不登校

【行きたいけど】海外旅行に行きたい話【行けない】

学校に行きたいけど行けない。

そんな、不登校の子の話。

 

行きたいけど行けない

 

学校へは行きたいんです。

〇〇がなければ。

 

〇〇には、頭痛とか腹痛、起立生調節障害、友達の目、電車通学、勉強がわからない、嫌いな教科、先生の大声……などが入る。

 

このような話はたくさん聞く。

本人は学校へ行くことを希望している。

でも〇〇が障壁となっている、と。

 

母
なんとか〇〇(頭痛とか腹痛)を取り除いてください。

 

よく聞く。

〇〇が軽快したら行けるハズだから、と。

 

でも実際、その子は〇〇が良くなっても行かない。

それが答えだと思っていて。

 

 

行動が答えだ。

行かないってことは、そういうこと。

そう、行きたくないのだ。

 

人間、行きたきゃ行くし、やりたきゃやる。

行かないなら、口では色々言っても、本音は行きたくないのだろう。

 

 

たとえ〇〇の部分を取り除いても、きっとまた別の障壁が出てくる。

  • 頭痛が治ると、腹痛が。
  • 生徒の目を取り除いても(時間や場所をずらす)、保健室でばったり会うかもしれないし。
  • 電車通学を要さない学校に転校しても、やっぱり行けない。
  • 学力の関係ない科目(音楽や体育)だけ出席するよう提案しても、なんだかんだ理由をつけて結局行かない。

 

行きたくないんですよ。

〇〇のせいで行けない人は、その〇〇を取り除けば行けるはずで。

なんやかんや訴えが変わる子や、絶対に取り除けない障壁(例えば勉強を完璧にしないと不安とか、道ゆく人の視線が気になるとか)を出してくる子。

これはもう、行きたくないのだと思う。

 

ニューヨークに行きたいかーっ⁉︎

でね。

それはそうなんだけど、じゃあ本人の言う「学校には行きたい」という発言は嘘かというと、そうじゃなくて。

行きたい気持ちはきっと本当なんだよね。

 

 

僕、ふと思ったんですよ。

海外旅行に行きたいって。(何を急に⁉︎)

 

行きたいんですよ。

パリも、台湾も、ハワイも。

デンマークもウズベキスタンもコロンビアもマダガスカルも、南極だって行ってみたい。

でも、どれも行ったことがない。

 

行きたいか行きたくないかと問われると、そりゃ行きたいんです。

嘘じゃない。

 

でも実際は行かない。

なぜか。

 

めんどくせーからです。

 

 

旅行先を選定し、予約を取る。

飛行機のチケットと宿、場合によっては観光地やら現地の移動手段やらも事前調達が必要だ。

仕事の休みも取らないと。

 

必要なものは?

現地は暑いのか寒いのか?

僕、英語できないし。(本気でできない)(みなさん、英検何級ですか?)(僕5級すら持ってない)(英語であそぼ見てる程度)(with Orton)

 

チケット高いし。

病気や怪我があったら?

治安?

水は? 食事は? 僕パクチー食べられないっ!

 

……とか考えると、重い腰が上がらない。

で、ま、いっかと。

そこまでして行きたいわけじゃないし。

結局行かないわけです。

 

 

つまりコレ、行きたくないってことだと思った。

だって、行きたい人は行っている。

毎年たくさんの人が海外旅行に出かけているわけで。

 

コロナをものともせず、成田空港にはたくさんの旅行客がいる。

彼らは「行きたい人」。

なんやかんや理由をつけて行かない僕は、「行きたくない人」だ。

 

 

もちろん、行きたいという気持ちに嘘はない。

確かに「行きたい」。

オーストラリアでコアラを抱っこし、カリブ海でジャック・スパロウしたい。

 

でも、行きたい気持ちと行きたくない気持ちとを天秤にかけると、圧倒的に行きたくない気持ちが上回るのだ。

2:8くらい。

いや、1:9くらい。

カリブ海って何語?

 

行きたい気持ち、行きたくない気持ち

行きたいけど行けない不登校の子も、こんな感じじゃないかと思った。

 

行きたい気持ちはある。

なんか行った方がよさげだし、「行くべき」だし、学校生活をエンジョイしている同級生の姿もチラチラ視界に入る。

行きたいかと問われれば、そりゃ行きたい。

 

でも、「行きたくない」が大きく上回る。

だから行けない。

行かない。

 

ってことじゃないかと思った。

「〇〇を取り除けば行ける」なんてシンプルなものではないのだろう。

※ガチで〇〇がなければ行ける子は、〇〇がなくなれば行きます。実際います、宣言通りに学校復帰する子。

 

だから意識すべきは、まず

行かないなら行きたくない

って部分だと思う。

 

行動が答えだ。

行ってないなら、行きたくないのだ。

シンプル。

 

 

で、次に見るのが。

口では「行きたい」と言うが、その行きたい気持ちは実際どんなものだろう。

 

「行きたい」と「行くべき」の区別がついていない子もいる。

学校に行きたいんだけど、行けないんだけど 休みがちな子からよく聞くセリフ。 本人は行きたいと言う。 でも、実際は行ってない。 なぜに? ...

 

「行くべき」なだけで実際は「行きたい」気持ちがゼロなら、不登校対応の常套手段である『待つ』カードを切っても望み薄だ。

大人がレールを敷いて背中を押す必要があるケースもある。

 

 

そして、「行きたくない」気持ちはどんなもん?

 

実際行きたくないわけだけど、本人は目を背けたい。

ここと向き合うのは怖い。

自分の弱みと向き合うのは、非常に怖い。

【不登校】「行きたいけど行けない」の裏事情ふと思ったんだけどさ。 いわゆる典型的な不登校って、「学校に行きたいけど行けない」じゃん? 何度聞いても、学...

 

そもそも「行きたくない」という本音を自覚していない子もいて。

努めて見ないようにしてるのね。

その場合はまず自分の気持ちに気づくところからだ。

 

まとめ

 

行かないなら、行きたくない。

 

僕が海外旅行に行かない理由と、共通の心理が一部あるのかもしれないと思った。

もちろん不登校と旅行とでは、重さや規模が全然違うけど。

でも僕の場合、「まず英語の習得からー」なんて言ってたら、一生行けなそうだ。

 

カリブ海って何語?

マダガスカルは何語?

南極は?

ペンギンを抱っこしたい気持ちは山々なんだけど、南極語を習得しようと思うと心が折れる僕だ。

いやー、行きたいんだけどなー。

ホントなんだけどなー。

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