続き。
自他境界が極端なのに、困らない人がいる。
この人たちの視野って、一体どーなってるの⁉︎
まず、カリスマ。
カリスマってゆーか、リーダーっていうか。
人の意見に流されず、自分の意見をはっきり言える人。
いるじゃん?
社会で活躍するスゲー人。
あの人たちね。
同調圧力に弱い日本人は、自己主張が苦手な人が多い。
僕もそう。
そこのアナタも苦手でしょ?
でも、言いにくいこともはっきり主張して、同調圧力とか反対意見に流されない人がいる。
気にはしてるんだけど、ブレないというか。
みんなを引っ張っていくリーダー。
そこはかとないカリスマ性。
よく言えば自分がある、悪く言えば人の話を聞かない。
そんな人。
いますよね?
例えば誰だろ。
鬼滅の刃の煉獄さんとか?
ルフィや悟空もそうかも。
実在の人だと、思いつくのがクロちゃん。
書店で見かけた本のタイトルが、
『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由』
だった。
パワーワードすぎて鮮烈!(読んでないけど)
ドッキリをかけるにしても、ターゲットがかわいそうに見えてしまうと、企画は成立しづらい。そういう意味では、平気で嘘をつくし、自分のことしか考えないクロちゃんは、最高のターゲットだったわけです。
(番組スタッフ)
自他境界が非常に強いのではないかと予想される。
あとは、ご意見番的な人かなー。
ひろゆきとかカズレーザーとか叶姉妹とか。
スゲーと思うもん。
僕にない物を持っていて、尊敬する。
さてさて、この人たちの視野ですが。
平均的な自他境界の人の視野が、こうだとする。↓
なんとなく、自他境界の隙間から関係性を見ている。
Aさんが、なんとなく入ってくる。
全体像は、なんとなーく見えているけど、見えないところもある。
上図でいうと、Aさんとの関係は見えるけど、Bさんは怪しい。
いうなれば主観的。
カリスマの視点って、こうなんじゃないでしょうか。↓
基本、自分。以上! なんだけど。
理屈として、「ここにAさんが存在する」と理解している。
別の場所から、俯瞰する目で見ているというか。
自分の外側には、別の人や環境やその他有象無象がある。
と理解し、関係性を理屈で捉えている。
平均的な自他境界の人は、感覚的になんとなーく関係性が掴めるのだけど。↓
自他境界が強固な人は、これが苦手。
※自他境界が薄すぎる人も同様にこれが苦手です。
なので、俯瞰した別の自分が、全体像を見ているというか。
鷹の目?
そりゃミホークか。
鳥の目?
そんな感じで。
実際には見えてないんだけど、理屈で知っている。
アンチはいる。
それは分かる。
でも、俺はこう思う。
という主張ができる。
※ちなみに煉獄さんは、柱合会議で「心より尊敬するお館様であるが理解できないお考えだ。全力で反対する」、つまり禰豆子を殺せと言っている。上司(お館様)に逆らって、はっきり意見を言っているのだ。強い。
僕なんかには、これができない。
否定意見がにゅるんと入ってきちゃう。
すぐヒヨる。
弱ェ。
確固たる自分がある。
かつ、自分と違う意見があることを、理屈で知っている。
だから
トラブルを起こさない。
かつ、
影響されない。
この両者が両立する。
このタイプの人は強い。
自分をしっかり持っている。
例えば、こんなマイナーなブログでも、誹謗中傷メッセージが来ることがある。
殺人予告とか、人格否定とか、純粋な悪口とか。(絶対ダメだよ! 特定しようと思えばできるんだかんね!)
