お子さんが不登校になると、めっちゃ色々不安が出てくる。
アレも不安、コレも不安、とにかく不安。
その大きな一つに「勉強の遅れ」がある。
外来でもかなりの割合で言われる。
まず最初に僕のスタンスを示す。
あとで取り返せばいーよ!
勉強は、あとでどうとでもなると思っていて。
絶対に『今』しないといけない勉強なんてないと思っている。
あとでいい。
『その時』でいい。
お尻に火がついたらやるでしょ。
僕がそう言う理由。
僕の座右の銘が
明日できることは今日やらない
だからってのもあるんだけど。(クズかよ)
尊敬する人は、あとまわしの魔女だよ。
ゼンゼンヤラネーダ! (トロピカル〜ジュ! プリキュア) (プリキュア見てるオッサン) (キモいよね……)
とまあ、僕個人の信念では人様に説明するには弱いので。
こんなデータをお示ししましょう。
義務教育9年間の学習内容は、その気になれば1年で終わる。
↑らしーよ。
ソースは忘れた。(ごめん!) (でもなんかちゃんとした機関だったように思う)
確かに、9年間の内容を9年かけてやる必要ってなくて。
学校の授業ってどうしても進捗がゆっくりだ。
複数人に合わせるからね。
個別でやる方が早いに決まってる。
※勉強の効率に限った話です。みんなで経験することに意味がある的なコミュニケーション的な話は今は置いといて。
そして。
中3の知能で小学校の勉強をしたら、おそらく瞬殺だ。
だもんで、本腰入れたら9年分が1年で終わるらしい。
へー。
僕はこれを心の拠り所にしている。(ソースは忘れたけど) (とりあえず都合の良いところだけ信じる) (それでいいでしょ)
『今』じゃなくていいんじゃん。
いくつになっても勉強は始められるっていうしさ。
高校生になってからでも、成人してからでも取り戻せる。
あとで辻褄を合わせればいいさー。
でね。
よく思うんだけど。
勉強が遅れるからって理由で、なんとか授業に出ている(出されている)お子さんっているのね。
この子に授業どう? って聞くと、
宙を見て、ボーッとしながらひたすら授業が終わるのを待ってる。
って。
授業わかる?
コレさ。
意味なくね?
って思うんだよ。
授業に出ることと内容を理解することは、イコールじゃない。
授業に出ても、ただ時間を潰しているだけだったら何の学習効果もない。
分からない授業ってとんでもなく苦痛だ。
無理やり授業に出させたら、大人は安心するけど、さて本人は……? と思う。
僕思うんだけど。
※完全に個人の見解です。
勉強は日々の積み重ねが大事ってよく聞くけど、これってホント?
その人による部分がすっっっごく大きくない?
少なくとも僕はコツコツ型じゃないし、勉強は積み重ねだと思っていない。
積み重ねた経験など皆無だが、そうやって切り開いてきた。
このやり方、イケてないかもだけど、死路ではないと思うんだよね。
でね。
不登校になるような子って、コツコツは合わない子が多数派だと思うんだ。
もちろんコツコツ積み重ねることによって実になる人もいる。
そりゃいますよ、それで大成する人。
こっちが正統派なやり方だろうし。
それは理解している。
でも、圧倒的に人を選ぶと思う。
不登校になる人や、「普通のやり方」が合わない人。
この人たちって、能力のデコボコとか発達障害特性とかHSC特性なんかを持っている人がほとんどでしょう。
中でも特に、
↑この人たちは、コツコツ積み重ねるより、一点集中で結果を出すことが多いように思う。
いずれのタイプにも『過集中』という特性があるからだ。
普段はまったくやる気が出ない。
どっちかっていうと気が散りやすい。
なのに、過集中になるともう止まらない。
マリオでいうとスター状態。
テンテンテンテテンテンテテンテン テンテンテンテテンテンテテンテン♪
かっ飛ばしすぎて、穴に落ちることもしばしば。(あるあるだよね!) (僕だけ?)
僕もこのタイプ。
基本ヤラネーダ。
火がつくと(スターを取ると)突然溜まったサマリーをめっちゃ書いたりする。(で、たいてい翌日死ぬ)
ちなみにHSC。
HSCは、コツコツ真面目な人が多い。
積み上げた方がいいんじゃないの?
これはですね、HSCはその強すぎる不安からコツコツやっている(ように見える)だけだと僕は思っていて。
「やらない」ことが不安で耐えられないのだと思う。
彼らが本領を発揮するのは、興味を持った対象に過剰にのめり込むとき。
マイワールド全開! ってとき。
HSCがコツコツ真面目にやるのは、「勉強しているという安心感」を得る目的が大きそうだ。
やらないと不安だから、なんとなくやってる。
どの程度身についているかというと、甚だ疑問。
本当に生産性が高いのは、やっぱり集中してのめり込んでいる時だと思う。
とまぁ、こんな感じで。
コツコツ積み上げる勉強法って、過集中タイプには向かないように思う。
加えて不登校ってことはつまり、勉強する目的を見失っちゃってる状態。
勉強どころか、人生の目的も見失っちゃってる。
自分の人生、何のためにどこへ向かえば? 状態。
マリオでいうと、調子良く進んでいたのハズなに気付いたらなぜかスタート地点に戻っていて。(進行方向逆だった!)
