Categories: 心理学

粘り強さは生まれつき

みなさん知ってました?

粘り強さって、生まれつき決まってるらしいですよ。

 

「粘り強く頑張れ」

よく言われるけどさー。

無理な人は無理らしいヨ。

 

ソース:https://en.wikipedia.org/wiki/C._Robert_Cloninger

 

粘り弱い人

一般に、粘り強く勤勉な人は評価されやすい。

怠惰で飽き性な人は評価が低い。

それが社会の仕組みだ。

わかる。

 

 

よく言われる。

 

コツコツ勉強しなさい。

 

諦めず、最後までやり遂げなさい。

 

頑張ることに意味がある。

 

 

わかるよ?

言わんとすることはわかる。

 

でも、できねーんだよぅ。

 

諦めるんだよ。

頑張れないんだ。

めんどくせーんだよ。

続かないんだよぅ。

 

そういう人、やっぱりいます。

どんなに言われても、やれない、できない人。

一定数います。

 

生まれつきの気質

でね。

これは、彼/彼女が怠惰で根性なしでダメなやつってわけじゃなくてですね。

生まれつきらしいです。

 

なんか、セロトニン? 的なアレが関与しているらしいヨ。

セロトニン。

脳の伝達物質的な、なんかアレなヤツ。

 

セロトニン、操れる?

操れないじゃん?

だから、頑張れないその子をあまり責めないでやってほしい。

 

逆に言うと、コツコツ頑張れるタイプの人。

あなたたち、実際やるのはそりゃ素晴らしいけど、あなたたちが特別勤勉で志が高くて人として優れてるわけじゃねーからなぁ!

セロトニン的なアレがアレなだけだからぁ!(妬み)

 

 

ってことで、ここは生まれつき決まっていて、変えられないところらしい。

変えられないことを変えようとすること、実際よくあると思うけど。

ま、サクッと意味がないわけです。

変わらないんで。

 

粘り弱い人の生存戦略

でね。

じゃあ、粘り弱い人が人生不利でどうしようもないかというと。

僕はそんなことないと思っていて。

 

そう。

お察しの通り、どう考えても僕自身が粘り弱い人間だ。

 

頑張れない。

続かない。

「めんどくさい」が服着て歩いている。

 

おかげさまで、順当に評価が低い。

いつもありがとうございます。

 

 

特に学生時代に顕著で。

マジで評価されない。

 

提出物出せない。

途中式書かない。

部分点狙いで足掻かない。

そもそも、コツコツ勉強とか頭がバクハツする。

運動やイベントも、「頑張ってる風」を醸し出さないので、まー責められる責められる。

 

結果は出なくても、ここまで頑張りましたぁ!

 

↑こーゆーの、あるじゃん?

学生時代は特に、コレが大事だったりするでしょ?

僕、コレと真逆の性格と思っていただければ。

 

粘れない。

頑張れない。

もちろん、評価されない。

散々な子ども時代を過ごしたわけです。

大人になると、そんなこともないんだけどねー。

 

 

だけど、じゃあ人生終わるかというと、そんなことはなくて。

粘れない分、代替手段が発達する。

 

具体的には、人に頼る。

できないことは、潔く諦める。

人にぶん投げる。

 

少し調べてわからなければ、人に聞く。

むしろ調べず聞く。

あわよくば、やってもらう。

 

自信のない作業は、人に投げる。

「あー、僕そういうのダメな人なんで。」

逃げ腰甚だしい。

なんだ、「ダメな人」って。

 

しかしそれに対し、なんとも思わない。

プライドを地につけることに成功している。

 

おねが〜い、やってやって❤️

 

 

でも実際、自分の脳だけでできることって多くなくて。

 

他人の脳を使う

↑コレ、死ぬほど強力なライフハックだと思う。

実際、すぐに人に頼るのは僕の強みだ。

 

仕事でも、すぐ人に相談する。

僕からは逆立ちしても出てこないような発想に助けられることが多々ある。

 

このブログの意図もそうだよね。

僕にはわからない意見を聞きたくてやってる面は大きい。

コメント、いつもありがとうございます。

 