自他境界弱めの僕は、すぐヘコむ。
この規模でこれなんだから、顔出しとかメディア露出とか、僕は怖くてできないわけだ。
小狡く匿名で、かつ細々とやっているわけ。
バズりたくないバズりたくない炎上怖いとつぶやきながら。
でも世の中には、反対意見が出ることを織り込み済みで、本名・顔出しで堂々と意見を言う人がいる。
「叩かれることも、誹謗中傷もそりゃあるさー。でも、俺はこう思うんだよねっ!」というスタンスで。
なまらかっこいい。
まさにカリスマ。
この人たちは、自他境界が濃いめの可能性が高い。
極端な自他境界が、困らないどころか、はっきりと強みだ。
そして、HSC。
自他境界が薄すぎるゆえに、周囲が解像度高く見え、各方面に気を遣える人。
周囲に影響されやすく、感受性豊かで、強い主張はしないが人間関係の潤滑油となる。
HSCは、いわゆる「いい人」のことがめちゃくちゃ多い。
この人たちの視界。
はいドン。↓
ベースの自他境界は薄い。
ゆえに、色々なものが混ざり合い、カオスだ。
なんだけど、それらをまとめて俯瞰して見る目を持つ。
特に対人関係に敏感で、距離感を非常によく見ている。
これ、トラブルを起こさない。
むしろコミュニケーションさいつよ。
これがHSCだ。
でも、情報量が多すぎて、圧倒されてしまう。
トラブルは起こさないけど、本人ぐったり疲れちゃう。
これだけの情報を捌くのだ。
疲れるに決まってる。
だもんで、一人でゆっくり、マイワールドに浸る時間が絶対に必要。
HSCのみなさん、ちゃんと休んでください。
結局、俯瞰する視点が重要なのだ。
どんな自他境界、どんな特性も持った人でも、結局はこの能力が物を言う。
一段高みから、全体像を包括して見る力。
これがある人は困りにくく、ない人は困りやすい。
平均的な自他境界の人は、これがなくても感覚的に「正しい」距離感がつかめ、「正しい」行動が取れる。
トラブルを起こしにくい。
※でも、起こす人いるよね。「自分は普通」が前提だもんだから、少数派の立場なんて無視で土足で押し付けてくる人。クソがって思うよね。おっと、この話で記事が1本書けちゃいそうだ。
一方、濃すぎる/弱すぎる人は、俯瞰して見るしか方法がない。
感覚的に掴めないので、理屈で調節するしかないのだ。
この視点が育つのに必要なのが、経験だ。
失敗の積み重ねから、視野の外側を想像するようになる。
すると、一段高みから物事を捉えられる。
自他境界は、持って生まれたものだ。
変えられないし、変える必要もない。
『玉』は変えないってヤツね。
そのままで十分ステキ、いや、そのままが一番ステキ⭐︎
そうじゃなくて、後天的に「鳥の目」を身につけたい。
経験から、見えない距離感を測る能力だ。
これが、極端な自他境界を持って生まれた人のライフハック。
経験で強化される能力。
大人になるって、
経験から、見えない視界を補う
ことだと思う。
これができる人が「オトナ」だ。
実際には見えない距離感を、鳥の目で補うのだ。
そうやって、社会に適応するのだ。
つまり、『玉』じゃなくて『矢印』を変えるのだ。
持って生まれた自他境界を嘆いても仕方ない。
変えられないし、変える必要もないし。
じゃあ、どうやって社会に適応するか。
鳥の目を鍛えて、見えないものを見る
のだ。
そうして自分らしく、かつ社会に適応して生きていくのだ。
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P先生のブログにも、誹謗中傷コメントがくるのですね(T_T)
キラキラな生活ぶりとかを、載せてるわけでもないのに…。
真面目な話をマジメに書いてるだけなのに…。
P先生が、書きたいことをのびのびと書いてくださったらうれしいです♪
昨日の夜、布団の中で小2の娘と「ママが尊敬してる小児科の先生のブログでさー、鳥の目の話があってさー(以下図の説明)」と話していたら「視野が広いってことね」とスパッとまとめられて痺れました。笑
「ヤバイよねー、ママまだ大人になってないわ、子供だわー」と言ったら「逆コナンー!」と言われ二人で笑ってから眠りにつきました(っ´ω`c)
ここから勇気だして経験積んでいきます!
「自分は普通」って思ってる人こそ視野が狭いんですよねー(;´Д`)
P先生こんにちは!
私はたぶん、元HSCだと思いますが、大人になってからだいぶ生きやすくなりました😊
学生の頃は「はみ出しちゃいけない。目立ってはいけない」と感じて息苦しかったのが、
社会に出てだいぶ解放されたからです。
社会人になると、「空気を読みつつ自分の意見が言える」事は評価してもらいやすいので、もともと少しズレていた私は 楽しくなりました。
相性の良い職場に恵まれて良かったです^_^
学生の頃に「経験から鳥の目を鍛える」事ができていたのかは分かりませんが。
もしかしたら私は、経験だけではピンと来ず、外からの知識と自分の経験の、つじつまを合わせる作業をずっと続けて来たような気もします。
あやふや とか 宙ぶらりんでは 心が落ち着かず、いつも納得を求めていたので。
ところで 殺人予告や人格否定などしたら どんな事になるのか、という「経験」をプレゼントするのも、その人の為になるかもしれませんよね。
初めてコメントさせて頂きます。
「鳥の目」のお話、感動しました。HSPと思われる私は、大人になるまで、いろいろ傷つき、ズタズタになりましたが、
それらが経験だったのですね。
大人になるにつれ、なんだか楽になってきて、周りとの距離感が掴めてきた。
「鳥の目」が持てて来たのですね。
とてもしっくりきました。
「鳥の目」、宝物のように感じます。
素敵なお話、ありがとうございます。