この辺の話と関連して。↓
やっぱり親子は響き合うし、親が変われば子も変わるんだなーと思った。
そんな出来事があったので書きます。
ADHDの子。
ザ⭐︎ADHDって感じ。
まーやらかすやらかす。
落ち着きはないし、トラブル多いし。
トラブルの宝石箱や!
これでもかってほどやらかす子だった。
親御さんは、その都度厳しく叱る。
まぁ当然この子が悪いわけだけど、でも、この子はこの子なりの「理屈」を持っていて。
納得いかない!
まぁ理屈っぽい子で。
彼にはそのような「理屈」があったわけだが、親御さんは聞く耳を持たない。
まぁ正論なんですけどね。
でも子どもは納得しなくて。
もういいよ!
自分の分が悪いことは理解しており(とても賢い子なのです)、釈然としないながらも抗議を諦めていた。
ただ、納得も反省もできない。
で、盛大に拗ねていた。
目に映る全てがムカつく。
この子がですよ。
まず、お母さんが接し方を変えた。
今まで母なりにやってきたけど、うまくいかず悪化するばかり。
専門家の意見を聞きたいと、外来を受診してくれたのだった。
僕からのアドバイスはこう。
↑これだけ。
もちろんすぐに対応を変えるのは難しいので、少しずつお願いします、と。
そしてお子さんができたこと、頑張ったことについては、盛大に褒めてあげてくださいと添えて。
そして、1年がたった。
先日、この子がまたやらかした。
まぁやらかすよね。
特性はなくならないもの。
想定内。
学校で、課題の答えを友達に教えてしまい、先生にこっぴどく叱られたのだそうだ。
得意分野だったので、つい教えちゃったのでしょうね。
先生に強く叱責され、ひどく荒れ、大泣きしながら帰宅したと母から連絡をもらった。
でも、「教えたオレが悪いんだから、もういい!」と拗ねてしまって。
これ以上どう接したらよいかと相談に来たのだった。
え、ちょ、おかーさん!!!
100点満点、もう十分ですよ!!!!!
まず、お母さんが「本人は納得していない」と把握している。
少し前なら、「でも教えたあなたが悪い」でぶった斬ってたのに。
そして、「あなたの意見が聞きたい」と伝えている。
コレ、彼はめっっっっっちゃ嬉しかったんじゃないでしょうか。
ココがマジで大事……。(嬉し涙)
先生から叱責されても、自宅で親が話を聞き、肯定してくれる。
つまり、骨を拾ってくれる。
じゃあこの子は、きっと勝手に前を向くはず。
僕はそう予想し、お母さんに伝えた。
一応、答え合わせに後日本人から話を聞く。
「お母さんから聞いたけど、トラブルがあったんだってね。」
忘れちゃった。
全く気にしていなかった。
やっぱりね。
もう、彼の中では消化されていたのだ。
※もともとこういうタイプの子ではないです。初診の頃は長いことイライラを引きずり、二次災害を起こしていました。
それでも突っ込んで聞いてみる。
でも、殴ってオレがあとで怒られるのもめんどくさいし。
もちろん彼は「教えたのは悪いこと」と本質を理解している。
その上で、後先を考えて行動していた。
すごい……大人になった……。(感涙)
おそらくだけど、発端は家で母が対応を変えたことだろう。
話を聞くようになった。
するとこの子も、少しずつ母の話が聞けるようになる。
トラブルが減り、安定して過ごす時間が増えた。
すると母も、さらに叱る機会が減る。
さらに落ち着いて過ごし、さらに行動が変わる。
さらにさらに、叱る機会が減る。
そうやって響き合う中で、子どもは成長していった。
1年も経つと、子どもはかなり成長する。
それまで目立っていた衝動性が、少しずつコントロールできるようになってきた。
そんな中で起こった、今回のトラブルだったのだろう。
結局、家庭内できれいに解決しており、僕の出る幕はなかった。
僕、本気でなにもしてない。
いや、なんか、あまりに綺麗でドラマか小説みたいだ。
あとでお父さんにコッソリ教えてもらったけど、それまでお子さんに手が出ていたお母さん、最近はそんなこともなくなったって。
ですよね。
親子は響き合う。
親が変わると子が変わり、さらに親が変わる。
するとさらに子が変わる。
密接に関わっていると実感する。
悪いスパイラルに入るとそのまま転げ落ちるし、良いスパイラルに入れば急浮上してくる。
親子は響き合う。
だから、お子さんの困った行動を変えたいなら、まず親御さんから動いていただけると良いと思う。
そこは、年長者から。
どんな説教や小言より、ましてや暴力より、ずっとずっと効果があると実感している。
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小児科医P先生
先生のブログに出逢えたことは、人生の中でも上位に入る幸運です。もっと早くに知りたかった、、、、!
