学校が苦手な子。
なんとなーく学校が好きじゃない。
何がイヤ? と聞くと、
その子がイヤなの?
ちょっと苦手なだけで、別に嫌いじゃないんです。
小学校高学年〜中学生の、特に女子に多いだろうか。
頑なに人を嫌わない。
ぶっちゃけ嫌いなんだろうけど、絶対にそうは言わない。
私は言われたことないんですけど、他の子を悪く言ってて。
空気は読めるけど、悪口には絶対に乗らない。
まぁ、「正しい対応」よな。
先生もみんなも困ってる。
正義感の強い「いい子」のことが多い。
どんな人にも平等に接する。
いわゆる『優等生』のことが多い。
勉強も出来て、先生からの信頼も厚い。
クラス委員とか生徒会役員のことが多い気がする。
すごく「いい子」なんですよね。
いい子すぎるくらいいい子。
でね。
相手の子のことが、ぶっちゃけ嫌いなのでしょう。
まぁ嫌いよな。
そうよなー。
嫌いな子がストレスとなり、学校自体がしんどくなっているのだろう。
でも絶対に嫌いとは認めない。
もしかしたら自分の中に「嫌い」なんて黒い感情が存在することに気付いていないのかもしれない。
見て見ぬふりをしてる。
フタしてる。
認めちゃったら自分のアイデンティティーが崩壊しちゃう気がするから。
「誰かを嫌う」なんて悪いことで、あってはいけないことだから。
いい子すぎるんです。
だから、「あの子が嫌いだから学校が嫌」と認める代わりに、「お腹が痛くて学校に行けない」になる。
こっちの方がずっと気が楽だもの。
「人を嫌ってはいけない」と「人に嫌われたくない」って、セットのように思う。
だって「私はあの子が大嫌いだけど、私のことを好きになって欲しい」とか、違和感しかない。
上記のような「人を嫌いたくない」って子は、裏側に「人に嫌われるのが怖い」という気持ちを持っているように思う。
誰にでもある感情だけど、中でも特に強いと感じる。
みんなにいい顔をする。
先生にも、親にも、友達にも。
誰にも嫌われたくないから、誰にでもいい顔をする。
し続ける。
疲れちゃうよね。
優等生タイプの子が不登校になる確率って、実は高い気がしている。
嫌いでいいよ。
嫌いなもんは嫌い。
それでいいと思う。
黒い感情、あるよ。
ネガティブな気持ち、あなたにもあるよ。
ダークサイドはある。
でも、悪いことじゃない。
影があるから光が存在できるんだ。
自分の気持ちをそのまま認めてあげてほしい。
影がなければ、光は真っ白な暗闇だ。
まず、「嫌い」という気持ちを認めること。
しんどいけど、そこからしか出発しない。
認めたら、対処法を考える。
嫌いなら嫌いでいいんだけど、嫌いイコール攻撃する?
悪口言う?
上履きにガビョウを入れる?
不幸の手紙出す?
そんなことしないでしょ。
無視すればいいよ。
全員と仲良くなる必要なんてないでしょ。
合わないなら距離を置く。
つまり、関わらないようにするってこと。
もちろん年齢相応の「大人の対応」はお願いします。
あからさまな無視とか、コドモだよね?
空気を読むあなたなら出来ると思う。
無視するって、相手に失礼?
僕はそんなことはないと思う。
むしろ、無理して相手に合わせる方が失礼。
分かり合えないことが分かったら、あとは距離を置けばよい。
それが適切な距離ってもんだ。
翻ってあなたも。
嫌われることが怖いあなた。
あなたのことが嫌いな人は、絶対にいる。
どんなに好感度が高い人でもいる。
好感度ランキングをサンドウィッチマンと競いあっている僕でも、アンチはいる。
もう、釈迦でもキリストでも綾瀬はるかでも、アンチは存在するのでしょう。
それが自然。
仕方ない。
嫌われるのが怖いですか?
よく考えてみて。
実は怖いのは、嫌われることじゃなくって、攻撃されることじゃない?
否定されることが怖いのでは?
あなたのことを嫌いな人は、あなたを無視するよ。
あなたと同じように。
関わらないようにしてくれる。
僕も嫌われるのが怖いっていうより、変なコメントを書かれるのがイヤ。
攻撃や否定をされるのがイヤなんだ。
だから合わないと思ったら「そっ閉じ」を推奨している。
そして空気を読んでそっと離れてくれる読者さんが大半だ。
世の中、みんな優しいよ。
そもそも大抵の場合、あなたのことを嫌いな人はあなたも嫌いだし、あなたが嫌いな人はあなたのことも嫌い。
お互い嫌いあっている。
じゃあ、お互いに距離を置く。
それでよくない?
嫌われる勇気って本があったけど、「嫌われる勇気」って「嫌う勇気」とオモテウラだと思う。
嫌う勇気を持つと、嫌われる勇気も持てる。
あなたは人を嫌ってよいし、相手にもあなたを嫌う権利がある。
そして、嫌いって悪いことじゃない。
でも嫌いな人を攻撃したらダメ。
悲しみしか生まない。
嫌い方にはお作法があると思う。
つまり、距離を置けばよい。
嫌いなものは嫌い。
まずはそれを認めたい。
「嫌い」を認めると、自然と「好き」が浮き出てくる。
影が出来るってことは、光があるってことだ。
「あなたは何が好き?」
この質問に答えるのは難しい。
「あなたは何が嫌い?」
こっちの方が自覚しやすい。
僕は「嫌い」を消していく『消去法』をお勧めしている。
対人関係に限らず、環境調整でも進路でもなんでも。
イヤなことは避ける。
そのためには、まずは何がイヤかを確認してほしい。
イヤなものはイヤッ!
とにかくイヤッ!
それでいいと思う。
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私がまさにそうだったので、今、子供には「嫌いなら嫌いでいいんだよ。距離を置こう」とまさに同じことを言っています。
子供に言っていますが、自分に言っているようなものです笑