ある日突然、子どもが言い出す。
この時、親がどう対応するか。
先生や周りの大人がどう対応するか。
めっちゃ大事。
めっちゃ大事。
二回言うくらいに。
でも、さ……。
そんなこと言っても、難しくね?
突然、子どもが学校に行けなくなった。
「今日は休みたい……」と暗い顔で言い出した。
朝になるとお腹が痛い。
朝起きられず、登校できない。
風邪かしら?
疲れ?
とりあえず数日様子を見たが、一向によくなる気配がない。
無理やりでも行かせるべき?
重たい選択を、親御さんは強いられる。
無理せず休ませるべしという話も聞く。
かなり追い詰められているはずだから、まずは心を守るようにと。
サボり癖、逃げ癖をつけない方がいいという説も納得できる。
休みがかさむと、さらに登校しにくくなるし。
子どもと対話すべし?
聞いても要領を得ないんだけど。
学校の先生は、トラブルは特にないって。
「とりあえず登校させてくれれば、あとはこちらでなんとかしますから」って。
「義務教育ですよお母さん」ですって。
どうしましょう。
過去に経験された方は、どうしましたか?
コレね。
僕の意見はこちら。↓
とりあえず休ませるのが安牌。
どうすればいいかわからなければ、休ませてください。
自信がなければ休ませてください。
迷うなら休ませてください。
それが一番リスクが低い。
と、いうのもですね。
現在進行形で不登校中の子どもたちから、よく聞くのだ。
不登校初期の対応について、不満を持ち続ける子は多い。
しかも、結構しつこくてですね。
親御さんは、
最近は言ってないから、もう終わった話
と思ってて。
でも子どもは、
あの時すごく辛かったから、今でも根に持っている
というスタンスで。
思いの温度差を目にすることがよくあるのだ。
ここを解決しないと、子どもは家にいても休まらない。
家が快適にならない。
いつまでたってもエネルギーが回復しない。
子どもからしたら、頑張って頑張って限界を超えて、それでもまだ頑張って、ようやく言った「学校を休みたい」だった。
親御さんはその頑張りを知らない。
ここに温度差が生じ、子供目線では「わかってもらえなかった感」が残りまくる事例が多発する。
これを見るから勧めるわけです。
とりあえず休ませるのが安牌
と。
現在進行形で不登校の、当事者たちの意見でコレだ。
社会復帰して、過去の不登校を客観的に振り返ったときには、さらに恨みつらみが加速する可能性がある。
不登校の開始時って、子どもからしたらしんどさの頂点だ。
休み始めた日から、少しずつ心の回復が始まる。
「学校を休みたい」と言い出したその日。
親にとってはスタート地点でも、子どもにとってはしんどさの一番の山場。
根に持つ可能性は、相当に高い。
子どもが、学校に行きたくないと言い出した。
親にとっては青天の霹靂。
え?
え?
休ませていいの?
ホントに?
その気持ちは当然だ。
子どもが学校を休みたいと言い出したとき。
とりあえず休ませるのがセオリー。
だけど、本当にそれでいいのか。
休ませない方がよい(と思われる)ケースも、もちろんたくさんある。
かく言う僕だって、セオリーは重々承知で、登校を勧めることが実際にはよくある。
「ここはちょっと強く背中を押すほうがいいと思います」とアドバイスするケース、存外たくさんあるのだ。
セオリーから外れてんじゃん。
でも。
でもですよ。
セオリーは、やっぱりセオリー。
それなりの理由があってのセオリーだ。
やっぱり、セオリーなのだ。
お子さんの不登校が、青天の霹靂なら。
僕は、セオリー通りに休ませることを勧める。
「行かせた方がよい」と確信できなければ、行かせないのが安牌だと思う。
理想を言えば、「学校に行きたくない」と言い出す前から、子どもの『玉』をよく観察することなんだけど。
『玉』が見えると、わかってくる。
学校に行かないという発言の理由。
その時の気分で言い出すタイプなのか。
いっぱいいっぱい、限界を越えてようやく絞り出した言葉か。
発言の意図と、子の思いが透けて見える。
「あっ、これは通しちゃいけないヤツだ」と分かる親子関係が理想。
ですが。
これ、無理じゃね?
