思春期の子の親御さんに、こんなことを言われる機会がある。
いや別にいいんですけど、私が中学生の頃は親には何も喋らなかったし、むしろ近寄らなかったなと思って……。
中学生。
一般的に思春期、反抗期と呼ばれる年頃だ。
親に反抗し、距離を取る子が多い。
んだけど、この子はそんな様子がない。
ハテ、この子の反抗期はどこへ?
これってなんかちょっとヘンくない???
反抗期。
大抵の親御さんは困ってしまう。
何を言っても反抗、言わなくても反抗、かと思えば子どもみたいに甘えてきたり。
どう接して良いのやら。
何考えてるかわかんないし。
ね。
それが一般的ですよね。
でも、この子ったら反抗しないのよ。
考えていることがわかりやすくて嬉しいけど、これはこれでなんか違和感がある。
ちょっとコレ、どうなんでしょう?
相談されることがある。
僕はこれ、基本的に「いいこと」だと思うのですよ。
もちろん発達特性とか親に忖度してるとか、なんらかの理由があって反抗しない可能性はある。
でも、相談された方はそんな感じじゃなくて。
純粋に、ただ聞いて欲しくて喋ってるんじゃないですか?
思春期の子が、親に話さなくなる理由。
これはもうシンプルに、「聞いてくれないから」だ。
親離れが始まり、価値観が変わってくる。
子の思いをそのまま親が汲むことは難しいし、親の善意のアドバイスもただただウザく感じる。
これまでと違いツーカーで子の気持ちはわからず、親の言うことが絶対ではなくなってくる時期。
子どもからしてみるとこうだ。
親に喋っても、一方的に考えを押し付けてきたり、関係ない進路や勉強の話にすり替えたり。
なんならハナから否定してくるし。
友達なら同じ目線でゲームやアニメや学校の話ができるのに。
じゃあ親になんて喋らず、友達と喋る!
なんならツイ友でも可!!!
だから親には話さないわけです。
否定されるとわかっている人には話さない。
大事な話は特に。
思春期の子が親に話さなくなる理由って、個人差はあるけど大体こんな感じじゃないでしょうか。
聞いてくれないから話さない。
否定されるなら絶対に話さない。
とてもシンプル。
翻って相談の子。
この子は思春期にも関わらず、親とよく話すのだとか。
うん、純粋に聞いてくれるからだと思うんです。
親は話を聞いてくれる、だから話す。
それだけ。
ね。
そーゆうことです。
子どもは基本的に、親に気持ちを分かって欲しい生き物だ。
自分のことを理解してほしい。
親に、親だからこそ、自分を認めてほしいし、否定されたくない。
子どもはそう思っている。
これは思春期でも同じだと、僕は思う。
分かりづらくなるけどね。
反抗期だってそうだ。
反抗しながら、でもわかって欲しいという、相反する気持ちを抱えている。
放っといてほしいけど、かまってほしい。
矛盾した気持ちを抱えている。
で、自分でもワケわからなくなって、ワケわからない言動をする。
これが思春期のワケわからない言動の正体だ。
思春期であろうと、「親は自分の話を聞いてくれる」「親は自分を否定しない」と思っているのなら、子どもは話す。
基本的に、親には分かってほしいもの。
ムラはあっても(思春期だからね)、でも結構話してくれるものだ。
うちの子幼くない?
心配無用。
これまでの親子関係の賜物だ。
そのまま聞いてあげてほしい。
そして、なんでも話してくれる(ように見える)その子、案外、親に話す内容を選んでますよ。
「親には言いたくないこと」ってちゃんとあって。
これは巧妙に隠している。
僕みたいな第三者にはコッソリ教えてくれたりするんです。
親の知らない世界が、ちゃんとある。
なので、幼くないです大丈夫。
親に話すことは「親に聞いて欲しいこと」なので、ぜひ聞いてあげてほしい。
むしろ親だからこそ話せる内容だったりする。
飾らない、本音の、そのままのその子だ。
子どもがよく話してくれるのは、そういう親子関係を築いてきたから!
そのまま聞いてあげてほしいと思う。
思春期に安心してしょーもない話、つまり雑談ができる親子関係って、最高かよ。
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私の母は子供達の近況をラインで送ると、楽しいお話ありがとうや、〇〇でよかったねといつも言ってくれるので、喜んでくれそうな話を今でもこまめに送ってます。私や子供達が嬉しいと母も喜んでくれるというのが、よくわかるので。私も自分の子供達のおしゃべりの時には、そんな言葉を返す様にしてます....それができてれば内容は理解できてなくてもOK。
むしろ、うちの場合、友達に話しても理解されにくい、自分のマニアックな興味に関する事が、私に対して話す事として残りがちな感じ。
普段から、今から自分が話す話題に、友達が興味を持ってくれるかどうかちゃんと考えて、場が湿気らないように気遣いながら喋ってるんだなあと、子供社会でそれなりにうまくやっている事を嬉しく思いつつ、マニアックすぎる話の理解については放棄してます。自分が嬉しいと相手も嬉しい、と無条件で思えるのは親だけだと思うし、それが子供に伝わればいい(子供のためならなんでもすべきって話ではないです、念のため)。
理解できない話題については「いい顔して話すねえ」「いい本見つけたね」「あなたが楽しそうで、私も嬉しい」
ある程度理解できる話題については「それは知らなかった」「よく知ってるね」「よく思いついたね」「よかったねえ」「君は優しいねえ」「それはすごい」「楽しい話をありがとう」.....褒め言葉が客観的である必要なんてどこにもない、と私は思ってます。
タイトルみてドキッとしました~f(^_^;
えっ?!わざわざ議題に挙がるくらいだから
もしかして問題あるの?(>_<)って…
内容読んでホッとしましたー!(^-^)
私が専業主婦で、子ども達が家に帰ったら居るからってこともあるのでしょうが
中2息子も中1娘も、ドア開けて「ただいま~」の瞬間からめっちゃ喋りだしますよf(^_^;
話遮って「とりあえず先に手洗いうがいして」って言ってしまうくらい。
とりあえず息子も娘もひとしきり喋りたいだけ喋って、落ち着いたら動画を見たりゲームしたり自分の世界に入ります。
で、夫が帰って夕食の時間にまた話をして、夕食後そのままダイニングテーブルで宿題するので、そこでまた話に花が咲きます。
…が、内容は選んでるでしょうね。
二人とも好きな子の話はしてくれません笑
そもそもいるのかどうかもわかりませんが…
男女共に遊びに家に呼びには来てくれるので
仲良くはやってるのでしょうが…
恋愛的な、異性を意識することが我が子にもあるのか
母はそこが知りたいのです。(*´艸`)