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楽しいストレスもストレス。少なすぎるストレスもストレス。

ストレス。

 

ストレス

ストレス(英: stress)とは、生活上のプレッシャーおよび、それを感じたときの感覚である。

(wikipedia)

 

なんとなく、分かったような分からんような。

僕は「刺激」とか「プレッシャー」みたいな意味合いで使っている。

 

ストレスは悪者じゃない

ストレスは、心身ともにさまざまな影響を及ぼす。(正しくは、「ストレス」じゃなくて「ストレッサー」という) (ヤベー僕博識) (ややこしいのでここでは「ストレス」で統一)

 

母
今の環境はストレスが大きくて……。

 

子どもに体調不良とか気分の落ち込みなんかがあるとき、その原因に「ストレス」が存在することが多い。

多いというか、普通そう。

 

いかにストレスをなくすかーーーーー。

 

ストレスは悪者で、なくすべきものとして語られることが多い。

 

 

でも実は。

 

ストレスって悪者じゃなくてですね。

例えばこんな話。

 

女の子
女の子
文化祭が楽しみすぎて準備で張り切りすぎ、当日動けなくなりました。

 

男の子
男の子
遠足が楽しみで全然寝られず、当日は体調最悪で……。

 

よく聞く話で。

そう、楽しみな予定も「ストレス」なんです。

 

 

良いことも「ストレス」。

良いもストレス、悪いもストレス。

刺激は全てストレスとなり得る。

良いことがたくさんあると、それはそれでストレスなわけで。

 

女の子
女の子
嬉しいことばっかりだったハズなのに、なぜか調子が悪く、気分が落ちてる。

なんで?

 

そう。

良いこともストレス。

その人にとって過剰な刺激なら、それはストレスとなる。

 

 

ってことは。

ストレスゼロを目指すとどうなるか?

そう、悪いこともなけりゃ、良いこともない世界。

なんの刺激もない生活だ。

 

魔王のいないRPGみたいな。

敵もいなけりゃ、クエストも発生しない。

勇者は冒険に出ずに、実家で幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。

 

ーーーーーなにも楽しくない。

 

ストレスは必要

だもんで。

ストレスって必要なんですよ。

 

悪者じゃない。

ただそれが過剰になっちゃうと心身の不調を起こすわけで。

適度なストレスを目指したい。

 

じゃあどのくらいが「適度」かというと。

 

人による。

 

人によるんですね。

伝家の宝刀、「人による」。

これを言っちゃ身も蓋もないんだけどさ。

でもそうで、人によって適切なストレス量は変わってくるようだ。

 

HSC

HSCなんかは、ストレスは少ない方が良さそうだ。

 

少しの刺激にも過剰に反応する人種。

1の刺激が100、いや1000くらいに増幅して感じられる人たち。

刺激が多い場面では、容易にいっぱいいっぱいになると予想される。

 

だからHSCには刺激の少ない「安心・安全な居場所」を確保することが推奨される。

一人きりになれる自室とか、HSCには特に、用意することを推奨したい。

 

 

HSCの中でも、HSS (刺激追求型)は、自分からストレスに突っ込んでいく性質を持つ。

疲れやすいのに刺激を求める。

この相反する性質をうまく乗りこなすには、熟練の技術が必要だ。

つまり、人生経験を積んで、自分をよく理解する必要がある。

 

言いたいのは、ワケわからん行動をするHSSの子を責めないでやって! ってこと。

まだ子どもで経験が浅いから、自分でもワケわからず振り回されてるのよ。

 

ADHD

一般的に刺激やストレスは少ない方が良いとされる風潮がある。

ストレス、避けたいですよね?

 

が、逆にストレスがたくさん必要な人種がいる。

そう、ADHDだ。

 

 

彼らは刺激を求める。

ストレスがたくさん欲しい! のだ。

 

だから、刺激的なゲームや映画を好む。

大人が眉をひそめるような、人殺しとか過激な内容ね。

 

日常でも、興味を持つと片っぱしから首を突っ込む。

トラブルになるとわかってるのに、同じタイプ(ADHDタイプ)の子に自分から絡んでいくし。

 

退屈なんてつまんない!

刺激が欲しい!

 

のだ。

 

 

刺激が足りない状況だと、どうなるか。

自分で自分に刺激を与える。

 

どういうこと?

 

手をそわそわ、身体をそわそわ。

やるでしょ?

