発達障害

人の話を聞く力 〜愛されキャラのススメ〜

ASD、もしくはADHDの子。

特性のせいでトラブルが起きることってあると思う。

ないに越したことはないんだけど、まぁあるよな。

だって特性があるんだもの。

 

その時に、すごく大事だと思うこと。

特性の強さより、こっちの方が大事なんじゃ? と思うこと。

 

トラブルが起きたときに

空気が読めないとか、衝動性とかで、何かやらかしちまったとする。

 

あっちゃー、やっちまった。

 

その時に、大きな問題になっちゃう子と、ナンダカンダ(藤井隆)許される子とがいることに気づいた。

結構なやらかしでも、「しょうがないなー」で許されちゃう子っているのよね。

ナンダカンダ。(藤井隆)

 

 

この子たち。

おいしいよね。

あやかりたいよね。

 

この愛されキャラの所以。

 

人の話が聞ける。

 

ココだと思うの。

 

人の話が聞ける。

コレ、すごく大事。

特性の強さより、人の話が聞けるか否かの方が大事なんじゃ? と思うくらい。

 

 

その時は、マズいことに気付かずやらかしちゃうんだけど。

まぁ特性があるから、ある程度は仕方ないよね。

やらかすのが妥当よな。

 

でも、あとで指摘された時に

あっ、そうか。ゴメンナサイ。

と言えるか、

自分は悪くない! だって〇〇が××で……。

と領域展開しちゃうか。

 

この差って大きいと思う。

 

 

もちろん、納得してないのにとりあえず謝るってことじゃない。

自分の非を理解して、でもプライドが邪魔して認められない子っているじゃん?

謝ったら負け的な。

その話ね。

 

 

周囲の環境も、もちろんある。

良い環境なら自分の非を受け入れやすいのは、そりゃもちろん。

あとは特性が強くて、絶対に受け入れられない子もいると思うし。

 

いろんな要素が絡んでくるとは思うんだけど。

 

あっ、そうか。ゴメンナサイ。

 

↑コレが素直に言える子は愛されキャラだ。

多少のやらかしは許されちゃう。

 

相手も人間だもの。

素直な人は受け入れたくなるだろう。

助けたくもなるだろう。

 

 

発達特性のある人にとって、この「人たらし力」とでも言うべき能力は非常に大事。

自分でできない(苦手な部分がある)からこそ、人に頼って生きるべきだと僕は思っていて。

 

ごめんごめんテヘペロッ。

 

これができる子は強い。

 

愛されキャラ

幼い頃(10歳くらいまで?)は、これが難しい側面があると思う。

 

ADHDタイプだと、「一番」とか「順位」にこだわってしまう。

そういう特性があるのね。

だから「負け」や「自分の非」を認めるのは非常にハードルが高い。

どーしても強がってマウント取っちゃうのだ。

で、変な屁理屈をこねくり回し、相手を呆れさせちゃう。

 

ASDタイプだと、それが「やらかし」だったことに気付かない。

相手がビックリするような行動でも、本人は全く気づいていなかったりする。

指摘されても全然ピンとこない。

理解してなきゃ反省しようがないよね。

 

僕が言っているのは、特性はあってもある程度人生経験を積み、「やらかした」と理解できる子前提ね。

小学校高学年以降くらいでしょうか。

※この年齢以降でもムリな子もいます。特性的に。それはしょうがない。

 

実際このくらいの年齢で、ちょいちょいやらかすけどなんか許される子っているんだ。

 

クラスのゆるキャラ的立ち位置。

友達が手助けしてくれちゃう。

先生は、なーんか肩入れしてくれちゃう。

そんな子。

 

特性のある子はぜひココを目指したいですよね。

 

二次障害を起こさない!

こんな子と、そうじゃない子の違い。

素直な子と頑固な子の違い。

 

愛されキャラと、嫌われキャラ。

リラックマと、地獄のミサワ。

すみっコぐらしと、冨岡義勇。(俺は嫌われていない)

 

二次障害は大きいと思う。

※もちろん特性の強さもあります。

 

具体的には、幼少期に周囲の大人が話を聞いてくれたか。

聞いてもらえなかった子は、二次障害として人の話が聞けなくなるように思う。

 

 

ASD、もしくはADHD、もしくはその両方の特性を持った子。

ご存知の通り、この子たちは非常に扱いにくい。

よくわからんマイ理論を繰り広げ、意味不明にキレたりする。

 

でも、彼/彼女の中では、理論がある。

彼らなりの理屈があって、プライドがあるんだ。

なのに、上から抑え付けられてきた子。

 

男の子
男の子
どーせ俺が悪いんだろっ!

