二次障害は怖い。
でも、起きちゃったらどうしよう?
僕が一番怖いのは二次障害。
ホント、マジで怖い。
↑の記事で不安になった方も多かったと思う。
すみません。
いたずらに不安を煽るつもりはないけれど。
でも正直に書いたらああなった。
怖がらせるわけじゃないんだけど、でも本当に怖い、避けたいと、僕は思っている。
で。
そんなコメントをたくさんいただいた。
不安にさせてごめんなさい。
でも、「これはきっと二次障害だわ!」と気づいた、その視点が値千金だ。
気づいたことが本当に素晴らしい。
この子がダメなんじゃない。
『ダメな子』なんかじゃ絶対にない。
問題は二次障害だ。
二次障害が起きちゃったから、今こんな行動をする。
そこに気づけたことがめちゃめちゃ重要。
よく見てますね。
よく観察している。
誰にでもできることじゃない。
もちろん、僕たち第三者からも見えづらい部分で。
問題行動を見て、「あ、これって特性じゃなくて二次障害だ」とピンとくる。
しっかり観察・分析できるのって、親御さんだと思う。
まずはその観察力に、僕からありがとうございます。
気づいてもらえただけで救われる子って多いと思う。
で。
気づいたとして、じゃあどうすれば?
これに答えはない。
発達障害当事者や、不登校経験者、精神疾患経験者などの話を聞くと、やっぱりみんな困ってる。
簡単に解決できる問題じゃないんだと思う。
あまりにもケースバイケースだし。
絡まった糸を、丁寧に解いていくしかないのだろう。
どこでこじれたのか。
本人は何が嫌だったのか。
ベースの特性は何か。
繊細で、時間のかかる作業だ。
だからこそ、親御さんにお願いしている。
まだ起きてないなら、起こさないでください。
僕の患者さんって小・中学生が多い。
物心ついて、まだ数年。
さほどこじれていないはずだ。
こじれさせないでください。
「普通」に囚われて、子どもを追い詰めないでほしい。
親の不安を子どもにぶつけないでやってほしい。
ところで。
春休みで少し時間があったからか、こんなことを言う子が数人いた。
人より繊細なんだと思います。
こう言ってきた子が何人かいて。
僕から見ても、多分繊細なタイプ。
加えてASDだったり不登校だったりするんだけど、それぞれ人目を過剰に気にするし、刺激に敏感だし。
人より敏感なこと、自他境界を引くことなど何度か伝えたが、入っていない感じだった。
そんなことより日々目の前のことに追われ、いっぱいいっぱいな様子。
案の定、二次障害を起こしかけていたし。
その子が、急にこんなことを言い出したのだ。
何かきっかけがあったわけじゃないけど、なんとなくそう思って。
だからといって、「普通にならなくちゃ」ってわけじゃない。
「今までのことが全部腑に落ちた!」ってわけでもない。
ただ、自分は人と違う。
フラットにそう感じた。
成長したのだ。
日々何かに追われていたのが、春休みで少し心に余裕ができた。
それが良かった部分はあると思う。
でも、メインは本人の成長だ。
僕達や学校の先生、親御さんが、何を言っても響かなかったのに。
結局、自分でストンと理解した。
何を言ってもデモデモダッテで、僕も困っていた子。
日々接する親御さんや学校の先生は、もっと困っていた。
正直、突破口が見つからなかったのだけど。
この子は、自分で突破した。
僕がなんとかしようと腐心しても微塵も役に立たなかった。
結局、自力で突破した。
子どもって成長する。
子どもの力ってすごいなぁと、改めて見せつけられた。
付け加えるとしたら、こう言ってきた子たちの親御さんには共通点がある。
本人を尊重していた。
「こうしなさい」
「これじゃダメよ」
「こんなんじゃ通用しない」
「みんなこうしてる」
みなさん、そんなことは一切言っていない様子だった。
みんなそれなりに大きな問題を抱えていたのに、だ。
子どもの意見に耳を傾け、
考えを肯定し、
小さな成功を一緒に喜んでいた。
その土壌があったからこそ、子どもたちは自分で芽を出したのだと思う。
子どもの、不得手な部分ばかりが目に付く。
あれもできない、これもできない、これでは困ってしまう!
そんなことばかり考える。
でも、子どもは成長する。
前回のコメントとか、この記事のコメントとか、ぜひ読んでみてほしい。
試行錯誤して、タネを撒いている親御さんがたくさんいる。
気づくと成長してました! という体験談もそこかしこに落ちている。
気づくと出来ることが増えている。
ウソみたいだけど。
今は想像できないけど。
でも時間が解決することって、結構ある。
「その時」は来る。
だから「その時」まで。
出来なくていい。
出来なくていいから、二次障害だけは起こさないであげてほしいと思う。
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先生のブログとても心に響き、支えていただいています。我が子は二次障害だと思います。対人、初めての場所、人の視線。
人によって違うとは思いますが、これらの困りごとを克服していのはどれくらい困難なことなのか。どんなふうに過ごしていけばいいのか。何が彼の心を癒してくれるのか。どんなケースがあるのか。私は何をしてあげればいいのか分からず、何か少しでもヒントを掴めたら嬉しいです。今一歩踏み込んだお考えを教えていただけるとありがたいです。お忙しいのに申し訳ありません。
うちも二次障害が起きてしまいました。
そうならないように、ならないようにと
必死で努力してきましたが
息子は学校では「普通」に見られてしまい
学校側になかなか息子の不安感が伝わらなかったです。
息子が不安感が強いのは
お母さんがそうやって心配するからじゃないですか?と言われました。
理解されませんでした。
特別支援学級に移りたいと言うと
は???と言う反応。
案の定、不登校、一時期は食事もできませんでした。
強い不安感、母子分離不安、強迫
父親を拒絶などなど
普通の平穏な1日を送ることができなくなりました。
今は1日、ゲームとYouTube
わけもなく辛い辛い、パパがいて辛いと
私に言い続けます。
新年度になりました。
昨年度、家庭内暴力大爆発して、警察→児相
自閉傾向だと判明した新小5年の息子くん。
二次障害から発達障害判明したパターンです。
昨年は入院、再入院もして修了式に退院したから4年は突然の修了でした。
完全不登校ではなかったけど、遅刻五月雨登校でした。
まだ数日ですが、ずっと登校班では登校してなかったなに、始業式から登校班で登校しています。
精神的に安定したのか?と言えばそうでもない。
始業式の後に児相で最後の定期面談があった時
待つことに癇癪起こして椅子投げまくりました。
家以外では萎縮して暴れないタイプですが、児相の空間になれたのかも?
成長したのか、後退したのか・・・?
彼に今までより関わる時間は増えました。
(必要にかられた部分もありますが)
理解しようと努力はしました。
(完全には理解出来ないけど)
この先、どうなるかわかりません。
あんな(とんでもない)時代もあったよね~♪
と振り返れる時が来たら良いな。