とか、
とか。
「行動自体もダメだけど、それよりも嘘をつくことが一番悲しい」とおっしゃる親御さんは多い。
なんで嘘をつくの?
しかもそんなすぐバレるような浅はかな嘘を⁉︎
物事がヘンになったのには必ず理由がある。
僕はそう考えている。
↑こういう奇祭とか。
きっとこうなった深〜い理由があるんです。知らんけど。
さて、嘘をつく子。
なぜ嘘をつくの?
怒られるから
でしょうね。
宿題やってからテレビを見なさい! って言われるに決まってる。
だから終わったと嘘をつく。
消しゴムをなくしたって言ったら怒られる。
だから友達に貸したことにする。
怒られるからですよ。
あとでバレてもっと怒られるのに?
そうです。
あとでのマイナス100より、今のプラス10を優先してるんです。
目の前のことにとりあえず対処した、ただそれだけ。
だから、「親を怒らせようとわざとやってる」とかではない。
※そういう子もいるけど、その場合はもっと回りくどく、めんどくさい感じでやってくる。嘘をついて案の定バレた! みたいなケースは深く考えてないと思われる。
嘘をついた理由、それは「問題の先送り」。
ただそれだけ。
だから、嘘をついたことについて、そんなに怒らないであげてほしい。
そもそも、「なぜ嘘をつく必要があったか」に焦点をあててほしい。
怒られるからだ。
子供は思う。
「めんどくさいなー。でもやらないと怒られるしなー。」
はいストップ。ここ。
やらないと怒られるしなー。 ←ここ
宿題しないと怒られるから、当座をしのぐためにとりあえず嘘をついたわけだ。
つまり、この子の中に浮かんだ選択肢はこの二つ。
この二択。
わかります?
『納得して、自分のために宿題を終わらせる』という選択肢は存在しないのだ。
ここですよ、ここ。
小言を言ったお母さんの思いは、「先に宿題してからゲームしないと、宿題する時間がなくなってあとで困るよ」ってことだろう。
(あと宿題させないと自分が「宿題もさせないダメな親」と思われるという保身もあるだろうけど、それはそもそも本質からズレているのはご理解いただけますよね。)
でも子供には「宿題しないと明日の自分が困る」という発想がないのだ。
別に宿題をする気はないけど、母に言われると思い出す。
君のドルチェアンドガッバーナのそのお小言がイヤだからとりあえず嘘ついとこう! ってこと。
これ、意味なくないですか?
どう転んでも、子供はそのお小言の本質を汲まない。
だからガミガミ言っても効果がないと、僕は思う。
嘘をついて母の怒りに火に油を注がせないためにも、母が伝え方を工夫するのがお互いの精神衛生上良いんじゃないでしょうか。
そんな浅はかな嘘をつく子って、ADHDタイプに多かったりする。
その場をやり過ごすため、衝動的に嘘をつく。
あとでじっくり考えればわかるのに、その場は衝動的にやっちゃう。
これが衝動性。
深く考えていない。
なのにめっちゃ叱られるから、叱責を回避するために次もまた嘘をつく。
この連鎖を断ち切る。
具体的には、問題の本質を本人に理解させるのが正攻法。
「ヤベー宿題やらないで学校に行ったら先生にめっちゃ叱られてみんなにも笑われて超恥ずかしかった。
もうコリゴリだから明日からはちゃんと宿題しよう。」
ここまで思えると自発的に宿題に取り組むようになると思う。
……まぁ、ムリよな。
普通にムリなので、もう諦めていいと思う。
諦めるって?
こんな感じ。
この話では明日の準備について書いているので宿題とは少し性質が違うけど、ベースは同じ。
ある程度親がお膳立てしちゃう。
タイムテーブルを作る。
「宿題したの?」って聞くってことはつまり、子供の自主性にある程度委ねてるってこと。
それをやめて、『○時〜○時は親がベタ付きで宿題』をルーチン化するとか。
最初は反発するけど、50回くらい繰り返すと定着する。
50回、ゲンナリ、ムリぽ……って方は、それこそ諦めるしかないと思う。
「宿題やらなくて叱られるのはあの子だし、まあそのうち懲りるでしょ」って感じ。
正直、小学校の宿題をやらなくても人生になんの影響もない。
そんな感じで、嘘をつかなくても良い仕組みを作る。
他のことでも同じ。
→親が名前を書いておく。それでもなくしたら新しいのを買おう!