粘り弱い人の強み

そして。

粘り弱い人には、粘り弱いからこその強みがある。

悪いことばかりじゃないのよ。

良い面もある。

 

すぐ逃げる。

頑張りすぎない。

ゆえに、自分に合うものを見つけやすい。

 

苦手なものは、さほど足掻かず見切りをつける。

相対的に、得意なことが残る。

自分に合ったものが残り、そうなると必然的に力を発揮しやすい環境だ。

 

要領がよい。

時間をかけて100点を取るより、短時間で80点

というタイプだ。

僕はまさにこれを地で行くタイプ。

 

 

逆に、粘り強い人には粘り強いからこそのウィークポイントもあるように思う。

逃げられない。

『頑張る一択』になりやすい。

心身ともに疲弊しやすいし、視野が狭くなりがちだ。

頑張った割に結果が出ないしね。

 

 

あぁ。

妬みですよ!

 

 

そりゃ僕だって、コツコツ頑張れたらって思うよ。

頑張るか頑張らないかでいったら、そりゃ頑張る方がいいに決まってるよ。

 

でも、できねーんだもん!

しょうがないじゃん!

 

 

でも実際は、こんなダメな自分が結構好きというのが本音。

ダメなりに楽しく生きている。

ダメにも人権がある。

 

ぐうたらにはぐうたらの、ものぐさにはものぐさの生存戦略がある。

いかに省エネで、及第点で乗り切るか。

いかに逃げて、おいしいとこどりをするか。

そこに喜びを感じる。

 

 

正統派じゃない。

主人公にはなれないタイプ。

でも、みんながみんな主人公じゃなくてよくない?

 

無理に勇者を目指すより、生まれ持った特性の範囲で

  1. いかに要領よく
  2. いかにおいしいとこどりで

生きられるか。

そこに生きがいを感じる。

 

まとめ

 

粘り強さは生まれつき

 

頑張れない人は頑張れない。

責めないでやってほしい。

責めても仕方ないし。

 

王道の道から外れても、やり方はいくらでもあるように思う。

ヒールにはヒールの世界がある。

世界は広い。

pediatrician-p

View Comments

  • 小5の娘、勉強は好きではありません。やりたいことが見つかったら自分からやる気になるかな!?でもそれまで待って本当に大丈夫!?ある程度はできておかないと後が大変…と色々考えてしまい、つい学校は無理に行かなくてもいいけど勉強はしておきなさいとうるさく言ってしまいます。

    粘り強くが苦手な先生が、何をきっかけに医学部を目指しどのようにして合格を勝ち取ったのか関心があります。
    医学部に合格し、さらに医者になるためにはそれこそ粘り強く勉強しなければならないですよね!?

    先生の医者への道が、本人が目標を見つけるまで待って本当に大丈夫なのか…の答えでもあるような気がして…先生の気が向いたら教えてください。

  • おはようございます*ˊᵕˋ*
    私は両方半々かもです。10代のころ無理なダイエットで10キロ痩せ摂食障害に...でも、バイトや部活は続かずすぐ辞めて親に嫌味言われて。
    育児では一生懸命やりすぎて産後うつに。
    ちゃんとしなきゃが強いけど、ぜんぜんできなくて自己嫌悪。
    そして未だ上手く生きていく術を得ていません( ; ; )
    生きにくい...諦めない、という気持ちだけあります。

  • P先生、タイムリーな話題をありがとうございます。
    ウチの子どもはこのタイプのような気がします。高3二回目中ですが、通信制の課題積みあがっております。昨日は模試を欠席しました。入試までヒタヒタ迫るのにまったく勉強お留守です。そういえば、もともと中高一貫校に行っており、実は中受塾の宿題、全然してなかったという告白が入ってからありました。
    私も粘り強いタイプではないような気もするけれども、ほらやっぱり昭和だから(笑)、だんだんそれが身についてなんとか乗りきってきた感じがします。
    今日のお話を読んで粘り強くなくても大丈夫なんだなとかなりホッとしました。
    だからといって時間は限られてと思うので、子どもにはとりあえず、自分の特徴把握してどう対策するか、やってもらいたいなあと思う母でした。

