前回、母子ともに繊細なタイプの場合の接し方のヒントを書いた。
次は母がHSPじゃない、繊細じゃないタイプの場合。
子供の気持ちがわからない。
神経質すぎる、
過敏すぎる、
わがままで頑固、
でも内向的で引っ込み思案で内弁慶……。
総じて「育てにくい!」という意見をよく耳にする。
それはそうだろう。
母と子で、感じ方が全く違う。
思考も、感覚も、優先順位も全然違うのだ。
やりづらいだろう。お察しします。
でも不幸なことではないはずだ。
親と子がどんな組み合わせでも、その親にしかない良さがあるはず。
父がHSPかどうかで2パターンに分ける。
役割分担をおすすめする。
父は子の気持ちを汲み取って寄り添う係。
子供を肯定し、自己肯定感を高める。
「お父さんはわかってくれる!」という安心感は非常に(本当に非常に!)大事。
母は背中を押す係。
HSPとHSCの組み合わせは、気持ちは察するのだが、臆病になりやすい。
慎重に慎重に、石橋を叩いて渡らない感じ。
ここで母の出番。
ここぞという場面で、子供の背中を押す。
えいやっ!とやってみると、案外世界は広がるものだ。
HSCは最初の一歩がなかなか踏み出せないので、母が背中を押すとよい。
「やってみたら案外できた」と自信になるし、
「お母さんみたいに物事を気にしないフットワークの軽い人もいる」と大きな学びになる。
世の中は5人に4人が非HSPなので、母はよい見本になる。
とにかく勉強するしかない。
両親とはまったく異なった感覚を持ったお子さんだ。
まさかこんなことで? という小さなことに深く傷ついたり悩んだりする。
両親の感覚を押し付けると、自己肯定感が低下してしまう。
HSCってどんな子で、どんなことを気にするのか。
うちの子に強く現れている特徴は何?
何に怒って、何に喜ぶのか。
本やネットを読んで、我が子をみて、学ぶしかない。
僕のブログを読んでいる親御さんは、勉強熱心な方だと思われるので問題ないだろう。
ただやっぱり、本質的にはわからない。
いくら勉強しても、その子の個性もあるし、ツーカーとはいかない。
悪意なく傷つけてしまうこともあるだろう。
なので子供の意見は最大限尊重しつつ、理解者の役割は外部に譲るのがよいだろう。
具体的には、友達がよい。
HSCは気の合う友達が1人見つかると、深い付き合いをするようになる。
気持ちが分かり合えるはずだ。
HSCにはたくさんの友達は必要ないので(疲れちゃうので)、とびきりの親友を1人、見つけてほしい。
もちろん良いところもある。
両親と全く違うタイプなので、「理解できない」と気付きやすい。
お互いに。
わからないことがわかるというのはとても(とても!)重要。
わからないことがわかると、柔軟に対策を立てやすい。
親も子も、ともに自分の考えを押し付けず、別の意見を尊重できる関係になる。
すると対人関係すべてにおいて、広い視野で様々な意見を聞けるようになる。
自分の意見に固執しなくなる。
このメリットは、社会経験を積んだ親御さんならご理解いただけると思う。
以上です。
とにかくどんな親子の組み合わせでも、有利な点と不利な点があると思う。
状況を変えることはできない。
この親で、この子なのは変わらない。
今の状況でどう接するのがベストか、少しでも参考になれば幸いだ。