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コメントについて 〜ブログへのコメントとお子さんへのコメント〜

いつもコメントありがとうございます。

お返事は基本的にしていませんが、全て読ませていただいています。

そして僕の勉強とさせていただいています。

(そのためにブログやってる部分は結構ある)

(とても興味深いし、勉強になります)

 

「ほー、こんなふうに考えるんだ」

「この人の背景にはきっとこんな事情があるんだろうな」

「この親子は今後ああなっていきそうだな」

 

などと勝手に想像しております。

 

その中で思ったこと。

あくまで僕の想像なので、違っていたらすみません。

あと上から目線に感じたら大変申し訳ないのですが、誰かを傷つける意図は本当になく、お子さんと接する際のヒントになればと思い書かせていただきます。

 

ブログのコメント

僕のブログは、

  • 子どもの行動にはこんな理由があるのかもしれない。
  • こう考えるからこう言うのかも。
  • こんな子は今後こうなっていきそう、なぜなら……。
  • この事象の背景はこう考えられる。

といった『理屈』をメインに書いているつもり。

 

感情論じゃなく、できる限り『理由』『考察』『思考の過程』を書いているつもり。

(文章力がないのは許して!) (理系なのよ)

(あとふざけるのも許して) (仕様です)

 

で。

再三言っているように、万人に当てはまる法則なんてあり得ない。

それぞれ環境も性格も特性も違うのだし。

合いそうな部分を適当に拾って、勝手にヒントにしていただければと思っている。

 

 

でさ。

その前提で書いているんだけど、やっぱり結構いただくのですよ。

 

コメント
そんなこと言っても、ウチの子は〇〇しないんですけど。

 

コメント
〇〇しても全然ダメなんだけど。

 

コメント
そもそも〇〇できないし、あれもダメだしこれもダメだしにっちもさっちもいかん。

 

↑こんなコメント。

どの記事についた誰のコメントとかって話じゃなくて、こんなような、いわゆる否定的なコメント全般のことね。

最近の話じゃなくて、前からずっと思ってた。

 

肯定的なコメントは、純粋にめっちゃうれしい!

「参考になった」とか「自分もそう思う」とか「今度やってみます!」とか。

書いてよかったと思う。

 

今回言っているのは、

  • 〇〇したらうまくいくかもよ?

という提案に対し、

  • ウチはうまくいってない!

ってコメントのことね。

 

あとは

  • こういう人が多いよ

っていう一般論(またはたくさんの患者さんをみてそう感じる、こんな傾向があるよって内容)に対し、

  • ウチの子は全然違う!

とか。

そりゃ全然違う人もいるでしょうよって思う。

 

僕は傷つく

これ。

 

正直、僕はちょっと傷つく。

僕は誰かを傷つけたり責めたくてブログを書いてるわけじゃない。

こう考えたらどう?

と提案し、一部の人に当てはまったらいいと思っている。

 

全員に当てはまるハズがない。

極論、誰か一人にでもガッチリはまったら万々歳。

当てはまらない人がいるのは百も承知なわけですよ。

 

あとそもそもこのブログ、何か問題が起きて「絶賛・大混乱中!」って人に向けて書いてない。

ある程度落ち着いて、冷静に考えられるようになった人向け。

落ち着いて、「理屈」で考えよーぜ! って提案。

 

混乱中の人には何を言っても多分響かないし、とにかく落ち着いてもらうしかないわけです。

それは仕方ないし、みんなが通る道だし別にいいんだけど。

でもそのノリでコメントされると困っちゃうって話。

 

 

でね。

上記のような否定コメント、そもそも僕の提示しているものと状況が全然異なることが多いのね。

年齢だったり状況だったり特性だったり。

 

あとは絶賛大混乱中だろう人も多いよね。

 

正直、その子(その家庭)の話はしてないよと思う。

一応、論を展開する中で、モデルの子を出しているつもり。

ある程度の状況設定をしている。つもり。

そうじゃない状況の人から否定されると、「そーゆうこと言ってないんだけどなぁ(´・ω・)ショボン」と思う。

 

僕は誰かを否定するつもりはない。

合う人だけヨロシク、合わなければそっ閉じだよ! とずっと言っている。

なのに、僕の意見は否定されちゃう。

 

ちょっと傷つく。

ちょっとだけね。

ちょっとだけよ。(カトちゃん)

 

『誰か』の足を引っ張る可能性

でねでね。

僕はいいんだけど(でもちょっとは傷つくよ)、それ以上に思うことがある。

 

誰かの勇気になればと思って書いたのに、その『誰か』の出鼻を挫いてない?

