この話は、完全っっっに私見だ。
なんのエビデンス(証拠)もない。
最初にご了承ください。
結論から言う。
アレルギーと発達障害(特に自閉症)は合併しやすいように思う。
アレルギーとHSCも合併しやすいように思う。
僕の臨床経験に限った話だが、アレルギー(喘息やアトピー)で定期受診している子に、後に発達障害っぽい特徴が出てくることが割とある。
総合病院なので、アレルギー疾患でかかりつけの子は多いのだが、ちょっと繊細だなとか、独特なこだわりがあるな、などと診察室で感じる子の割合が、それ以外の疾患(便秘とか風邪とか検尿異常とか)より高い気がしていた。
そんな子が、あるとき急に「実は不登校になりまして・・・」とか言ってくる。
反対に、発達障害や不登校で通院している子。
この子たちはアレルギー体質であることが多い。
「ところで花粉症の薬は出してもらえますか?」と聞かれるのは春先の風物詩だ。
花粉症のせいで、不登校に拍車がかかる。(外出できなくなるのだ)
以下、完全に推察だが。
もともと刺激に対して過敏な子は、アレルギーを発症しやすいのではないだろうか。
過敏とは、こんな症状。
- 大きな音が嫌い(掃除機の音が嫌いとか)
- 匂いに敏感
- 味に敏感(米の銘柄を変えると気づくという子がいた)
- 触覚(チクチクする服は着ない、安心毛布が手放せない、など)
- 痛み(いい年して注射が大嫌い!とか)
自閉スペクトラムやHSCによく見られる。
もともと敏感なタイプは、アレルゲン(アレルギーのモト)にも敏感なのではないだろうか。
そもそもアレルギーとは。
人間は、異物(ウイルスとか細菌とか)が侵入すると、やっつける反応を持つ。
免疫という。
この免疫が、本来敵ではないものに対して働いてしまうことを、アレルギーと呼ぶ。
本当は敵じゃない物質とは、卵、小麦、牛乳、花粉、ダニなんかが有名でしょうか。
やっつける必要がないものに対し、化学兵器を撒き散らす。
体のなかで戦いが起き、結果、色々な症状が出る。
で。
もともと敏感なタイプの人は、少しの刺激でも「異物だっ!」と認識しやすいのではなかろうかという仮説。
普通は
「なんかきた? 気のせい? やっぱきた? あー、花粉かー。 敵じゃないから通っていいよー。」
となるところを 敏感なタイプは
「なんかきた即排除!!!」
って感じだろう。
だからアレルギー反応が起きやすい。
これは、本人は無意識。
身体が勝手にやっている。
本人の努力でアレルギー反応を起こすことはできない。
逆にいうと、アレルギーは自力でなんとかなるものではない。
根性とか甘えとか、本気で無意味。
なので、もろもろ過敏な人はアレルギーになりやすい、という仮説。
本当にただの仮説なので信用しすぎないでほしいのだけれど。
でも実際、同僚の先生に聞いてみたら、
「わかるわかるー。わかりみが深い。」
と盛り上がった。(同僚ギャル?)
自閉症とアレルギーの関係を研究した論文があるとかないとか教えてくれた(僕は未読だが)。
そう考えると、過敏さってやっぱり持って生まれたものだろう。
アレルギーと同じように。
「気にしすぎ」とか「神経質」といった類のものではない気がしている。
アレルギーの人に、無理やり食べさせてはいけない。
同様に、過敏な人には刺激を避けてあげるのがよいと思う。
これは甘やかしではないだろう。
アレルギーが甘えではないのと同じように。