ。

 

……僕、友達いないんだった。

 

お金は一千万あるんだけど、喋る人いない。

どうしよう。

一千万の胸騒ぎ。(エキゾチックジャパン)

 

僕は物事を考えたり空想に耽るのが好きなんだけど、自分との対話には限界がある。

やっぱり他の人と喋って、いろんな考えを知りたい。

「なんでそう思うの?」って聞きたい。

それを思考のタネにしたい!

意見交換もしたい!

 

自己との対話にも、「他者」が必要なんだと気づく。

 

あーーー、人と喋りたい。

最悪ペッパーでもいい。

ペッパーと喋るわ。

ペッパーって一般販売されてるんやな。

ふむふむ、価格198,000円、プラス基本プラン月額14,800円。

よし、金ならある。

なんせ一千万円あるからな、余裕余裕。

 

はいAmazonでペッパー届く!

やっぱりペッパーつまらん!

 

人がいい。

人と喋りたい。

だれか喋ろーぜー!

でも友達いねーわ!

 

そーだ!

仕事すればいいんだ。

友達じゃなくても喋ってくれる人。

仕事相手だ。

 

よーし。

今までの経験を生かして、カウンセリングでもやるか。

でも無料ってのもなーんか胡散臭いし、気持ち悪い。

フツーにビジネスにして、お金をもらおう。

そして納税しよう。

喜べ日本!

 

 

こうなる気がする。

結局働く。

 

そっか。

僕は勤労と納税の義務のために仕事をしてるんじゃないんだ。

仕事が好きで、自己実現のためにやってるんだ。

収入?

おこづかいが一千万あるから、稼いだ分は寄付でもするよ。

 

 

そう。

結局僕は、ひきこもりはできない。

やれって言われてもできない。

どうしたって人を求めてしまうんだ。

 

ASD特性があり、人に興味が薄い僕でこうだ。

ネクラでインドアな僕でこう。

そうじゃない、まっとうな人たちにはさらにキツイと思った。

 

だから現役の不登校児は、この人を求める衝動を補って余りあるくらい学校がキツいか、もしくは衝動が沸かないほどエネルギーが枯渇しているかのどっちかってこと。

しんどかろう。

さぞかししんどかろう。

不登校が『ラク』だなんて、誰が言った?

 

そのうち『治る』

だからね。

そのうち治るよ。

不登校が『治る』って表現好きじゃないけど、でもあえて使わせてください。

『治る』よ。

 

『治る』って、大人が無理やり学校に行かせることじゃない。

そんな地獄か大地獄かじゃなくて。

貞子と花子の2択じゃなくて。

 

自分の意思で社会復帰するってことだ。

そんな日がきっとくる。

 

「人と話したい」

「人の役に立ちたい」

「人に認められたい」

 

そんなあまりにも健全な動機付けでもって動き出す日が、きっとくる。

くる〜きっとくる〜きっとくる〜。(貞子) (いい話っぽかったのに台無し)

 

 

僕たち大人にできるのって、その日が来るのを楽しみに待つことだけだと思う。

邪魔をせず、本人の力を信じて。

自分(大人)の人生を楽しみつつ、「人生楽しいよ」って背中で語りながら。

 

 

なんで不登校になった?

そんなん知らん。

 

有効な声かけは?

それも知らん。

 

『答え』なんてない。

だから『正解』も存在しない。

 

本人が勝手に『治って』いくんだ。

親や周囲の人と響き合いながら、でも結局は本人の力で『治って』いく。

つまり、自分の意思で動機付けし、社会復帰する。

 

本人にしか治せないし、その子にはその力がある。

信じて待ってあげてほしい。

POSTED COMMENT

  1. ゆきちゃん より:

    中1の娘が不登校になって2年半になります。
    いつもこちらを拝見させて頂き、心が折れそうになりながら、先生のお話しで元気をもらっています。ありがとうございます。

    今回の「不登校の子供はいつか動き出す」ですが、最初は私もそう思っていましたが、発達検査を受けて、自閉症スペクトラム、アスベルガーの診断をもらい、臨床心理士の先生からは「場面緘黙」と言われて、発達障害の無い子供の不登校なら、
    当てはまるんでしょうが、うちの子供の状態なら、そんな日はこないんじゃないか?と思ってしまいます。

