不登校で失う物。
それは機会。
経験を失ったわけじゃない。
経験のための高コスパ施設、「学校」から遠ざかっているだけで。
別クチで経験すれば、それでいいと思うんだよねー。
不登校の子。
本人が学校をいやがり、不登校になった。
このケースで特筆すべきは。
そこからの数年間、親御さんがスゴかった。
学校に無理に行かせようとした時期もある。
でも、事態は悪化するばかり。
家族だけで考えていてもラチが開かない。
親御さんの「常識」は、この子には通用しない。
病院を受診する。
WISCを受けたら案の定デコボコが大きい。
発達障害特性もありそうだ。
納得しました。
そりゃ、学校しんどかったでしょうねー。
ここからの、親御さんの転換が半端なかった。
環境を整えまくった。
無理な登校刺激はせず、イベントや特定の授業など本人の好きなもののみ選んで参加。
行かない日は、種々の習い事や塾、相談室、適応指導教室などトライ。
合うものと合わないものとがある。
やってみて、変えたり、続けたり、続けたけど辞めたり、辞めたけど復活したり。
それから数年。
結局、登校は週2回、各1時間ずつを安定して続けている。
定期的に元気な顔を見せるので、学校からの強い圧力もない。(全く行かないと学校も心配して頻繁に連絡してくれる)(この善意の連絡に追い詰められる親子も多い)
別日には英会話、プログラミング、空手、将棋を習っている。
勉強は、通信教材と適応指導教室。
実力試しに。
不登校なのにテストの点数がいいと、先生に褒められるらしい。
普段から勉強してるからね。
学校の友達とは、付かず離れずの距離感。
行けばそれなりに喋るし、イベントもそこそこ出ているので浮いている感じはない。
でも、べったりの交友関係もない。
その他、習い事と適応指導教室にもそれなりに喋る友達がいる。
どこもガッチリの所属ではなく、「行けば喋る」という感じ。
で、お母さん。
でも、これで合ってますか?
不安になり、客観的な意見を聞きにきました。
うーん……。
コレ、なにか問題ある?
不登校で失うのは機会のみというのが、僕の持論だ。
具体的には、
の二つを失う。
学校って、上記二つを得るのに、鬼のようにコスパがよい。
近所で、安価で、誰でも参加できる施設だ。
ここに行けないのが、不登校。
機会を失ってしまう。
でも、不登校って逆に言うと、失うのは機会だけ。
経験まで失ったわけじゃない。
反対に、不登校で得るものがある。
それは時間だ。
時間はみんなに平等。
学校に行っていないのなら、その分時間があるわけだ。
失った機会を補い、別クチで経験できれば、それでいいじゃんって話で。
この観点で見ると、上記の子には何も問題がない。(もちろんフェイク入れており、実在の人じゃありません)(実際ここまでやるのは難しい)
母に「なにか問題がありますか?」と聞かれたので必死に考えてみたのだが。
何も思い浮かばない。
この子、親子関係もいいのよ。
素直にすくすく育っている。
二次障害もナシ。
むしろ、なにか問題あります?
僕には思いつかないのだけど。
この子不登校なんだけど、なんか問題ある?
おおぅ。
なんか問題ある?
この子は不登校だ。
一般的には大問題とされる、不登校だ。
でもこのケースでは、僕には何の問題点も見つからない。
いいんじゃない?
むしろスゲーな。
という感想しか出てこない。
発達に特性のある子だが、この子は自己理解が進んでいる。
漫然と学校に行くより、きっとずっと、自分と向き合ってきたのだろう。
将来的な適応も良さそうだ。
不登校。
大変ですよね。
心配も尽きないし、時間的にも物理的にも金銭的にも大変。
でも、こんなふうに対応したケースもある。
ここまでやれば、僕には不登校のマイナス点などなにもないように思える。
年齢相応のコミュニケーションの場がある。
勉強もしている。(不登校の勉強の優先順位は、コミュニケーションより低いと思う)(勉強はあとで追いつける)(でもこの子は、勉強『も』やってる)(パネー)
進路?
どうせ「普通に進学して普通に就職」は合わない子だし、通信制とか専門職とか考えてるってさ。
じゃあ、出席日数も内申点も不要だ。
どうでしょう。
不登校で失う『機会』は、別の場所でも補えるという好例だ。
もちろん、みんながみんなここまでできるとは思わない。
「これくらい頑張れ」って意味では、もちろんない。
このケースは、親御さんのバイタリティとか経済力、子どもの性格なんかがうまく噛み合った例で。
状況的に習い事はムリとか、子ども本人が登校にこだわっちゃってテコでも動かないなんてケースはごまんとあるだろう。
「こうすりゃいいじゃん」って話じゃないのはご理解ください。
むしろできなくて当然。
この人がスゲー。
この話を出したのは、あくまでモデルケースとして。
「不登校だと人生詰んだ」ってわけじゃ、全然ないと知って欲しくて。
不登校で失う『機会』は、別クチで補える。
と、僕は思う。
学校にこだわるだけが道じゃない。
別の場所でも経験可能だ。
もちろん、考え方を変えて学校に戻るのも選択肢だし。
「どこか」で経験できれば、それでいいのだ。
その子、どっちがいい?
どうするのが合いそう?
