不登校の成り立ちシリーズは全2回で終了。
のつもりだったんだけど。
でも自分の中ですごい発見(自分比)をしたので、追記させてください。
もしかして、不登校がラクだと思ってる人って、結構たくさんいる?
いわゆる普通の子が、なまけて行かないだけと思ってる?
もしかしてだけど〜
もしかしてだけど〜
それって不登校をナメてるんじゃないの?
こんなコメントをいただいた。
小3息子が1年半以上不登校ですが、先生の言う通り、不登校は楽じゃない!
幼くても人知れずめっちゃ葛藤してますもん。
いくら行かなくてもいいって言っても行けない自分を責めちゃいますもん。
いやいやいや。
それって当然じゃないの?
そんなの当たり前すぎて今まで説明してこなかったけど、不登校って、そういうことだろ。(どぶろっく)
これを読んでピンときた。
不登校って僕が思うよりずっと多く、サボりとして認識されているのかもしれない。
自分も学生の頃、学校サボってゲームしたい日があった。
でもそうしなかった。
だからあなたもそうするべき。
ずるい!
そういうことだろ。(重ねてどぶろっく)
不登校は『少数派』、かつ『ずるい』。
コレやん。
いじめと同じ構造やん。
そりゃ、風当たり強いわ。
いやね、ずっと違和感があったわけですよ。
不登校の子に「弱虫!」とか言うじゃないですか。
キッツいこと言うなーと。
誰よりしんどい思いをしているのは明らかなのに。
でも、バンジージャンプ跳べない人に「弱虫!」って激励するのと同じノリかと解釈してた。
怖いのはわかる! でもがんばれ! お前ならできる! 的な。
松岡修造的な。
違ったんですね。
ガチで「弱虫」なんだ。
みんなが当たり前にやっていることを、不登校の子はヘタレすぎて我慢できないと思ってるんだ。
「ズルイ」とか意味わかんなかったけど、その言葉通り本気で「ズルイ」って思ってるんだ。
普通にそんなわけないのにね。
もともと学校がしんどくない人が、たまにあるサボりたい波を乗り越えるのは容易い。
でももともと学校がしんどい人は、我慢して我慢して我慢してついには限界を迎えたわけで。
比較対象がおかしい。
多くの人にとっては「掃除ダルイわー。さぼって野球したいわー」程度のノリなわけで。
「でも女子が先生にチクるとウザいから、掃除しとこ」くらいなもん。
不登校って、全然違うじゃないですか。
何度も悩んで、無理して、自分にフタをして。
でもどうしてもダメで不登校になって。
その上で、学校に行けない自分をさらに責めて。
周囲の目を気にして、自分の将来を悲観して。
自分に絶望して、分かってくれない親や先生にも絶望して。
なんてゆーか、
「ちょっと男子〜、ちゃんと掃除して〜」
みたいな軽いノリじゃないじゃないですか。
いやー、なるほどね。
勉強になりました。
「弱虫!」とか言う人って、学校を休みたくても休めなかった(休まなかった)昔の自分と比較しているんですね。
不登校を許容したら、当時の自分は損をしていたと認めることになる。
そんなの許せん! ってことな。
不登校の子を、自分と同じ、つまり普通の人(あえて普通と表現します)として扱っている。
ベースの気質とか、まったく考えてないんだ。
自分が基準なんだ。
じゃあ責めるよなー。
気質からして全然違うよって教えてあげないと解決しないな。
納得した!
ストンと落ちました。
ありがとうございます。
僕が小学生の頃、クラスに不登校の子がいた。
モトキくんという。
僕はモトキくんに対し、
「まぁ来られない事情があるんよなー。モトキくんもしんどいんよなー。(知らんけど)」
という解釈だった。
子供なので、モトキくんの悩んでいる内容は分からない。
でも、他のクラスメートより辛い思いをしているのだろうと、当たり前に思っていた。
ラクしてるという発想が全くなかったわけだ。
しんどいだろうモトキくんに
「いつでもいいからがっこうにきてね」
なんてお手紙を書いたりして。
今にして思うと、モトキくんにはプレッシャーだったろう。
ごめんね、モトキくん。
そんなわけで自分には『不登校はラク』という発想が皆無だったので、みんなもそうだと思い込んでいた。
上記の (知らんけど) の部分が、この仕事をして少し理解できるようになったので、それを解説してきたつもりだった。
そこじゃなかったんだ……。
自分の常識が世界の常識ではないと、身をもって学んだ。
とても勉強になった。
ひとつ賢くなったので、バーカバーカって言わないでやってください。