    諦めてはいけないと思いながらも、布団に潜り込む娘を見るたびに、もう疲れたし、もう諦めてもいいかな?と思ってしまう毎日です。

  2. ut より:

    P先生
    先生のお話、面白くって、そしてやっぱり優しすぎます!
    心が暖かくなって、親として力が湧きました。ありがとうございます。

    昨日、娘とお風呂で話しをしたとき、「学校は緊張する場所。」と言ってました。
    ママも緊張する場所なら行くの嫌だから、、、休もっか♪となりました。
    でも、がんばって行くそうです。
    子供の健気さに心打たれました༎ຶ‿༎ຶ

  3. ノリコ より:

    こんばんは。はじめまして。
    うちの子も今年になってから不登校になり
    今に至る中2の娘の母です。
    転校、コロナ、友達関係の色々が重なって行けなくなりました。リスカもしていました。。
    知った時すごく苦しかったんですが
    娘はもっと苦しんだと思うと悲しくなりました。
    至る前の段階で何故気づいてあげられなかったのかと思うと後悔しかありません。
    最初は受け入れるまでが苦しかったんですが今は娘の笑顔が続く事を優先しています。
    今は「信じて待つ」事の苦しさと大切さを本当に感じています。

  4. 笑顔がみたい! より:

    いつも先生のブログで元気をもらっていますが、今日のブログでさらに元気がでました。
    本当にいつもありがとうございます!

    きっと大丈夫!ですよね😄

  5. ちーこ より:

    いつもありがとうございます。
    親は無力。でも大きな影響力を持っている。
    ような気がします。
    自分で道を見つけて歩き出すのを楽しみに待っていようと思います。

  6. まぼ より:

    やっぱりペッパーつまらん!笑
    いつもありがたく読ませていただいています。

    息子は小6で不登校歴1年になります。人と話したい欲求や認められたい欲求がオンラインゲームで満たされている様子もあり、ゲームがなければ外に出るのかもしれない‥と思ってしまいます。(現状ではゲームは無制限でさせており、機嫌良く過ごしています。)
    不登校の子どもはとても辛い思いをしていますが、その親もまた死にそうなほどに辛く、もどかしいです。いつか「治る」その日まで、親として寄り添い続けるしかないのかなと思います。寄り添う中で親のメンタルもギリギリのところがありますので、P先生がこのようなブログで情報発信してくださるのは、本当に多くの方の支えになっていると思います。ありがとうございます。

  7. まつひこちょぼ より:

    いつも腑に落ちるブログをありがとうございます。
    娘の不登校引きこもり。もう2年以上です。親子関係が崩壊したほどぐちゃぐちゃになったあの地獄の日々。私も娘も主人ももがき苦しんできた日々でした。娘に抱く罪悪感、怒り、悲しみ、色々な感情がありました。一時は自分が消えたくなり、娘に対しても消えてしまえと思う日々でした。まさに人生地獄で迷子!あるきっかけで私自身に向き合う大切さを指摘され、そこから時間はかかりましたが…まず私自身が変わり、世界が変わりました。私が変わることで娘も変わってきています。まずは自分が変わる、娘との境界線を引く。今までは無意識に娘をずっとコントロールしてきたことに気付き手放しました。
    なるようになるし、なるようにしかならない。
    娘の現状を丸ごと認め受け止めた日から娘を見る目が変わりました。
    こんなにシュールな才能豊かでクリエイティブ!!天才!?私は今まで娘の何を見てきたんだろう…今まで娘のことが全く見えていなかったことにも気付けました。
    まだまだ苦しんでいる娘ですが「この子ならだいじょうぶっしょ(^▽^)」今は夫婦でそう素直に思え、ただただ信頼し見守っています。

  8. 匿名希望 より:

    P先生の文章は、誰かを説得するために磨いた訳じゃない言葉が散りばめられていて、読んでいてシンプルに楽しいです。自分の好きを集めた豊かな内面世界って、後々に生きてくるんだなあ、と思えます。日本が喜ぶ、かどうかは知りませんが^_^ 、1フォロワーとして感謝いたします。

まぼ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。