生まれつき、粘り強く頑張れない人がいる。
生まれつき、平均よりずっと疲れやすい人がいる。
おもしろいものでさ。
Aくんは、こう言う。
Bちゃんは、こう言う。
おもしろいものでさ。
疲れ方や感じ方って、人によって驚くほど違う。
質問を受けた。
粘り強くが苦手な先生が、何をきっかけに医学部を目指しどのようにして合格を勝ち取ったのか関心があります。
医学部に合格し、さらに医者になるためにはそれこそ粘り強く勉強しなければならないですよね!?先生の医者への道が、本人が目標を見つけるまで待って本当に大丈夫なのか…の答えでもあるような気がして…先生の気が向いたら教えてください。
先生の、「めっっっっっっちゃ疲れた時の回復法」知りたいです!!ゲーム、、でしょうか??
あ、気になります?
需要ある?
じゃあ書いてみるけど。
粘り弱く、しかも疲れやすい、僕のライフハック。
そんなん、
頑張らない
一択やん。
めっっっっっちゃ疲れたとき?
そんな場面はないのだ。
疲れないように工夫するのだ。
前もってわかることは先回りして。
省ける手間は極力排除し。
便利家電とか手抜き料理とか。
よくわからん会議とか、委員会とかさ。
「あー…、僕そういうのダメな人なんで」
伝家の宝刀「ダメな人」。
なんやねん、ダメな人って。
仕事の場では、管理的・総括的な仕事を全力回避。
プレーヤーに振り切っている。
だって、変な会議とか出たくないんだもん。
目の前の仕事はやるが、そうじゃないことはやらない。
一切やらない。
清々しいほどやらない。
それを続けると、上司も思うんだろうね。
あ、ダメな人だなって。
正確には、出世欲や向上心のない現状維持のクズ、つまり「ダメなヤツ」だと。
そうなればしめたもので。
上司も諦めて、僕に仕事を振ってこない。
「そういうヤツ」として、確固たる地位を築けるのである。
ありがとございます。
自分じゃないといけない仕事は引き受けない。
誰にでもできる仕事を、淡々とこなす。
無事、「職場にいてもいなくてもどっちでもいいヤツ」が出来上がるって寸法だ。
本当にありがとうございます。
これが僕のライフハック。
先日、バレーボールの日本代表選手が言ってた。
常に全力で試合に臨むわけじゃない。
戦況によって、余力を残して戦うことも多い。
他の選手との兼ね合いで、必ずしも自分が常に全力である必要はない。
↑詳細は忘れたけど、こんな内容だった。
それな!!!
それな。
常にガムシャラ精一杯! が正解とは限らないんだ。
全日本のアスリートが言うんだ、間違いない。
頑張るだけが正義じゃない。
手を抜いて、余力を残す方が良い場面だって絶対にある。
僕は全力を出さない。
常に60%の力で戦い、「そのくらいの人」という評価を得たい。
するとたまに、状況的に頑張らざるを得なくなったとき。
なんか、やたら評価が高い。
えっ、あの人、こんなことできたの⁉︎
単なるクズだと思ってたのに。
しめしめ。
僕の思うツボだ。
ハードルは下げておくと、上がったときの評価が良い。
ヤンキーがたまに優しいと、めっちゃキュンとくるのと同じ理屈だ。
この人と全く一緒。↓
自分じゃなくていい事はやらない。
頼まれ事も5回のうち2回しか引き受けない。
趣味の邪魔にならないように仕事をする。
あたりをここんとこ意識してます…
完全同意。
疲れたときにどうするか、じゃなくて。
疲れないように、全力で頑張る。
全力で頑張る必要に迫られないための準備を、全力で頑張るのだっ! (カッコ悪……。)
ちなみに、これはあくまで僕のやり方であって。
僕はプレイヤーに全振りだけど、逆に、敢えて管理側に全振りもアリだと思う。
雑務は全て人に任せ、自分は管理に務める。
そうやって省エネする。
全然アリだ。
で。
どちらにしても頑張らざるを得ない場面が、多少なりとも発生する。
僕もたまにする。
僕、その時はポンコツになる自覚がある。
やらかすので、自分で重々気をつけている。
それでもやらかすけど。
そんな感じで、いかに疲れないようにするかに全振りしている。
いかにサボるか。
怠けるか。
頑張らないか。
ユンケル飲んだら負けだ。
ベースがんばらないから、仕方ないときにちょっと頑張れる。
どうやって医学部受験したかって?