着席が求められる場面で離席したり。

幼児期にちっともじっとしていない、エンジンに突き動かされるように動き回るのも、刺激が欲しいからだろう。

 

ADHDの多動は、足りないストレス(刺激)を自分で補っているものと考えられる。

だから、刺激が足りていると多動は鳴りを潜める。

ゲームや漫画に集中しているときは、貧乏ゆすりは目立たなかったりする。

興味のない授業で特に、手遊び(手いたずら?)が目立って、案の定叱られる。

※アレって手遊び? 手いたずら? なんていうの? 子供の頃、転校したら呼び方が変わったんだけど、地域性があるのかもしれない。

 

刺激の取捨選択

ストレスは必要。

だけど、多すぎても少なすぎても不都合が出る。

だから上手に調整してほしい。

 

HSCを筆頭に、過敏なタイプの人は刺激を上手に減らす。

楽しいこともストレスではあるので、自分が抱えられる量をよく見極めて。

HSCは特に、「良いことは多いのが正義!」とポジティブに考えすぎちゃうことがあるので。

 

 

ADHDは、上手に刺激を増やす。

授業中に椅子をガタガタしちゃう子は、動かないよう固定するより、イボイボクッションでお尻に刺激を与えた方が落ち着くかもしれない。

「敢えて揺れる椅子」も売っているようですよ。

逆転の発想で、すごくおもしろいと思う。

 

根性で粛々と課題をこなすのは大の苦手なので、ゲーム性を取り入れるとか。

時間を区切って短時間で切り替えるとかね。

 

 

刺激を求める人と、求めない人。

どっちが良いとか悪いとかでは、もちろんない。

持って生まれた性質だ。

 

もっと落ち着きなさい!

とか、

もっと頑張りなさい!

じゃなくて、その子に最適な刺激量を模索してほしい。

 

「普通」の刺激量では、多すぎる子、少なすぎる子が存在する。

その子にとって最適なストレス下で、その子は最高のパフォーマンスを発揮する。

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    P先生、いつもありがとうございます。
    毎回、ブログ更新を楽しみにしています。

    我が家の子供たち、中1娘はHSC、小4息子はADHD。2人とも不登校だったり登校渋りだったり。
    2つの反対なタイプが家にいるとまあ揉めます(笑)
    息子は学校から帰ってきたら「あー疲れた」とテレビで相棒か科捜研…
    娘は「そんなの見たら夜寝れない!」

    息子はLDもあるので宿題免除にしてもらい、次の日の仕度も私が手伝わないと進まないので私が手伝っていると娘は「お母さんは弟だけ甘やかす❗️」
    不公平だと怒る娘。

    家のこともなんでもよく気が付き、私が疲れた顔をしてるとサッと手伝ってくれる娘と自分のやりたいことだけやって全く空気を読まない息子。
    確かに娘の気持ちはわかるけど息子はおねぇちゃん大好きで悪気はないのよ。と話しても膨れ面。

    息子は毎回おねぇちゃんの大好物の給食のジャムをポケットに入れてそっと持ち帰ってきてくれててもやはり許せないらしく…

    性格が正反対の兄弟、なかなかうまくいきません。

  2. すずらん より:

    P先生、いつもありがとうございます。
    毎回、ブログ更新を楽しみにしています。

    我が家の子供たち、中1娘はHSC、小4息子はADHD。2人とも不登校だったり登校渋りだったり。
    2つの反対なタイプが家にいるとまあ揉めます(笑)
    息子は学校から帰ってきたら「あー疲れた」とテレビで相棒か科捜研…
    娘は「そんなの見たら夜寝れない!」

    息子はLDもあるので宿題免除にしてもらい、次の日の仕度も私が手伝わないと進まないので私が手伝っていると娘は「お母さんは弟だけ甘やかす❗️」
    不公平だと怒る娘。

    家のこともなんでもよく気が付き、私が疲れた顔をしてるとサッと手伝ってくれる娘と自分のやりたいことだけやって全く空気を読まない息子。
    確かに娘の気持ちはわかるけど息子はおねぇちゃん大好きで悪気はないのよ。と話しても膨れ面。

    息子は毎回おねぇちゃんの大好物の給食のジャムをポケットに入れてそっと持ち帰ってきてくれててもやはり許せないらしく…

    性格が正反対の兄弟、なかなかうまくいきません。

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