合わないなら、合う環境を探すのも手。
なんとか適応するのも手。
道は一つじゃない。
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P先生こんにちは。
中2男子、不登校4年目です。コミュニケーションの機会の喪失が本当に心配です。学校にこだわらなくても、どこかに自分の居場所を見つけれくれたら良いのですが、それもまだまだ怖いようです。
小、中の不登校に比べて、高校生以上の不登校・引きこもりでは、経済的な問題がより大きくなると思っています。通信制やフリースクール、大学にお金を払っても結局行けない、ということが家族を経済的にも苦しめ、親はイライラして子どもに接することにもなります。
頭ではわかっちゃいるけど、お金がね‥というのが現実かと思います。
表現が適切ではないかもしれませんが、この子は『理想的な不登校』だと思いました。学校に行っていないだけで、興味のある習い事をしている、勉強もしている、カウンセラーさんなどにも会えている。
先日、とある講演で「発達障がいの人たちは、不安だから、安心していたから、基本的にはずっとうちにいたい」と聞いて、すんごい腑に落ちました。まさにうちの息子。散歩など、短時間の外出はできるようになり、気付けば10か月!!!散歩しながら息子の語りたいこと(笑)を聴くのが日課です。でも、うちから出られなかった日々を考えれば大進歩。
なので、この子の過ごし方は本当に理想的に思えます。
でも人は人。比べてはいけませんよね。
失うものは「機会」まさにそうです。
勉強は3年近く全くしていませんが、息子(中1)は「徹子の部屋」を少し前から見るようになり、私もな~んとなく見ていると下積み時代の話やら、家族が助けてくれた話やら、たまにすごい作品を作る方に感動したり、と何かと感じるものがあります。リアル道徳?!そしてたまに美術?!は言い過ぎ(笑)ですが、きっと何かを感じ学べているんだろうな~と思っています。
人とのコミュニケーションは週1回30分の支援センターの先生の訪問と、月1回1時間の訪問指導員の先生の訪問のみ。いつもゲームですが、たかがゲーム、されどゲーム。先日、先生とのやり取りでとあることがあり、いつもフランクに話していますがさすがにこれは息子の言い方が怖い&キツイ・・・と私が伝えたことで、息子は進化しました(ポケモンか?!)。
詳細は書くと長くなるので、抽象的でよく分からなくなりましたが、日々子どもは成長している、外に出ていけなくても成長している、色々な人に助けてもらいどうにかなる、と思えるようになってきました(私も進化?!)。助けてくれる方に感謝、そんな方に出会えていることに感謝、皮肉ですが息子が不登校になっていなければ出会えていないわけで、不思議な縁だなと思います。そして、P先生にも感謝しています。
不登校児を持つ親です。
今は「学校無理にいかなくてもいい」という風潮ですが、そう周りが励ましてくれる度に複雑な気持ちになります。
だって、学校に行ってほしいと保護者は多かれ少なかれ思っているから。
不登校の経験が初めてだから、私(母)が不安になるんだなあと読んでいて思いました。
不登校の親になってみて医療、福祉、学校との連携をとりつつ、相談できる人をみつけて、子どもとコミュニケーションをとって、、、大人になってから私は『生きる力』を身に着けている気がするので、やっぱり子どもも大丈夫だな〜と有り余る時間をゆるんと楽しんでいきたいと思います。
先生のブログに出会えてよかった(*^^*)
子供が今&将来幸せでいられるなら、学校行ってるor行ってないなんて些末な事…と、バタバタした当時から言えてたら私格好よかったのになぁーヾ(≧∇≦)笑
子供が学校行かないって、すっごく心細かったし、心配になるし、将来が読めなくて…でもよくよく考えたら学校行ってたって将来は別に読めないっていう!
今選べる中から好きだと思う事や物を選ぶ作業は、思ってたものと違ったり理想通りとはいかなかったりするけど、なかなかに幸せ感じてます(*´ω`*)
どれを選んでも選ばなくても、メリットデメリットは何にでもついてきますね。
その子一人一人が幸せになれる暮らしが出来るといいなと思います。
幸せが何か分からないうちは、ごちゃごちゃモタモタしがち(っ´ω`c)
別の方法で機会を作ればいい、のはわかるのですが、どこに行けばいいかわかりません。。
適応教室は週1.1時間しか使えません。
私は免許がないので娘は自転車で30分かけて行きます。
真夏は暑すぎて体力のない娘は行かなくなると思います。私はうつで働けません。夫は出て行きました。
もっと居場所を作ってほしいです。
不登校の子が行ける場所を。
放課後デイは手帳がないと行けません。
車がないので遠くも行けません。
行き詰まってるわけではないですが、家でずっと一緒もしんどいです。
学校に戻るだけが道じゃない、本当にそう思います。ポイントは本人が納得して、動けるだけのエネルギーがたまっているか、ですね。
うちは本人が学校復帰にこだわりまくっており、不登校→2.3ヶ月で復学→しんどくなってまた不登校、を繰り返しています。
学校に行っているときも,帰ってくるとぐったりで全然勉強しないので、ゆっくり休みながら塾で勉強してくれた方が…というのは親の勝手な期待、カターーイ頭がちょっと柔らかくなったとき用に沢山選択肢を用意して待ってます!
言っていることは、わかる。学校に戻って窮屈な生活するなら、少ないながら今つながっている場所や外出する時間を過ごせたら、子供にはいいのかも。
いやいや、それでいいのか?!ホントは、もっと機会を作って、きっかけ作ってをしたほうがいいんじゃないのか…小学生、走り回って遊んでの時期を過ごしてほしいのは私の思い、子供はどう思っているのかわからないから、これで良いのか不安になります。