たいていのご家庭で、「学校に行きたくない」の言葉がスタートだ。
この言葉から始まり、紆余曲折を経て、時間をかけて『玉』の観察に至る。
言い出した時点では、親御さんにその子の『玉』は見えていない。
だから、セオリーだ。
とりあえず休ませるのが安牌。
不登校が青天の霹靂なら、セオリーに乗っかることを勧める。
これまで「普通の子」と思って接してきたのなら。
この子がどんな特性を持ち、なぜ学校が合わなかったのか、確信が持てなければ。
とりあえず休ませるのが安牌。
です。
不登校の初期対応は、鬼ほど大事。
どの書物にも、たいていそう書いてある。
僕もそう思う。
だけど、ここで自信を持って対応できるケースって、多くない。
そりゃそうだ。
たいていの家庭で、子どもの不登校は青天の霹靂だ。
落ち着いて冷静に、「ベスト」を選ぶなんて、できっこない。
一体どうすれば……。
非常にわかる。
それが普通の反応だろう。
で、人に聞いたり、ググったり。
でも人によって意見が違って、振り回されて軸がブレて。
そうなるくらいなら、僕は断然コッチを推す。
とりあえず休ませるのが安牌。
まず休ませるのが、ローリスク。
ベストじゃないかもしれないが、ベターではある。
とりあえず『最悪』は掴まない。
まず休ませ、親も子も落ち着いたところでじっくり考える。
押すべきか、押さないべきか。
これでも遅くないように思う。
不登校、押しちゃダメな子は、マジで押しちゃダメなのよ。
うっかり押しちゃうと、リスクがマジでデカい。
逆に、押さなきゃダメな子も押さなきゃダメだけど。
こっちは、押し始めるのが数ヶ月遅れたところで、そこまで大きな傷にはならない。
だから僕はオススメする。
とりあえず休ませるのが安牌。
と。
親御さんが、「ここは押すべき」と確信を持てるなら、押した方が良い。
これまでのその子をよく観察してたってことだ。
自信を持って押してほしい。
でも、迷うなら。
確信が持てないのなら。
まずは休ませるのがいいと、僕は思う。
セオリーは、やっぱりセオリーで。
それなりの妥当性があると、僕は思っている。
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P先生のこのお話、当時の私にその知識が無いばかりに娘を相当傷つけてしまったと、今本当に後悔しています。
部屋から無理やり引っ張り出す、時には殴り合いになり、スマホを隠す、冷たい言葉かけ
本当に最低でした。娘が死んだような顔になり、やっと気がついたんです。
このままでは娘が死んでしまう。私が変わらなければ私自身の不安を解消しなければ。
そう思いました。
不登校の子どもには何はともあれ休息が大事、
親には導いてくれる指南役が必要と感じました。
あまりにも不意にそれは訪れるので、親としては準備(不登校対応の知識)が皆無なのです。
あるのは、甘やかしてると学校に行けなくなる
という昭和脳の硬い頭だけでした。
これは学校入学時に全保護者へアナウンスして欲しい案件です。自戒を込めてそう思います。
ブログ更新、とても楽しみにしています。こちらに辿り着いた時、本当に救われるような想いでむさぼるように過去の投稿も読ませていただきました。息子の横でゲラゲラ笑って、息子が不思議そうにしてました。
息子が不登校になってから、3ヶ月過ぎました。当初から主人が「行きたくないなら行かなくていい」と言い、私もそれを通しました。息子が「行かないと」と不安そうな時も、苦しそうな息子を見て「まだ行かなくていいよ」と言い、あの時、違う言い方すればよかったのか、背中を押してあげれば良かったのか、と毎日悩んでいます。それでも息子は、随分元気になりました。楽しそうにゼルダやってます。うちの子はゼルダ派です。夏休みになって、旅行に行きたいって言えるようになりました。毎日、ほぼ変わらない様子ですが、数ヶ月単位で見れば随分元気です。もう少ししたら、出掛けることもできるかもしれません。息子の希望通り、家族旅行できたら最高です。引き続き、玉の観察を続けようと思います。ありがとうございます。
すぐには休ませさせれなかったものの、休ませてから数ヶ月経ちます。
我が子の玉を見ても見ても、私の見方が違ったらどうしようと思う日々です。
休ませたほうが良いとスクールカウンセラーの方からご助言いただき、休ませましたが、
どこかで背中を押した方が良いタイプだったのかもしれないと悩んでいました。
先生のおっしゃる通り、背中を押してオッケーなタイプならその時でなくて良いわけで。
休ませてよかったと心から思いました。
迷いがなくなりました。ありがとうございました。
玉を観察することに集中したいと思います。
P先生いつもありがとうございます。
不登校の初期、我が家の場合は、ものすごい嵐に突然巻き込まれたような感じでした。
青い顔で「お腹が痛い、学校は無理」という息子を前に、休ませる以外の選択肢はありませんでした。しばらく経つと、「こんなに休んだらもう行けない」となり、さらに経つと「死にたい」というようになりました。10歳の子どもからこんな言葉を聞くほど辛いことはなく、とにかく休ませるしかなかった。息子の命を守ることが最優先でした。
今は不登校歴が3年と長くなってしまいましたが、あの時はどうしようもなかったな、でももっと小さな時からこの子の性質(玉)が本当の意味で分かっていたら、こうならなかったかもしれないと思います。
時間は戻せないのでどうしようもないですけどね。
我が家の場合は、押しまくってしまったタイプです。
軽いパニックになり先生や市の相談員に相談すると、低学年なので学校に促した方がいいと言われ‥迷いながらも押してしまいました。
でも嫌がる子供をみていくうちに「やはり違うな」と思えるようになり、不登校や子供の特性について考えるようになりました。
数ヶ月休んだり、フリースクールや短時間登校を何年も続けて、もう学校そのものを諦めて別の道を選ぼうと思ってた矢先、高学年になった担任の先生に恵まれ毎日学校に通えるようになりました。
あの地獄の学校と言っていた子が、学校が楽しいと自ら行きたいと通っています。
昔の話をするのですが‥お母さんに無理に学校に行かされた時は辛かったと言われます。
その時は、素直に当時の自分の気持ちを伝え謝ります。
子供の記憶からは消えることはないと思いますが、今では笑って話せることが嬉しく思います。
これはあれですね。
悪阻や出産後などのつらい時期にまわり(特に夫)から心無い言葉をかけられたのをずっと根に持つやつと一緒ですね。