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世界を変える!①

これはマジで僕の独り言。

医療とか全っっっ然関係なくて、僕が最近思っただけの話。

チラ裏と思って聞いてください。

 

敵だらけの世界

職業柄、僕はたくさんの方の人生の一端を見せていただく。

人様の話を聴きながら、翻って自分はどうだろうかと考えることが多い。

たくさんの人生を覗かせていただき、参考にさせていただいている。

役得だ。

 

誰にでもできる経験じゃない。

僕自身には何の人徳もないので、この職業の役得でしかないと思っている。

非常にありがたいことだ。

 

そして僕は、見せていただくたくさんの物語から共通点を見つけたり、そうなる『理屈』を発掘する作業がすごく好きだ。

個人的な趣味と仕事が合致した形だ。

この仕事はどうしても人様のマイナスの気を吸収してしまう。

なのでしんどいことも多いのだけど、でも興味深く続けているのはこんな理由からだと思う。

知的好奇心が刺激されるというか、純粋に『楽しい』んだと思う。

 

 

本題。

たくさんの方の話を聞いてきた。

大抵はしんどい話。

生きづらい話。

うまくいかない話。

それぞれに物語があり、理由があり、その結果としての今があるわけだけど。

 

でも、共通する部分が見える気がするのだ。

 

世界が敵だらけ⁉︎

 

生きづらい人って、敵だらけの世界を生きてるんじゃなかろうか。

 

母
どーーーーーしてもペリーが攻めてくるんです。

 

男の子
男の子
どうせオレが悪いんだろっ!

 

女の子
女の子
ちゃんとしないと。
しっかりしないと。

 

自己肯定感が低いって言ったら、まぁその通りなんだけど。

「こうあるべき」

「できないとダメだ(責められるorバカにされる)」

「こんなんじゃ将来通用しない」

こんな考えが強ければ強いほど、生きづらそうだ。

 

生きづらさやしんどさって、特性の強さや周囲の環境に必ずしも比例しないと感じた。

その人が、世界をどう見るか。

これに規定されるように思える。

 

こうじゃなきゃいけないと強く思う人。

自己肯定感の話で言うと、ピンクのラインが強く太く引かれた人。

今更だけど、自己肯定感って何?①自己肯定感自己肯定感って散々書いてる。 大事なのは自己肯定感。 手洗い・うがい・自己肯定感。 草薙剣・八咫鏡・自己肯定...

 

敵だらけの世界を生きてるんじゃない?

 

どんな世界に生きているか

ドラクエ、昔やりましたよね?

全国民がやったと思う。

小学校の必修科目だったと思うんだけど。

 

ドラクエの村ってこんな感じだ。↓

勇者御一行様がいて、村人が歩き回っている。

 

ここで注目してほしいのは村人。

村人は、冒険に必要な道具や武器を売ってくれたり、大事な情報をくれたりする。

宿屋で回復できたり、死んだら生き返らせてくれたり。

とにかくまぁ、『味方』なわけです。

村人はモブキャラなんだけど、間違いなく勇者御一行の『味方』なわけ。

 

 

でも。

生きづらい人って、ドラクエでいうとこんな世界を生きてるんじゃないかと思った。↓

周りみんな敵ーーー!!!

ちょっ、マジか。

村人、すべからく敵。

その辺歩いてるの、みんな敵。

ここ村よ? ダンジョンじゃないよ⁉︎

 

 

これ。

どんだけ難易度の高いドラクエやってんだって話。

フィールドで出るのは敵、ダンジョンももちろん敵、そして村も町も城も、全部敵だらけ。

 

だから、必死でレベルを上げないといけない。

大量の敵をばっさばっさとやっつけて進まないと。

「ちゃんとしなきゃ」だし、「あれもこれもできるようにならなきゃ」だし、「なにかあったらひとたまりもない」し。

みんな攻めてくるし。

ペリーも来るし。

 

世界は平和

実際の世界は、もちろんこんな感じじゃない。

世界は平和だ。

令和の日本には、ゾーマもデスピサロもいない。

 

でも、「その人の中では」こんな世界になっていて。

敵だらけの世界を生きているんだと思った。

 

それはよくわかる。

僕もそうだったから。

 

 

僕が生きてきた世界は、こんな感じ。↓

 

僕は腐った死体。

周りの人はみんな勇者。

 

自分はクズ。

周囲はみんな世界を救うという崇高な使命を持ち、まぶしく輝いている。

だから人様の邪魔をしてはいけない!

