HSCは基本ネガティブだ。
非っっっ常にネガティブ。
常に悪い方に考える。
こんなふうになったらどうしよう。
あんなことを言われたら困る。
起きてもいないことを先回りして、勝手に心配してる。
不登校気味の子。
学校に行けたり、行けなかったり。
前日の夜は元気でも、朝になると不安が大きくなる。
困り顔の母。
できる、大丈夫と思っときゃいいのに。
ですよね。
自己啓発系の本なんかを読んでも、大抵そう書いてある。
そうなのよ。
そりゃわかるんだけど、それができれば今こんなことになってないの!
えぇ。
僕は生粋のネガティブでして。
ネガティブ星からきたネガティブ星人。
常に「出来ない理由」を考えている。
ゼンゼンヤラネーダの親戚。(トロピカル〜ジュプリキュア) (プリキュア見てんの? キモっ!)
常日頃から考えるのは、ネガティブなことばかり。
あの人僕の顔を見て笑った、やっぱキモいんだ。
とか
発言して笑われたらイヤだから黙っとこう。
とか
うな重の、上じゃなくて並で十分ですよねそうですよね。
とか
駅の改札で自分の前の人が必ずひっかかる法則。
とか。
夏でも布団をかけないと寝られないのは、「就寝中に敵に襲われるかもしれないから」だ。
笑えばいーさ。
足先までキッチリ守ってるよ。
こと左様に僕はネガティブで。
こんな僕からしたら、「大丈夫、できる!」とか、狂気の沙汰だ。
みんな松岡修造だ。
なので、ネガティブ代表として謝っておく。
できねーんですすいませんでしたっっっ!
できねーんですよ。
できると思えない。
なんとかなると思えないんですよ。
どうしたって考えちゃう。
「最悪」を想定しちゃう。
HSCなんて、特にそうだろう。
悪い想像ばっかりしちゃう、これはもう「仕様」でしょうね。
でもさ。
それじゃ日常生活に支障が出るわけで。
現に最初に例に出したお子さんは、勝手な悪い想像から不登校気味になっちゃってるわけでしょう?
マジ独り相撲じゃん。
超困るじゃん。
じゃあ、僕から提案。
ネガティブに浸らせてやってください。
例えば。
「お腹が鳴るのが心配で学校に行きたくない」と言う子がいたとする。
お腹が鳴ったら鳴ったときよ。
誰もアンタのことなんて見てないわよ!
↑これが一般的な反応でしょうか。
ごもっともです。
が。
これを、ちょっと変えてみてほしいんだ。
実際、授業中におなかが鳴ったらどうなっちゃうと思う?
「おなかグースカ」とか変なあだ名つけられるかも。
休み時間に直接「この食いしん坊!」とかからかわれるかも。
転校する!!!
この辺まで聞けばよいでしょうか。
ここが「おなかが鳴ることで想定し得る最悪」でしょうかね。
一旦、ここまでちゃんと想定させてあげてほしいんだ。
最悪の最悪、一番悪いところまで。
で。
わかったわ。
でもね、そこまでのことはそうそう起こらないと思うよ。
そうなのだ。
『最悪』はそうそう起こらない。
もっと言えば、ついでに『最高』も想定しておきましょうか。
そうね。
じゃあ現実は、その『最高』から『最悪』の間の、どこかに収まる。
多分「ちょっと鳴っちゃって気まずかったけど、近くの子には聞こえたかもだけど、みんなさして気にする様子はない」といったところでしょう。
現実は、『最高』と『最悪』の間のどこかに着地する。
↑これを想定しておくと、我らネガティブ族としては、気持ちがかなりラクになる。
『最悪』はなにか。
そして『最高』はなにか。
『最悪』から目を逸らそうとしても、どうしても視界に入ってくる。
ネガティブ思考がやってくる。
存在をアピールしてきやがるんですよ、やつら。
どーせ無視できない。
なら、ちゃんと向き合う方がいい。
幸いHSCは事態の想定が得意だ。
そして想定外は非常に苦手だけど、想定内のことなら対応できる。
なら、最初から『最悪』を想定しておけばよい。
見えるとちょっと安心するんだよ。
あぁ最悪がこのラインか、って。
全体像が見えるとなんとなく安心する。
見えないのが一番怖い。
想定外が、一番怖い!
ネガティブとちゃんと向き合う。
そして
現実は、『最高』と『最悪』の間のどこかに着地する。
これを意識することが、我らネガティブ族の生存戦略かなと思う。
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P先生のネガティブ思考のこの文章、最高でした。私もネガティブ星人で、考え過ぎだとか、不安に感じ過ぎだとか周りから言われるの、もううんざりなんです。自然と考えちゃうんだから仕方ないでしょ!いいでしょ!って。
それで、最悪をよく想像して、だいたい現実はそれよりましなので、痛手を受けないで済んできています。
子どももhscなので、不安なときは、最高と最悪の間のどこかに着地するんじゃないの?予想を一緒に考えてみます。
薄いASDの子もこんなふうにネガティブ思考はあるのですか?
ASD+HSCならあるでしょうけれど
ASDとHSCの見分け方のひとつになりそうな!?
こうなったらどうしよう自分が傷ついてしまう
ああなったらどうしよう自分が傷ついてしまう
なので忘れ物ひとつできず何回もチェックしていましたね
今は疲れ果て不登校で家で自由にノビノビと見えますが内心どうでしょう
大人にも使えるライフハックですね。。うちの子は不安をストレートにぶつけてくる年齢じゃないので、まず自分に使ってみます。親の目に、世界が心配事の多いものとして映っていたら、子供も余計にそう思うのは当たり前ですものね。ありがとうございます。
余談ですが、P先生の、寝る時には足元まできっちり覆うという文を見て、久方ぶりに40年以上前の事を思い出しました。仕事で忙しかった母は、夜寝る時間に子供部屋に来て、順々にそれぞれのベッドの端に腰掛けて、その日に話したい事を一区切り聞いてくれました。母と話せて嬉しい気持ちや、年下の兄弟達への遠慮と母への気遣いで黙った時の感情が、かなり鮮明によみがえってきました(母に嬉しそうに話す兄弟の声を聞きながら寝るのは嫌じゃなかったです)。
親に関する記憶って、長い事、記憶の片隅に残るんですね。