そんなの、受験の前後で一切頑張らなかったからに決まってんじゃん。
人生で頑張ったの、あの1年間だけだ。
受験前は、勉強皆無。(マジで皆無)
受験後も、全然やらない。(申し訳ない……)(ユルい大学だったのよ)
受験の1年だけ、期間を絞って頑張った。
そして、これが僕の限界だ。
受験前からそんな気はしていて。
自分の頑張りの限度は、そんなもんな気がして。
だから「1年で受からなかったら諦める」という期限を、自分で設けた。
ハンターハンターでいうところの、制約と誓約だね。
これで、念能力の威力と精度が飛躍的に向上するのだ。
それは…定型発達でも同じような状況で頑張ってる人も多数いると思うので…難しい線引きだと思います💦
それは、果たして定型なのだろうか。
疲れって主観だ。
だけど、平均より明らかに疲れやすいなら、発達デコボコがあるのではないだろうか。
苦手な課題なのでは?
その視点でみると、自分も含めて、
そういう人の割合ってすごく多い気がする。
その通りだと思う。
発達障害特性って、グラデーションで。
白か黒かの概念ではない。
世の中の人、誰だって、多少なりともデコボコを持つ。
※僕なんかは、人類全員なにかしらの特性を持つと思っている。
自分の疲れやすいところ、苦手なところ、頑張れないところを知って、じゃあどう戦うかの戦略を立てるべきだ。
みんなこんなもんだよね
みんな頑張ってるんだから
みんなだって疲れてる
本当にそうか?
頑張りとか疲れとか、そんな主観的なことを、「みんな」と括ってしまって果たしてよいのだろうか。
他人の疲れが評価できるのだろうか。
実際、人によって差が大きいように、僕には思える。
授業ばかりで体力が有り余るAくんと、疲れ果てるBちゃんとがいる。
自分の特性を知る。
省エネで、疲れないように生きるのか。
はたまた、特性を知った上で「頑張る」を選択するのか。
ガムシャラな昭和の根性論は効率が悪いというのが、僕の持論だ。
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省エネモードなんて、私の辞書にはなかったな。
勉強、部活、仕事は全て100%でのぞんでる。試験は必ず満点を目指して努力も出来るし結果も残せる。今は子が五月雨登校なのでパートだけど、常に100%の力を出すので、辞めたいと言ったら必ず、続々とお偉方が出てきて辞めないように説得が凄い笑。家ではダラっとしがちなので、外面が良いだけなのかな。常に頑張るが私のこだわり。たぶん自分の自己肯定感を保ってもいる部分なのかな。ASDの息子達に対して、私は普通だと思ってたけど、私も特性あるんだね。能力はあるのに常に省エネモードの長男を未だに理解出来ないけど、省エネモードって悪いことじゃないんだなぁと改めて感じました。
普段は汚部屋、時々思い立ってパワーモードで部屋中綺麗にして、1週間後にはまた汚部屋。
ムスメのこれは、、、?