制限時間もヤバくて焦る状態。
BGMが高速になってる!
もう絶対間に合わない! (あるあるだよね) (僕だけ?)
焦るばかりで、どうしたらいいかわからない。
目的も見えないのに、習慣的に勉強するって、まぁ、アレよな。
普通にムリよな。
勉強の遅れは、あとで取り返せば大丈夫。
最後に辻褄が合えばよい。
なんたって、1年で終わる分量らしーよ!
なので、お子さんが不登校になったらまず落ち着いていただきたい。
焦りは視野を狭くする。
マリオのBGM高速状態。
焦って、普段やらないミスをする。(パックンフラワーに飛び込んだり) (僕だけ?)
勉強は大丈夫。
それより勉強の目的、学校の目的、果ては人生の目的と向き合う。(本人がね) (親御さんは応援をお願いします)
自分って誰?
この問いと向き合う。
遠回りに見えて、無理やり勉強させるよりずっと近道だと僕は思う。
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コツコツ積み上げるタイプと、ここぞと言う時に集中するタイプがあることは知っているのに、ついつい「コツコツやるのが美徳じゃい!」とばかりにわが子に望んでしまうんですよね‥。自分もコツコツ貯金とか掃除とか苦手なのに。
息子は小6で完全不登校ですが、勉強する意味や学校へ行く意味など全て見失い、今はゲームだけが心の拠り所です。学校へ行っていた小4までは強すぎる不安感から、言わなくても宿題完璧、テスト前は夜遅くまで勉強など、とても頑張る子でした。
不登校になりたての頃から半年程度は地獄の日々で勉強なんて論外(プリントをビリビリに破いて撒き散らす)でしたが、最近はそこまでの拒絶反応は示さなくなりました。とにかく、回復には途方もなく時間がかかるものですね‥。
右往左往しながら、結局は無理矢理勉強させることはできないし、自分とじっくり向き合う中でなりたい職業ややってみたいことが見つかったらいい、スイッチが入ればきっと勉強はできる、という思いに至りました。
まさにタイムリーなお話だったので。とにかく不安の強いADHD(ASD、HSC傾向あり)中2息子がおります。五月雨登校でいつ不登校に突入するかわかりません。授業も怪しくなってきているのに、家で勉強は全くできず塾も拒否で、どうしたものかと私が不安の中にいました。でも、一方、パソコンで好きなマイクラをやるのに必要な情報は自ら調べ、やりたいことを次々実現していくのを見て、本領発揮してる!と思いました。そこから先に繋がるヒントが見つかればいいのですが… 9年分は1年で終わる!と焦らず本人を見守ることができればいいなぁと思います。
wiscの話の辺りから、我が家にとってど真ん中な話が続き救われています。
お礼コメントです。
勉強のことは脇に一旦おいていますが、時折不安になるので今日の話でもとても安心しました。
ありがとうございます!
我が子は先生のwisc例に出されたドンピシャで、思考判断知識は高いけど、メモリと処理速度がそれに比べ低いタイプ。
「学校の勉強は何の役に立つ?もっと他のことを教える必要があると思うんだ」と言いつつも、学校の勉強をしていないと後で困ると思っていて、その間で苦しんでいる子です。
素人なので診断できませんがHSCっぽくもあるので、不安からコツコツやっていたのかと納得。
一方で好きなことには過集中でした。
←モンテッソーリのおしごととか大好き。
不登校を抜け出し、学校に遅刻していくのがやっとなので、帰宅後はゲーム三昧。
最近は走りに行ったりするようになってきた。
波はあるものの遠目で見れば上昇状態です。
だから焦らせたくはないのです。
得意は好きに叶わないし、好奇心向上心向学心を育てたいと思ってきたので勉強に関しても本人次第だなと思っています。
ただ一方、本人がその気になった時に取り戻せるか不安でした。
今中2なのでリミットはわずかですが、それを超えてもなんちゃあ生きていけると信じて見守って行きたいと思います。
勉強でなくとも、身体の痛みを忘れるくらい何か夢中になれるものが見つかるとよいな!
今日のブログもありがとうございました!
今回のスーパーマリオの例えも秀逸です。
世代ど真ん中、笑いました!
私が集中しているときにテーマソングになりそうです。
あと初診に繋がるまで苦労したこともあり(それでもいろいろな方のおかげで早い方らしいです)
受診の予約変更は1度しかしたことがないので、変更される方がそんなにいらっしゃるとは驚きでした。
遠方に住む父が救急車で運ばれ入院、しかも私しか対応できずの状態でのキャンセルでしたから。
それを受けて取り急ぎの息子への対応について主治医の先生がお電話くたさったとき、「お忙しいのに」と感動したくらいです。
先生方スタッフのみなさま、いつもありがとうございます!