困りごとがあって、どこかに相談した。
その時に、
なんか合わない。
アドバイスされたけど、なんか違う。
優先順位が違う。
やり方が、なんか納得いかない(ように思えちゃう)。
この場合、担当って変えていいもの?
もうちょっと腰を据えて付き合うべき?
仕事柄、僕は支援者たちの話を聞く機会がある。
本人や親じゃなくて、支援する第三者の話ね。
マジメな会議から、ちょっとした雑談まで。
でさ。
思うんだよねー。
マジでバラバラだなおい!
と。
十人十色ですわ。
自分も含め。
笑っちゃうんだけど(笑っちゃいけないのかもだけど)、意見なんてたいてい合わない。
みんなプロなんだから、似たような意見だと思うじゃん?
全然そんなことなくて。
方針がぴったり一致することは、ごくごく稀。
ケース会議だと、一致しない意見の中から一部一致する場所を見つけ、そこを強化していくのが落とし所になることも。
全てが不一致ってわけじゃなく、一致する場所としない場所があるって感じです。
※大まかな方向性は一致します。全員その子にプラスになるよう考えているので。ゴールは一致するけど、そこに至る道のりがてんでバラバラってイメージ。富士山登頂に、吉田ルートか須走ルートか、はたまた新たな道なき道かって感じ。
※あ、今まで言ったことなかったけど僕、実は登山が、全くできない。(できないんかい!)
※遭難する気しかしない。
コレ、僕なんかは所詮第三者だから、
いやー、割れましたねー、困りましたねー。
とか悠長に言っていられるけど。
当事者だったら相当焦ると思う。
困るだろう。
親御さんに相談される。
わかる。
しかも、そこで僕がまた、空気を読まず別の新たな意見を出しちゃったり。
ご本人と親御さんは、そりゃめっちゃ困るだろう。
ですよねー。
どの意見を聞き、どれを聞かないか。
全て採用するのは不可能なので、当事者が取捨選択を強いられるわけだけれど。
または、こんなケースも。
別のカウンセラーさんに変えてもいいものでしょうか?
無理な登校刺激は事態を悪化させそう。
今まで接してきた母からは、そう思える。
でも、支援者は登校させるべきと言う。
さて困った。
意見が割れた。
こんなとき、それでもプロなんだから従うべき?
こっちから相談したんだし。
担当を変えるとか、クレーマーみたいで感じ悪い?
これね。
当たり前だけど、正解はない。
人気の吉田ルートだけど、激混みかもしれないし。
不人気の御殿場ルートが、すいていて良いし、達成感も得られるかも。
何が正解かはわからないし、そもそも正解も不正解もないかもしれない。
だからこそ、どの意見を優先するか困っちゃうわけだけどさ。
僕はコレをお勧めしている。↓
やってみてください。
あなたの思うように。
多分、それが一番成功に近い。
自分で選んで、自分で責任を持つ。
よく見て、よく考えて、戦略的に。
「これがいい」と思う方法があるのなら、世間的にはどんなに茨の道でもやってみればいいと思う。
それでいい。
誰にも文句は言わせない。
子どもが自己決定できるなら、それが第一優先だ。
できない年齢や状況なら、親御さんが代理。
第三者なんて、無視でいい。
でもちょっと、無視は不安?
じゃあ、相談相手は自説を支持してくれる人がいい。
担当を変えるのは大いにアリだ。
実際、「前医と合わなくて」と僕の外来に来る人がいる。
同様に、僕の意見と合わずに他の病院に行く人もいるだろう。(優しさでサイレント・フェードアウトしてくれるので、数は不明だけど)
それに対し、僕はなんとも思わない。
最も有用な人のところに相談に行けばよいと思う。
人は、利用すればいいんだよ。
利用というか、好意に甘えて、うまく手伝ってもらえば。
困ってるときは尚更。
元気になったら恩返しすればいいんだから。
自説でやってみて、うまくいかなかった場合。
自説じゃうまくいかないからトラブルになったんだよ!