 

僕の意見が、ドンピシャでハマった人がいたとする。

状況とかもろもろドンピシャで、早速試してみよう! もしかしたらうまくいくかも! と思ってくれたとする。

 

この人が、否定的なコメントを読んじゃった。

 

コメント
ウチは全然違って、〇〇しても全然ダメなんですけど。

 

そしたら

あぁ、やっぱりダメかもしれない

と思っちゃわない?

 

 

否定的なコメントって、僕をちょっとだけ傷つけるのに加えて、『誰か』の勇気も挫く可能性がある。

『誰か』の足を引っ張る。

 

Amazonのレビューと違ってさ、口コミを参考に購入を考えるとかって類の話じゃなくない?

否定コメントは基本的に参考にならないと思うんだよね。

家庭ごとに状況が違うんだし。

しかも否定だけして、代替案は出てないし。

 

あと、否定コメントを書いたところでその家庭の問題は解決しないわけだし。

 

正直、書く意味ある? というのが本音。

 

 

わかるよ!

グチが書きたい、ここくらいでしか書けないって意見をたくさんいただいているので。

書いてくださって構わない。

同じような状況の人もいるだろうし。

 

でも、グチならグチって書いて欲しいんですよ。

一方的に「アレもできない」「コレもできない」って書かれても、正直僕はいい気はしない。

 

※肯定的なコメントはすごく嬉しいです! 「こう考えたらうまくいったよ」みたいなコメントも非常に参考になります。

 

子どもへのコメント

でね。

ここからはマジで僕の推測でしかないから違ったら申し訳ないんだけど。

 

お子さんの話にも同様のコメントしてませんか?

 

僕はいいよ?(でもちょっと傷つくけど)

でももし同じことをお子さんにしちゃってるなら、改善の余地アリと思う。

 

多分だけど、否定的なコメントって深く考えず反射的に書いちゃってると思うんだ。

  • それを書いたら相手がどう思うか?
  • 書くメリットは?

とか、考える前に書いちゃってるんじゃないかと。

 

わかってます!

とにかく不安で、気持ちを吐き出したいのはわかってる。

 

でもさ。

僕はいいんだけど(ちょっとだけ傷つくけど)、それをお子さんにやっちゃったらマズくない?

 

  • お子さんの話を、そういうこと言ってないのに親御さんの思い込みで否定する。
  • とにかく不安で、親御さんの不安をお子さんに押し付ける。
  • 意見の相違があったとき、黙ってりゃいいのに反射的に否定する。

 

こんなこと、してません?

僕という他人にしちゃうんだから、家族であるお子さんにはもっとやっちゃってないかなーと思った。

詳しくは知らんけど、なんかオキシトシンってホルモンの働きで、家族には「私の気持ちを分かってくれて当然!」って期待が働くらしーよ。

 

 

責めてないです。

不安で反射的にやっちゃってるんだろうし、子どもを傷つける意図がないのはわかる。

大事なお子さんだからこそ、不安も大きくなっちゃうんだし。

ブログのコメントだって、僕に対する敵意がないのはわかってる。

 

でもさ。

やられたらお子さん傷つくんじゃないかなって。

 

「自分は絶対にやってない!」と自信を持って言えるなら、僕から言うことは何もない。

でも、「もしかしたらやってるかも」と思うなら、発言する前に一呼吸置いて

  • この発言をする意図は?
  • メリットは?