  • わたくしもです。
    粘り弱さには自信あり、自己研鑚の勉強も、ダイエットも、決意して三日もたず。購入した関連書籍は積ん読。これは生まれつき、によるということで。

    人と揉めない限り、極力面倒事からは逃げまくっている人生です。
    生存戦略なのだ!と聞いて、人生後半戦で自己肯定感⤴⤴(やったー)、心軽くなります。
    ありがとうございます。

    生まれつき、というお話から
    言ってはいけない/残酷すぎる真実(橘玲)
    という本を思い出し、再び目を通しました…
    遺伝最強説(涙)。
    身も蓋もないというか…それを言っちゃーおしめーよ、的な。。不公平な世の中ですね
    (教育現場じゃ口が裂けても言えない)

    橘氏の書でハリスの集団社会化理論?というのから、人は将来的に友人や仲間にかなり影響されるとあり、選択次第では少し希望もあるのかなぁとも考えてます(希望…)  

    親ガチャ外れたー(●`ε´●)
    時折、子供達から責められて、うんうん、すまんのぉ…と話だけは聞きながら、SNOOPYの名言やんわりと伝えています。

    P先生の親ガチャの記事で、親以外の人から良い影響うけるにも親が多大に影響する、とあったので
    子供達(1人は凸凹グレー)の玉達をよーく観察して、子供の話をよく聞いて、外れ親だとしても、、人から良い影響受けられるよう良い方向へ進めるよう、家庭での関わり方に気をつけたいと思いました。

    お題から、ちょっと話ずれてしまいましたm(_ _;)m

  • せんせーい!今日も私の頭の中を見られてるんじゃないかと思うくらいタイムリーな話題をありがとうございます(笑)
    ちょうどさっき、心の持久力と体の持久力は関係あるのかなぁと考えていたところでした(←私が致命的に欠けてる二つ)

    粘り強さは生まれつき
    頑張れない人は頑張れない。

    これ、私も感じたことがあって、でもわたしが頑張れない族なので都合のいい言い訳かなぁと思ってたんですが先生に言って頂けて自信が出ました。
    私はとにかくやっかいなことを避けたい頑張れない族なので、テスト勉強はしたくないけどひどい点をとると親や先生に何か言われたり補習、留年などやっかいなことになるので、そうならないとこまでは何とかやっていました。そんなところに頭を使うなら勉強した方が早そうですがそれはできません^^;
    あと、私は人を頼るのは苦手なので(人に「この人できない人だな」とか「調べればわかるのに」と思われるのがやっかい)自分で何とかするクセがついたおかげで生きていくのに最低限困らない知識やスキルが身につきました。でも、期限を遅れたり人に迷惑をかけるとこれまたやっかいに巻き込まれるので、これ以上引っ張るとまずいというところでは人に頼れるので問題は起こさない。
    高給をもらう仕事にはつけないけれど暮らせない額だと公的機関とかと関わらないといけないくてやっかいだから暮らせるくらいの仕事はする(でも何度も転職)、などなど。
    こつこつとか辛抱強さとは無縁でいつも逃げてばかりの人生を最低限の粘りと頑張りで生きてますが、このラインは死守しなきゃがわかるバランス感覚のおかげで今のところ人生乗りきれています。
    こんな人生もなかなかです(笑)