しかし、様々な本を読み、人の話を聞き、試行錯誤を積み重ねて来たこのタイミングだったからこそ、先生のメッセージが深く刺ささったのかもしれません。
先生の言葉により、私の心の奥にあった怒りが完全に解け、中学生の娘の不登校と、娘の全てを真の意味で受け入れることができるステージに上がれたのかなと思います。
何度も大嵐を抜け、少しずつ私自身は変わって来て居たとは思いますが、先生のブログで様々な辻褄が合い、覚悟を持って待てると思えるようになりました。
今でも昼夜逆転し、つねにゴロゴロとしていますが、私も娘も機嫌良く過ごせています。
とことん暇になって、動き出すその時まで、娘との貴重な時間を楽しんで過ごしたいです。
先生のこのブログで救われる人は、沢山居ると思います。
これほどの深い内容を、軽快な文章で、ユーモアを交えつつ読ませる先生の筆力と、経験に基づく真理を衝く言葉に読むたびに感動しました。
書籍ではなく(もちろん、先生がなんらかのの形で書籍化される場合は即買いですが)、誰にでもアクセスできるブログという形で公開してくださっていることにも感謝します。
本当に本当に、このブログを書いてくださって、ありがとうございます。
(この内容に対してのみの感想ではなく、先生のブログを大半読んだ感想です。)
おはようございます✨先生のブログ勉強になります!ありがとうございます✨!
『親が変わると子が変わり、さらに親が変わる。
するとさらに子が変わる。』
頑張って実践していきます!
P先生、いつもありがとうございます。
本題からすごくはずれますが、書かせてください。
全ての生徒を平等に公平に扱うのが学校の建前。そして生徒達は教師を信頼する様に教えられるし、先生の言う事を聞きなさいと、指導者としてみなす様に指導される。
ただ、教師は本当に子供を公平に平等に扱う人達ばかりじゃない。揉め事が起きた時に誰が悪かったかを追求するのが面倒、全員を自分1人で怒って、反抗されるのが内心怖い。またお前かで済ませられる子がいればその子を怒って終わりにする教師や、平等や公平なんて考えもせず、とりあえず自分の目についた子を怒ってすませる教師も少なくない。
大人から見たら些細な事。でも、子供は教師を信頼したいし尊敬したいのに、尊敬できない信頼できない自体に失望して反発してるんじゃないかと思います。子供は、今自分に関係してる具体的な事しか口にしないけど、相手の人柄を言語化できなくてもある程度見てる。その教師と他の子との普段のやりとりも含めて。公正公平って、信頼される「指導者」に必要な条件ですよね(まあ大人になったら、そんなのはすごく目配り気配りできる人の特殊能力だってわかりますが、大人が完全にこの人は信頼できる指導者だと思う相手は、かなり少ない)。
ちゃんと話を聞いてあげて、場合によっては「お疲れ様」と言ってあげる事は必要だと、私は思います(そもそもお疲れ様とは何かと問われたら、私にとっては、斉藤和義「おつかれさまの国」の歌詞が一番イメージが近いです)。
傘チャンバラは、私が親だったら、子供自身に話したいと言う気があれば、十分話を聞いて「お疲れ様」と言った後で、まあでもこういうこともあるから気をつけてねと、スマホで「学校 事故 失明」とググった結果を見せるかなあ。もしかしたらこの子供が一番派手に動いていた可能性はあっても、1人だけ怒られた事には変わりないし。子供がまだ知らない事実や知識だけを提示して、判断はあなたに任せるの方が、失望している子を更に逆撫でしない様な気がします。事実の訴えかける力って結構すごい。
あくまでも、自分の子達を思い浮かべた場合の話で、よそのお子さん達にとって何が最適なのかは知りません。そもそも、傘の取り扱いについては、他の人に絶対に怪我させない様にと、レインコートから傘に切り替えた幼少時の初めから、親が2人とも折にふれて口やかましく言ってたせいもあって、うちの子達、傘チャンバラは多分した事ない。
P先生は「このサイトについて」で、「実在の患者さんではないことをご理解ください」と書いてらっしゃるので、 2番目のケースの教師もモデルケース、大抵の事が乗り越えられるようになったお子さんがそれでも我慢できないラスボスとして、ストーリー上設定された実在しない教師でしょうし、私も本音で言いますが、この教師問題ありあり。
本来は教師がその子に「友達が困ってるから助けようとしたんだね。その気持ち自体は優しいと思う。でも、自分で宿題やらないと結局わからなくなっちゃって困るのはその子。今度答え教えてって言われたら、その子に伝えて。先生ちゃんとその子と考えるから、先生に聞いてって言ってたって。」というべきだと思うんですが。その子が自分で宿題に取り組めない事に何か困り事があるんじゃないかと考える事もせず、自分の決めたマイルールを絶対として叱りやすい所だけ叱る教師って.......。もし、現在の教師数では一斉授業を受けさせて画一的な宿題を出すしかないと言われるなら、それはもっともな事だと思いますが、だったら余計に、できない子を責めるのやめてください。それが禁止事項であれば課題の答え教えてもらったって自分から教師に言うはずはないんだから、課題出した子に、こんなのお前ができるはずがないって責めたんじゃないんですか。その子が課題の答えをうつさなくても困らない様になったら、答えを教えた子を責める必要なんてどこにもないはず。
......話が盛大にずれててごめんなさい。でも、子供の困り事の話ではあると思うので。
親がすぐ動いたり、教師を批判する言葉を子供に言う必要はないですが、とにかくお子さんの話を聞いて、気持ちを受け止めてあげてほしいなと思います。教師の数を考えたら、全員が信頼される指導者であるわけがないので、色々思うお子さんがいるのは当然です。