と、本気で思って生きてきた。

 

目を合わせたら攻撃される。

逃げて逃げて逃げ続ける人生だ。

しかも、勇者のレベルがある程度上がれば、もう見向きもされない。

その頃には勇者は動く石像とかボストロールと戦って経験値を上げているわけで。

 

くさったしたいは なかまをよんだ!

しかし だれもこなかった

(くそっ、僕には友達がいないんだった)

 

 

今ならわかる。

完全な思い込みだ。

世界はこんなにイジワルじゃないし、僕もさすがに腐った死体じゃない。

マドハンドくらい。(あんま変わらん)

 

でも、ずっと世界をこう見てきた。

幼少期からクズだのクソだのゴミだの言われ続けたからだと思うんだけど(僕は毒親育ち)、でもこんな世界を作り上げてしまったのは僕自身。

みんな勇者で、自分は腐った死体。

あーいいですよ、どーせ僕は腐った死体。

序盤のザコ敵だし、倒す価値もないのに見た目がおどろおどろしくて目障りですよねすみませんでしたー。

死んだ方がいいですけど残念、もう死んでますから!

 

周囲の人は、みんな僕が嫌いで、攻撃してくると思っていた。

当たり前にそう思ってた。

今になって考えたら、理不尽に攻撃された経験なんてほとんどないのに。(そりゃ人間、生きていれば一度や二度はありますが)

すねてひねくれて、性格が悪かったわけですよ。

 

世界を変える

でも、人様の物語を見せていただいて。

人って世界を勝手に作っているんじゃないかと思った。

勝手な思い込みで、勝手に生きづらい世界にしてるんじゃないか。

そう思った。

僕がいい例だ。

 

 

世界は変えられる。

僕は逆立ちしても勇者じゃないから(マドハンドだから)、世界を救うことはできない。

でも、僕は僕の世界を変えられる。

人は自分の世界なら変えられる。

そう思った。

 

周りの人はみんな村人で、みんな僕の味方。

 

そう思い込むことにした。

「理屈でねじ伏せる」ってやつね。

 

根拠なんて全然ないけど、でも、みんな味方だ。

そう決めた。

誰も攻撃してこない。

二フラムに怯える必要なんてない!

 

ちょっと前からそう思い込んで生活している。

すごくラクになった。

誰も敵じゃない。

僕も腐った死体じゃない。

そう勝手に決めたら、僕の世界は確実に変わった。

優しくなった。

 

そして今のところ「やっぱ敵だらけじゃねーかよクソが」という場面には出くわしていない。

今のところ、この考え方で不都合はない。

とりあえず、今のところは大丈夫そう。

 

 

他人は変えられない

でも、自分は変えられる

 

生きやすい世界で生きれば良い。

周囲を味方だと思うと、果たしてそう見えてくる。

人って自分の考えに合致した出来事を集める習性があるから。

みんな、味方。

 

僕だったら、そこら中敵だらけは嫌だ。

味方の中で生きていきたい。

 

 

だから、外来を受診されたお子さんや親御さんに、そう伝えたいと思っている。

周りは味方。

大丈夫。

 

ブログを読んでくださっている方にも伝えたい。

世界は優しい。

みんな味方だ。

 

あなたは、どんな世界で生きていますか?