  • 粘り強さ、私も含めて子供達も皆無です。娘は通っていた中学校が合わず転校、なんとか卒業して高校に入るも1年未満でやめて通信制に。全部、転校先も自分で決めてきました。通信制でも、レポートは遅れ、連絡は無視、学校から催促の連絡が何度入っても、ギリギリまで無視。それでも、短期間集中でこなしています。多分、コツコツやっている人よりもそつなく。私もですが、残り時間の計算に長けてるんです。ギリギリの。仕事も学校も、ギリギリまで何もしない。しかもそのタイムリミットが残り1時間だったり、2時間だったり、コツコツやるタイプの人には到底信じられないタイムリミットまでの時間。それでも、追い込まれたらできちゃうんです。逆に追い込まれないと、どれだけ時間があっても信じられないくらいできない。発想と閃き?あれ、同じか?短時間で色々できちゃうんで、その前のやりたくないなぁーというかなり長いダラダラ時間を上手に隠すことができれば、評価も意外と落ちません笑。待ち合わせもそうで、瞬時に着くまでの最短時間で計算してしまうんです(だからギリギリか遅刻。でもわりとギリギリセーフだったりする笑)。私は年をとって経験を重ねてきたせいか、人とのやりとりも、「この人はこう言ったらこう返してきて、こういうやりとりになるだろうから、話にならない、もしくはより嫌な結果になる」とかやっぱり瞬時に頭の中で計算してしまって、話してみないとわからないとか、やってみないとわからないという言葉にまどわされてそれでもチャレンジしたこともあったけど、だいたい想像通りの結果になって、予測できる会話もいつしかめんどうでしなくなってしまいました。親との会話もそうです。50過ぎた娘の人生や孫の人生に昔の価値観で支配しようとしてくるので。心の中でバーカバーカ言ってますが、そういう人たちって、こっちが冷めれば冷めるほど、より強くわからせてあげなくちゃと思うみたいで、距離を置くことも覚えました。そうやって、自分の能力を磨いて生きていけるんだと思います。娘は何もかも続きませんが、じっとしていないので次から次へとバイト先を変えて、楽しそうです。やめる理由が「飽き」で、社交性があるので、やめたバイト先の人たちとも仲良くして、人脈を増やしています。なぜか、面接も落ちません。通信制高校のスクーリングでは英雄だったとか。悪い意味で。学校やめて、世間からみたら自由な髪型に服装に爪ですが、嫌なことからは逃げる!やりたいことだけをやる!と豪語して、自分の足で進んでいる姿は時代の最先端をいっているような気がします。常にギリギリなのでいつも走ってますが笑。粘り強くない、悪くないです。

  • P先生、いつもブログの更新を楽しみにしています♪

    今日の「粘り強さは生まれつき」を読み、目から鱗がザラザラでした!

    少し前に、北大路公子さんという方が書いたエッセイに「小学生の頃、偉人の伝記を読んで『世界にはこんなに頑張っている人がいるんだから、私は頑張らなくていいや』と思った。」という内容が書かれていたのを、P先生のブログで思い出しました。

    私は小学生時代に、伝記を読んで「私も頑張らなくちゃ!!」と思う子供だったので、ある意味凄く新鮮で。
    (私は変な方向に頑張り屋だったので、社会に出て苦労しました…。)

    ちなみに、我が家の息子(ASDの診断あり)は「人が1の力で頑張ればできること」を「100の力で頑張らないとできない子」です。

    周囲に「頑張ればできるのに」という誤解を与えてしまい、不登校になりました。私も彼に過剰な頑張りを与えてしまったなぁと反省しきりです。

    P先生のライフハックを息子にも上手く伝えられたら良いなぁと思っています(*^_^*)

    自分の持ってるカードで勝負するっきゃないですものね。

  • ウチの子供達を見ていると嫌な事に対する粘り強さが足りないなーと思う反面、好きな事はうまくいかなくても自分で色々考えて根気良く、粘り強くやり遂げているので、嫌なこともコツコツやってきた私より、得意な事がちゃんとあって、その部分は羨ましくもあり、強みだなとも思っます
    やっぱりどちらかいいと言う事ではなくて、色んなタイプの人がいるって事なんだと思いました
    そして色んなタイプの人がいる事が、面白い事だとも思います

  • 発達障害関係なく、みんなに広まればいい捉え方だな〜!と思いました。
    ユニバーサルデザインみたいな感覚で、その方がみんな生きやすいじゃんって。

    子育ては身辺自立を身につけさせる過程があるから、そこからなぜか全て自前で出来るようにならなければいけない!みたいな意識になってしまう気がしました。

  • ダメならダメなりに生存戦略がある。
    そう思えたらいいのかもしれませんね。
    できる力があるよと子供に声かけしてました。
    本人はできないと思ってるから響かないし余計に心が離れていくかんじでした。
    駄目なんだできないんだということを認めてあげることからかもしれませんね。
    それでもいいし、じゃあどうするか、何ができるか。
    課題提出ゼロ。
    ゼロヒャク思考の息子。
    人に頼る、もう親に丸投げしてでも完成させて
    少しでも前に進むことが必要かもしれません。

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