→きちんと話し合ってお小遣い制にする。
→頭ごなしに否定せず、相談して「お小遣いの範囲で少額のみ」など納得する落とし所を見つける。
嘘をつく必要がない仕組みが大事だと思う。
あるご家庭の「夜中に勝手に冷蔵庫を漁って夜食を食べてみかんの皮とかをクローゼットに隠すので、腐敗臭と虫がひどい」という悩みは、その子用の夜食を準備し、ゴミはここに捨ててと指定しただけで万事解決した。
その上で約束を破って嘘をつくなら、それは熟慮の上わざとやっているんだと思う。
分かってもらえないから、拗ねて反発しているのだと思う。
親子関係を見直してください。
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P先生こんにちは。
HSCの小1の息子がいます。
最初は息子の事を理解するために先生のブログを読んでいましたが、最近は先生の言葉が自分自身の弱かったりモヤモヤした部分を明るくしてくれるような、励まされる感じがします。
怒られたくなくて嘘をつく、ごまかすのなんて、正に自分です 汗
今まで、非を認めて謝罪しても許して貰えず責め続けられたり、悪いと分かってるなら挽回できるようにもっと努力しろ!などと詰められる場面が多かったように思います。
こうなるなら最初の前提を認めないために、なんとか嘘やごまかしを考えていたように思います。
でも、同じ様に息子を追い詰めたりせず、問題を解決できる仕組み作りを冷静に考えていかないといけないですね。
繰り返す事で子供自身も自分の傾向も掴めるかもしれないですしね。
もうすぐ新学期なので、より息子が居心地の良い家になるよう頑張りたいと思います!
いつも素敵なブログありがとうございます!
辛い思いをされたのですね。
謝っても許してもらえずなじられるなら、嘘をついてごまかそうとしますよね。
でもそこに気づかれたなら、もう問題は解決したようなものです。
そうならない仕組みをぜひ作ってあげてください!
P先生おはようございます。
『そんな浅はかな嘘をつく子って、ADHDタイプに多かったりする』
これ、うちの長男がそうでした。
もうあきれるほどの浅はかな嘘のオンパレードで。
私はASDなので、ADHDの長男のことが理解できなくて。
悩んでいると長男と同じくADHDの主人が長男を怒るのですが、
主人もよく似たことやります。
ADHDの子が怒られないように育てるって本当に難しかったです(今はもう高校生です)。
ADHDは叱られやすいですよね。
衝動的に浅はかなことをするので(笑)
いかに二次障害を起こさないかが鍵かな、と僕は思っています。
うちの次男です、、
いつもありがとうございます。
今は放置してます。してたらなんか優しい子になってます。もとは優しいくて可愛い子でした。私は酒のんでねます。
酒飲んで寝てください。
僕もビール飲んで寝たい!
うちの次男です、、
ありがとうございます。
今は放置してます。してたらなんか優しい子になってます。もとは優しいくて可愛い子でした。私は酒のんでねます。
P先生こんにちは。
いつも素敵な記事をありがとうございます。
母になって、いつの間にやら単純な嘘を付きにくくなって、結構それでもしれっとしょうもない嘘をついたりしている自分です。
子どもの気持ちを、なぜ年月とともに忘れてしまうのか。。。
すごく深刻ぶって落ち込んだり腹を立てたりしなくても良いのに、必要以上に気にしてしまう感のある、子供の嘘・・・。
なぜそういう状況にしてしまったかを考え、柔軟に穏やかな心で対応出来たらいいのになと、今日も自分に思います。
先生も、どうぞお元気で!
ありがとうございます。
小さな嘘なら深刻にならなくてもいいのに、気になってしまいますよね。
なぜ嘘をついたのか紐解くと、少し冷静になれるかもしれません。