使ったら戻す、を繰り返せば綺麗が続くんだけどな。
ゴミ箱の横にゴミを落とす。
ちょっとわからない感覚です。
粘り弱いのか、持続力がないのかは本人じゃないとわからないけれど、ここは頑張ってここは頑張らない。
その線引が自己理解で出来るようになるといいな、と思います。
ずっと頑張らない一択だと困るなぁー。
本当は嫌なんだけど、揉めたくないから
皆頑張ってるんだから
他人軸で生きがちな私は、「ブン投げる」「無理。」ということが昔から出来ず、それはそれで生きにくいな、と感じてきました。
なんでも頑張ることが、達成感や自己肯定感につながっていない。
割りと器用にこなせているようで、自分もフワッと生きられる人間ではないのかもしれません。
だから、人に振るのが上手な人や、「無理。」と言える人がうらやましくもあります。
質問したものです。回答ありがとうございます!
そうですね、戦略的に、頑張り過ぎずに、が結局本人も周りも得ですよね!
その上で、感想いくつか。
先生が、苦手なことは避ける、断る、が許されているのは、きっと得意なことで評価されているからですね。誰でもできる、ように見えることを、誰でもはできないクオリティでされているのだろうな、と推測します。
凸凹が大きい上に、職業人(生産性)としては今ひとつぱっと突出するところもなさそうなうちの子の作戦は、本人を観察して、じっくり考えていかないといけないな、と思いました。
それから、先生が断ってる仕事は、狭い視野で見れば周りの人が割り食ってるのかもしれませんが、時に無駄な会議や仕事を見直す一助になったりもするんだろうな、と思いました。皆んなが無駄だと思ってるのに、惰性で続いてるもの色々ありますよね、、。
あとは、そのやり方が通用するのは、環境も大きいだろうな、と思います。中には、(明らかにその人にそれを要求するのは無理なのに)執拗に皆が同じようにするのを求める人もいますよね。。それでも、時代と共に少しずつ空気も変わっているように思うので、我が子が社会人としてやっていく頃にはより良くなっていることを期待したいです。
いつもありがとうございます(^^)
私も改めて読んでみました。
全て読んで
数々の偶然の働きに抗われることなく、まさに運命に導かれるような…
省エネモード1年全集中で現役で医学部突破すごいですが、地頭力だけでなく重なる偶然&偶然&偶然から愛読されていたマンガまで、どれか1つでも欠けていたら先生の選択は…と考えます。
数多の不登校ブログ(親御さんの)に縋り、子供が元不登校になってからもフォローしていたら、どなたかがたまたま『小児科医P先生』の存在を書いていて、P先生のブログを知りました。もっと早く出会いたかったー(不登校関係なく)
でも不登校になっていなかったら、先生のブログに出会えてなかったと思うので。
人間万事塞翁が馬…
感謝
過去の記事で先生が進路選択についてかかれたものを改めて読みました。医学部選択は偶然の選択だったのですね!
でもそれまで勉強してこなかった先生が1年の勉強で合格するなんて、先生天才!と思ってしまいました。
人生どこでどうなるか、どこにきっかけが転がっているのか、本当に分からないものですね。
幸せと感じるかどうかは娘自身。娘の人生なんですよね。選択肢を与えてそこからどうするかは本人が決めること。色々言いたくなるのをぐっとこらえて娘の生きていく力を信じたいと思います。と自分に言い聞かせてます(笑)
先生、医学部目指した切っ掛けの所が抜けてると思います(^◇^;)子供さんの切っ掛け待ちをいつまでしたらイイのか不安っていうご質問じゃないでしょうか。たぶん、切っ掛けがその頑張りのスイッチになりはしないか…と。
まぁ何となく、先生の考え得るうちの一年頑張れば何とかなりそうだったっていう主観だろうとは思うので、他の方には当て嵌められないし、その子その子の切っ掛けなんて誰にも分からないですけどね(・・;)
そもそも、前提として「医学部に合格するには粘り強く頑張る必要がある」のに、という部分を見事に裏切った先生の個性溢れる回答。それまでは極力頑張らないで生きて短期間でそこへ持って行けるポテンシャル。凸凹は究極の個人差ですから、先生の例はあくまでも先生の例ですね。