って考えてもらえるといいと思う。

 

不安になるのはいいんだ。

ただ、不安をそのまま吐き出すと誰かを傷つけるかもよって話。

親の不安と子の不安を分けるって話ね。

 

 

以上、なかなか通じづらい話だろうし、書くの躊躇したけど。

特に絶賛大混乱中の方からは猛反発を喰らうだろうけど。

でも後で冷静になって「あの時の私の発言は……」って振り返っていただける方が大半だと思い、あえて書いてみました。

pediatrician-p

View Comments

  • こんばんは
    いつもブログ楽しみにしています。
    否定的なコメント、辛いですね。
    上から目線の記事なんてとんでもない事です。
    私はそんな風に記事を読んだことはありません。

    発達外来?思春期外来?に行くほどでもないけれど確実に困ってる我が家からすれば、P先生の記事は本当に参考になっています。奇妙な怪しいブログで集客しているような不登校カウンセリングよりも、無料で為になる記事を書いてくださって、本当に感謝しています。
    在籍していた学校で生活を送れる色んな能力を我が子は持っていなかった。子は早くに気づいていた。親は不登校になるまで普通にみんな周りが持っているものをこの子も持っていると思い込んでいた。
    でもうちの子はよくよく考えると持ってなかった。

    気づくことができたら今後の戦略は変わってきます。
    それを気づかせてくれたのはP先生です。
    全ての記事が我が家に参考になるわけではないけど
    記事の中に参考になるエッセンスを見つけて、我が家なりにアレンジして試行錯誤して頑張って生活しています。
    先生に全ての正解を求めるのはお門違いかな、とおもいます。
    お忙しい中たくさんの記事ありがとうございます。
    小児科医になろうという志にも頭が下がる思いでいます。今は避けようとする人も多いと聞きますので。

    記事の中の冗談も好きです。これからも記事を書き続けてくださいね。

  • 4歳の男児がいる母子家庭の母親です。

    私の子どもは、幼稚園(子ども園)で他のお友達に手が出てしまうことが多く、加配申請をしたいと幼稚園から言われてしまいました。他にも自分の思い通りにならないと大泣きしたりしています。
    私にとって小児科医P先生のブログは心の支えです。今までも何度も何度も最初から最後まで読み返しています。
    私は、自分の不安を子どもに押し付けてしまっています。先生のブログ見て、今まで発達障害の子どもをもつ親や当事者がどれだけ辛いかとか大変なのかなどインターネットのコメントなど見て不安を煽ってしまってましたが、もうネガティブなコメントは自分から積極的には見ないようにします。
    発達障害の勉強はしようと思いますが、不安がってもマイナスにはなってもプラスにはならないですから。
    これからも先生のブログ楽しみにしています。

  • 今日もなるほど!と心にしみました。いつもありがとうございます。

    どなたかの動画で学びましたが①だれかとの比較・②ダブルバインド・③親の不安からのコントロール

    ①~③まで行うと高確率で不登校になるそうです。我が家は同居の母が①②③母親の私が③をやらかしました。

    「息子よ、本当にごめん!」です。

    昼夜逆転ゲーム三昧の息子が最近ゲーム中に、だれかに少しの時間、勉強を教えてあげているようで、その子の母からお礼を言われていたそうです。

    同居の母が聞いたよ、と私に教えてくれました。よかった!だれかのために役にたって、ありがとうと言ってもらえて良かった!

    ところで最近「息子のトリセツ/黒川伊保子著者」を
    読みました。とても腑に落ちたので、共有させてください。

    ~以下要約~

    失敗がもたらしてくれるものは、成果ではないがセンスだ。

    あいつが悪い、社会が悪い、運が悪い・・・
    うまくいかないことを他人のせいにすると脳は「自分の脳にかきこむべき失敗」と認知しないので、脳がかきかわらない。

    潔く失敗を認め、胸を痛めること。胸を痛めないと脳が失敗したと認知しないので、回路の書き換えがおこらない。

    失敗したと認知した脳は、「新しい道を拓く」ことができる。短時間で失敗せず効果をあげた脳は「定型業務」は確実にこなすが、「新しい事態への対応力」は今一つ。

    ただし、失敗にはちゃんと心を痛めることが前提だが、後悔をひきずらないで、夜は清々しい気持ちで寝ることが大切。「今夜、頭がよくなる」と信じて。

    ~要約おわり~

    不登校生は、きっと大器晩成する。
    不登校生は、きっと「ただものではない!」

    そう信じて・・・

    やらかしてしまったけど、後悔しすぎないで、今は子育ての失敗に胸を痛めて(自分責めしすぎず!←ココ重要!)、脳の書き換えをすべく奮闘中です。自分にファイト💛
    (落ち込むときは、「まっいいか」と魔法の呪文を唱えてます。)

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