POSTED COMMENT

  1. miki0371yh@gmail.com より:

    優しい世界を感じて
    涙がでました。

    心のメガネは
    自分で変えれる。

    古い不安や恐怖を
    頭の中から捨てながら🍀

  2. くろこぶたん より:

    P先生の「自分が腐った死体で周り勇者」思考なウチの次男です。
    唯一母(私)だけが教会的存在で、兄弟すら自分を襲ってくる勇者です。
    如何にしてそのマインドを切り替えたらよいのかを悩みます。

  3. tamago より:

    いじめられたこともイジられたこともない不登校の息子が「友達とはまだ襲ってこない敵なんだ」と時々言っています。アニメ、ペンギンズの好きなセリフだそうです。
    攻撃されたことがないのにすごい思考になったもんだと思いますが、無駄に社交的(嫌と言えない?お花畑?)すぎて詐欺に合うタイプの私は、一人が嫌じゃなければそういう考えも悪くないのかも。と、思う今日この頃です(笑)

  4. 匿名 より:

    私も現状を理屈で考えて頭の中を処理していくのが好きです。
    分析するのって楽しいですよね。

    いつも読んでいて腑に落ちることばかりです。
    漠然と思っていたことがP先生の言葉で「そうだったのか!」と思うこともしばしば。
    分かりやすい言葉で表現して下さっているのでとても助かります。

    (大げさな言葉になってしまいますが)P先生が生きていて下さっていることに本当に感謝です。
    読者の方は皆さんそう思っていらっしゃるのではと思います。
    こうやって発信して下さっていることにも感謝しています。
    そのことをお伝えしたく思わずコメントしてしまいました。

    これからもよろしくお願いいたします。

  5. まぼ より:

    高校生くらいの時に太宰治の「人間失格」を読み、冒頭部分の「自分には、人間の生活というものが、検討つかないのです。」という言葉に心の底から共感した者です。自分自身、子どもの頃から大人になるまで、そんな気持ちを抱えたまま生きています。まさに全世界がダンジョン。常に神経が張りつめて、疲れやすいです。

    みんな敵で信用できない世の中って生きづらい。昨今のマスコミや国会を見ているととにかく徹底的に人を追い詰める今の風潮ってどうなんだろうと思います。日本はもっと寛容な社会になればいいですよね。P先生のブログ、いつも楽しみにしています。たくさんの人が救われていると思います。

  6. 匿名 より:

    最初、警戒心が強いが、周りが優しいので、つい味方だと思って、心を許すとバカにされたり攻撃される。
    あー、やっぱり敵だったのかと裏切られた気分で、心を閉ざす。
    すると、ますます上手くいかない。
    こちらから歩み寄りの精神で頑張るけど、やっぱり上手くいかない。
    嫌われてる。
    理由は相手の期待通りに動けないから。

    そんなことが、こども社会でも大人の世界でも繰り返してる。
    そんな気がしてます。

    相手は変えられない。自分は変えられる。
    それでも良くならない時は、世界を変えればいい。

    学校でも職場でも、取り替えちゃえば、きっといい世界と巡り会える。

    友達ガチャ、担任ガチャ、職場ガチャ。

    当たりに出会いたい。

  7. 匿名 より:

    大人になっても親との関係に悩む人多い中で、
    大変な環境から今現在に達した先生はほんとにえらいです。
    視点を切り替えられた
    ポイントってなんなんでしょう。
    人との出会いなんですかね。

  8. うつママ より:

    泣ける、、ドラクエやったことありませんがすごくわかりやすかったです(;o;)
    心を病む万人が救われる内容なきがします!いつもありがとうございます。

  9. つるこ より:

    先生、今日もありがとうございます。
    私も変われるように生きてみます。

  10. 匿名 より:

    いつもありがとうございます。
    泣けてきました(;_;)

  11. 匿名 より:

    ドラクエなつかしいです‼
    なんだか涙がでそうになりました。
    今日もあたたかいブログをありがとうございます。

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