自分に自信が持てない子って、思いの外多い。
僕のところに来る子は、なんらかの「困りごと」を抱えているわけで。
そうなるとやっぱり、自信のない子が多い。
失敗した経験、うまくいかない経験があるので、自信を失いやすい。
でもね。
あなたはそのままで十分魅力的ですヨ。
自信がないと、自分を出さない。
自分をそのままさらけ出すなんて、怖くてできない。
HSCが言う。
ADHDが言う。
不登校が言う。
総じて自信がない。
「そのままの自分では好かれない」が前提。
だから
……などなど。
本来の自分を出さない。
その辺りの戦略は人によるけど。
まぁ、とにかく自信がないのだ。
僕は、もったいないなと思う。
そのままのあなたでいいのに。
HSCの彼女は、繊細で瑞々しい感性を持つ。
ADHDの彼は、豊かな発想力と芸術的センスを持つ。
不登校のこの子は、とても豊かな内面世界を持っているのに。
これを人目にさらさないなんて、もったいない！！！
暗い顔をした不登校の子が、好きなディズニーの話で嬉しそうに笑うんだ。
気にしすぎて動けなくなっている子の、アンテナの立て方がマジ半端ねーんだ。
斜に構えた中二男子が、年齢相応の不安を吐露してくれるんだ。
みんな、とっても人間臭い。
とっても魅力的。
そう。
僕はみんなのファンなんだと思う。
どの子もみんな魅力的。
そのまま出せばいーじゃんと、いつも思っている。
出せばうまくいくのに。
いや、出さないなんて人類の損失。
その個性はマジで尊い。
そう思っている。
非常にもったいない。
本人が、自分の魅力に気づいていない。
親御さんも、余裕がなくて悪い面にばかり目が行き、長所に気づいていなかったりする。
そりゃ、ちょっとトガッた個性だからさ。
出し方にコツは要るけれども。
でも、基本そのままでいい。
不得手な部分さえ魅力的。
人に助けてもらう力って、裏を返せば人を役に立たせてあげる力だ。
ファンに、推し活でお金を出させてあげる力。
「助けさせてあげる」力というか。
尊い。
人は誰かの役に立つと、幸せを感じるものだ。
みんな、そのままでいい。
そのままぶつかればいい。
そのままで、とっても魅力的。
変な理論武装せずともよい。
そのままぶつかるのだ！！！
失敗してもいい。
僕は、君の魅力を知ってるヨ。
僕は、君の魅力に気づいているヨ。
診察しながら僕はそんなふうに思っている。
待ってコレ、まじヲタ活じゃね？
考えようによっては、むしろキモい。
まじキモい。
この子の魅力を、社会(学校や集団生活の場)に知ってもらおうと、本気で推している。
流れる汗も綺麗なアクア。
ルビーを隠したこの瞼。
もうね、完璧で究極のアイドル。
(yoasobi)(すぐ流行りに乗りたくなる)(割とミーハー)
不登校の子を再登校させることは、僕にはできない。
生まれ持った発達特性を『治す』ことも、僕にはできない。
でも、僕に見えるものがある。
そう、僕にはこの子の魅力が見える。
うまいことプロデューサーになれるかはわからないけれど、才能の発掘はできる気がする。
僕は、この子を推す。
世間がそっぽをむいたって(実際はそんなことなくて、本人がそう思い込んでいるだけなんだけど)、僕は推すよ。
君のいいところ、僕は知っているよ。
そんなふうに、少しだけ自信を持ってもらうお手伝いが、僕の役割なのだろう。
自信を持って、一番星のように輝いてほしい。
割とガチでそう思っている。
だって、君はどうしようもないほどアイドルで、
僕はどうしようもないほど君の奴隷（ファン）だ。
「推しの子」 ゴロー
View Comments
いいお話ありがとうございます。毎日読んで忘れないようにしたいです。
『親御さんも、余裕がなくて悪い面にばかり目が行き、長所に気づいていなかったりする。』