専門家の助言が欲しいよ!
とか、
もはやどうすればいいかサッパリわからないので、専門家に方向を示してほしいよ。
みたいなときね。
それなのに、求める人によって意見が違っちゃう場合。
これも、自分を信じろ! です。
数ある意見の中から、どれが一番よさそう?
キーになる人を一人決める。
あっちこっちフラフラするのが一番よくない。
親の不安で方針をコロコロ変えると、子どもは混乱する。
一つの方針で、とりあえず固定してやってみるのが良い。
じゃあ、その方針をどうやって決めるか?
選ぶのは、その人の責任だ。
可能なら、本人の。
できなければ、代打で親御さんの。
自分で決めて、良さげな方針に従って見てほしい。
人生の舵取りを、他人が横取りすることはできないんだ。
僕らは助言するだけ。
責任を取るのは、そして人生を味わい尽くすのは、本人だ。
この決定を誰かが肩代わりすることはできない。
人生の、厳しく、そして楽しい部分だと思う。
そして、専門家の意見って案外当たってますぜ?
どんな道のりでも、目指すのは山頂だ。
つまり、その子の幸せな人生だ。
どんな意見でも、とりあえず乗っかってみる価値はあると思う。
ダメなら方向転換すればいいんだし。
何度も書いてるけど、「ダメだった」というのはめっちゃ有用な情報だからね。
なぜダメだったかの分析から、じゃあ次はどうしようの手が考えられる。
View Comments
次行く学校は自分が決めたい。不登校次男が言ってることです。
通学時間とか、折り合うの場所を見つけたいです。
自分で決める。親が悩んでも仕方ないですね。
今日も元気の出る記事をありがとうございます!
子どもの様子をよくみて、情報を集めて、色んな人の話も聞いて考えた上で「自説を信じて進む。違ったらまた考える。」その繰り返しが子育てするってことなのかなあ…と最近思います。
不登校娘のおかげで子育ての醍醐味を味わっています。娘が学校に行かないという選択をしなかったら、あまりにも薄い子育てだったろうな…と。
とはいえ、ふっと不安の波に足もとさらわれそうになる時があるのも事実で…。そんな時にそっと伴走して下さるP先生のブログ。本当にいつも感謝しています。
いつもありがとうございます!
ペリーなのか、「案外当たってる」のか、どっち!?
私がただの分かってない親なの?それとも、ここは自説を信じるとこ??
と、ちょいちょい、ぐらぐらしてます。。
味方もいるから、とんでもないワカラズヤの親でもないのだろうとも思うけれど、立場上強く出られない(得策でない)相手が自分の意見と全然合わないと、、しんどいですね。。子供のためと思い、何とかやってますが、自分のことだったら…モゴモゴ
これからも楽しみにしています!
子どもの頭は固い
固いです。とりあえず、やってみな、がすぐ弾かれる。骨は拾うと言っても、そもそも、動かないと拾えない…。
待つのが大事とはいえ…、今ちょっと押してみようかなって、押してみたら、返り討ち。
背中を押すときって、どんな時??
結局勇気出すしかないんですよね、勇気出すのに慣れてないとバチクソに怖いわけですが…それでも自分のやりたいことを掴み取るために勇気出す価値あると思います(*´▽`*)
勇気出したら、副産物として『世界は優しい』もついてきました。笑
最近読んだ何かの記事に「失敗はない、次の課題が見つかるだけだ」とあって、P先生も色んな言葉を使ってずっと伝え続けてくれてますよね、マジそれな!です(っ´ω`c)
ペリーが多い人は本当大変だと思うけれど、是非とも自分のために勇気出して欲しいなーと、P先生の過去の記事読んで優しい気持ちになってるままホニャホニャと書き込んでます。
いやー、どの記事も最高です!