心理学

断る権利

あなたは人に迷惑をかけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい

よーし。

困っているんだから助けを求めよう!

合理的配慮よね。

学校の先生に言ってみた。

なのに……。

「この子だけ特別扱いはできません。みんなと同じように頑張ってください!」

がーん。

ショック! 超ショック!

この世に神も仏もないのね!

もう、カレーのやけ食いよ!!!

違うのである。

そこで腐っちゃダメなのである。

学校にも断る権利ってものがある。

出来ないものは出来ない。

合理的な、実現可能な配慮なのに⁉︎

知ってる。

でも学校が出来ないと言うのなら、出来ない。

凸凹のある子や不登校の子にも教育の機会を与えようっていう法律があるのに⁉︎

知ってる。

でも現状実態を伴っていないことも知ってる。

出来ないものは出来ない。断る権利ってある。

そもそもがイレギュラーなお願いだ。

受託されたらラッキー。

断られることは想定内だ。

嘆いて、腐っても仕方ない。

そこで立ち止まって悲劇のヒロインになったり、学校(とか断った人)を罵っても何も解決しない。

人を変えるのは難しい。

あなたのお願いに、相手はノーと答えた。

それに対し、あなたの取れる手は二つ。

「尚お願いする」か「諦める」かしかないのだ。

それでも、なんとかしてくれるのが学校でしょう⁉︎

気持ちはわかる。正論だ。

でも、無理なのだ。

学校がノーと言うなら、それはノーなのだ。

食い下がってモンペ扱いされながらも学校全体の仕組みを変えるか(もちろんそれでも変わらないことも多い)、別の道を探す(違うやり方を考える、頼み方を変える、教育委員会など相談先を変える、転校する、など)しかないのだ。

相手を変えるより、自分を変える方がずっと簡単だ。

残念ながら、今は凸凹のある子が生きやすい時代ではない。

この時代に生まれてしまったのだから仕方ない。

取れる手段は、時代を変えるか、自分を変えるか。

僕なら、自分を変える方を選ぶ。

そして、一人(とか一校)から断られたからといって、みんながみんな断るわけではない。

別の場所では全然違うかもしれない。

それこそ、聞いてみないとわからない。

学校には断る権利がある。

同様に、あなた(とお子さん)にも断る権利がある。

「みんなと同じようにやってください」

学校側のこの提案を、断る権利がある。

ボイコットするなり、転校するなり、不登校するなり。それがめんどくさいとかお金がかかるとか言うなら、耐えてやり過ごす選択も自由だ。

不平不満を言っても仕方なくて。

現状取れる最善の手を選んでいくしかないのだ。

人は誰でも『断る権利』を持つ。

困ったことがあるなら誰かに頼ってみればよい。

迷惑をかければよい。

でもそれを受けるかどうかは、お願いされた側が決定する。

そして依頼した側はその決定を受け入れるしかない。

公立だから配慮が難しいと言われることはある。

私立でも、「これがウチの教育方針なんで合わなければ辞めてください」と言われることがある。

学校って共同生活の場だから、キャパシティーには限界がある。

無理なものは無理、だ。

明らかに無理じゃないように見えても、でも無理って言われたのなら無理なのだ。

合理的配慮は、この環境では無理なのだ。

じゃあ、合理的方向転換だ!

切れるカードを切るしかない。

発達に凸凹のある子は特に、戦略を練って、うまく生きていく必要がある。

まずは体当たりしてみないと(頼んでみないと)何も進まないし、体当たりして砕け散って(断られて)、止まっていても何も進まない。

トライアンドエラーしていくしかない。

幸い、時代は動いている。

学校が合わない子の権利が認められ、個々に合わせた工夫がなされる方向に動いている最中だ。

嘆いて、腐っていてはもったいない。

未来は明るい。

「みんなと同じ」より、「特別な何か」を持った子が重宝される時代だ。

持って生まれた力を最大限伸ばせる環境を、周りの大人で作ってあげてほしいと思う。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です