本当にその通りで心配でついそうなってしまっていますが、私も息子の1番のファンでいたいと思います。
最高やないかっ！！しか言えない。笑
P先生こんにちは！
中学入学を期に再登校を始めたばかりのHSC＋OD娘の母です。
毎日遅刻超ギリギリ、帰るとぐったりで当然勉強はまったく手がつかず(宿題だけなんとか提出)、なのに何故か部活はハードな吹奏楽部…と、どう考えてもまた壁にぶつかりそうな様子に胃に穴が空きそうになってましたが、今日の記事で泣けてきました。
HSCのいいところもてんこ盛りな娘、そのままでいいんだよなーと。ぶつかっても転んでも骨を拾えばまた立ち上がる、と信じて、骨拾いに撤したいです。
もし、先生が書きたいテーマに掠るようであれば、不登校から再登校をはじめた後の不安定な時期について書いていただけたらありがたいです。
(家を快適に！！！に尽きますかね(^◇^;)
いつもありがとうございます！
娘は最近、推しが尊いと言うのが口癖です。
その推しが「生きているのがしんどい時期があった」と聞き、存在してくれるだけでありがたい！生きていてくれてありがとう！！推し活が生き甲斐。と言っていたので、お母さんもあなた達が推しで（不登校３人兄妹です）見ているだけで尊いから気持ちがわかる〜。と伝えたら「ふーん」とちょっと嬉しそうでした（笑）
日々イライラすることも多いけど、推しは推せるときに推したいと思います！！
Ｐ先生こんにちは。
不登校でＨＳＣの息子にズバリ当てはまります。
社会のシステムの中では、目に見えるもので評価されることが多いですよね。
その人の外に出てこない、奥深くにあるものを見ようとすることはほとんどないように思います。
本当のその人のことはわかり得ないんですが、見ようとしているかしていないかでは大きな違いがあるように感じます。
そして、子ども達はそれを敏感に感じていると思います。
この人は自分に対して真剣に向き合ってくれている人なのか。
Ｐ先生のお人柄が子ども達に伝わっているんでしょうね。
だからこそ、Ｐ先生に自分の話を色々話すような気がします。
息子を見ていると、誰かと話している表情でその人のことをシャットアウトする瞬間が凄くわかりやすいです。
思いっきり顔が強張ります…。
こどもは正直なので、大人に対してシビアです。
何も話さなくても、その人の想いはまなざしだけでも伝わるものだと思うんです。
Ｐ先生のように自分のことを信じて見守ってくれている大人が一人でもいれば、子どもは動き出す力が湧いてくるように思います。
私は、Ｐ先生のブログを読んでいつも温かい気持ちにさせていただいています。
ありがとうございます。
推し活！
なるほど、そんな風に考えたら気持ちが楽になりますね。先生の推し活を、さらに応援したくなります！
母は、マネージャーに専念し過ぎてしまうみたいです（ ; ; ）
うちの息子、推しの子好きで観てます^_^
P先生の推し活についての記事と、やよいさんの母はマネージャーに専念しすぎてしまう、というコメントを読んで、なるほど！と納得しました。
私も娘が不登校になるまで、ながらく母の仕事はマネージャーと思い込んでいました…マネージャーとファン、距離感が全然違いますね。距離感大事に、マナーを守ってこれからの娘を推していきたいと思います。
天才的な、アイドルさま！！♥
いいですね！！
このページを読み返す度に「そうだよね！」と、ちょっとだけ(笑)、明るい前向きな気持ちになれそうです。
とは言え、部屋を見るとYouTubeとゲーム生活の小５不登校男子がゴロゴロ…。
でもホント「ちょっとだけ」でも「一瞬だけ」でも(笑)、親を前向きな気持ちにさせてくれるｐ先生のブログ。
助けられてます♪ありがとうございます♪