 

男の子
男の子
誰も俺の話なんか聞かないんだ。

 

そんな風に思ってしまう。

すると数年後には、めっちゃ頑固で反抗的になりそうだ。

自分がされてきたように、相手の意見はとりあえず否定。

人から話を聞いてもらった経験がなければ、人の話を聞けるはずがないもんね。

 

自分のやらかしは理解しているのに、「謝ったら負け」とばかりに頑固。

こんな子は損だ。

 

 

一方、同時期に大人に話を聞いてもらった子。

よくわからんマイ理論を、大人がちゃんと聞いてくれた経験を持つ子。

ある程度の年齢になると、素直に人の話を聞くように思う。

自分がしてもらったように。

※特性的にムリな子もいます。

 

自分のやらかしを理解し、謝罪し、アドバイスを聞き入れる。

すると次回同様のシチュエーションに遭遇したとき、同じ失敗を回避できる。

繰り返すととても大きな差になると予想される。

 

そしてなにより、こんな素直な子、周囲のみんなが許して助けてくれそうだ。

世界って結構優しいんだよ。

特性があっても割と許してもらえるよ。

ナンダカンダ。(藤井隆)

 

まとめ

特性の強さももちろんある。

でも「人の話を聞けるか」は、それを超越するかもしれない。

だって苦手な部分を人に補って貰えるんだから。

 

特性があるからこそ、人に頼って生きていけばいいと僕は思う。

「人たらし力」、大事だよね。

 

将来人の話を聞く子になるため、今、この子の話を聞いてやってほしい。

意味わかんない話でも(たいていこの子たちの話は意味わかんない)、そのまま聞いてやってください。

 

あなたはそう思うんだねー。

と魔法の言葉を添えて。

※ココだけの話、話半分で可。聞いてるフリして今日の晩ご飯のメニューでも考えていてください。相槌だけうっといて。冷やし中華おすすめ。

 

母
親の話は聞かないのに、自分の主張ばっかり!

 

ムカつく気持ちもわかるけど、将来のリターンは大きいと思うんだ。

ね。

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    いつも参考にさせていただいています
    ありがとうございます

    幼少期に押さえつけられた子
    話を聞いてもらえなかった子
    大きくなって人の話が聞けない子

    今からでも話を聞いてあげる
    それ以外に有効な対処方法がありましたら
    教えてください

    よろしくお願いします

  2. にったん より:

    私も最近になってようやく「テヘペロ」って必要だったんだな〜と思うようになりました。

    私の家族周りはみんな本当に真面目で、ある1つの失敗に対して深い謝罪と反省が必要で、2度と同じ失敗しないよう行動に表すのも必要な感じでした。テヘペロなんて許さない!って感じでした…。

    なので、大人になって「ごめんなさい〜テヘペロ」「できませんでした〜テヘペロ」な人がいる事にとてもびっくりしたんですよ。

    でもそういう人でも案外根っからの素直な愛されキャラでもなくて、一緒に飲みに行って話したら実はめっちゃ腹黒くて戦略の1つとしてテヘペロ使ってたりして 笑

    そう思うと、ミスした過去はどう反応しても変えられない訳だし、その場が上手く収まるならテヘペロという技も獲得した方が生きやすいだろうなと思い、家庭内のミスならテヘペロ使って、気軽に謝って許す練習にするのもいいのかな?と最近は思ってます!

    でもたくさん言い訳したり、絶対に謝りたくない気持ちもすごくよく分かるし、やっぱり自分みたいな純正愛されキャラじゃない人間は、内容がおかしくても言い分をちゃんと聞いて貰って、そこを主張する事で何か変わるのか体験していく事でテヘペロの使い所も分かるのかな〜なんて思いました。

  3. より:

    いつも、役立つお話をありがとうございます。

    ADHDのうちの娘が、こんな感じでトラブルがあっても同級生や先生に助けてもらって、学校生活大好きなまま6年生になりましたが、話を聞けるか?と言うかと言うと微妙なのです…
    言い訳はしないけど、ごめんなさいがすぐに言えなかったりします。
    (勝ち負けにこだわりはないです。まあいいか~ができるタイプ)
    毎年、先生には「愛されキャラですよ」と言われるのですが、これからが大変なのかも
    知れないな…と思ったりもします。

  4. 匿名 より:

    不注意型ADHDの小3息子、確かに話の流れが意味不明なこと多いです。数年前の出来事を昨日のことのように話し出したりします。
    毎回「そうなんだ~楽しかったね~」と相槌打ってますが、私も話半分に適当に聞いていることも多くて反省していたのですが、先生のここだけの話をお聞きできてホッとしています(笑)
    うちの息子の場合、不安感の強い超繊細君で、やらかしたり謝ったり以前に、他人(特に子供同士)との人間関係を築くところから難しかったりするのですが、親や定期的にカウンセリングを受けている臨床心理士の先生など、ちゃんと話を聞いてくれる大人とはリラックスして話せるようです。
    親が子供の話を聞いてあげることで少しでも他者と交流することに対する不安感を和らげて上げられたらと思います。

  5. くるみ より:

    いつも楽しく読んでます。

    一つ質問。
    幼少期に話を聞いてもらえずに育ってしまった子は、思春期になってちょっと辛そう。。自分も否定、相手も否定。
    そういう子とこれから信頼関係を築くには…とにかく「聴く」が大事でしょうか。

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