年の瀬ですね。
みなさま、いかがおすごしでしょうか。
この時期ってこうなんか、神聖な、荘厳な、しめやかな気持ちになりますよね。
日本人の血でしょうか。
すっごい余談なんですけど、正月ってどうやって決まったのか、疑問に思いません?
僕は思って。
なぜこの日を1年のスタートとしたのだろうか。
暦って天文現象で決められることが多いので、それ系の理由があるのだろうか。
でも、日照時間が一番短い冬至は過ぎたばかりだし、他に何が?
思いもよらない深い理由が⁉︎
と思って、ググったんですよね。
過去に。
1月1日そのものに天文学的な意味は特にない。
……興醒めだよ!!!!!
関係ねーのかよ。
便宜上、適当に区切っただけかよ。
これを知って以来僕は、年末年始に対しマジ塩対応となった。
大掃除⁉︎
しねーよ、寒いし。
初詣⁉︎
行かねーよ、寒いし。
(日本人の血はどこへ……)
閑話休題。
突然の正月disとか、あまりに余談だった。
相談を受けた。
驚いてしまって。
実は不安になっているとか、気持ちが不安定とか、あるのでしょうか?
小学生の、男の子に多いだろうか。
前触れなく急に「ママ大好き!」とか言い出す。
普段は生意気で屁理屈ばかりの子が。
カッコつけで、甘える機会なんてめっきり減っていた子。
でも根は優しくて繊細だということを、母は知っている。
そんな子が。
ストレートに「大好き」とな?
という質問だ。
なるほどねー。
これ、お子さんはどんな気持ちで言ったのでしょうか。
母はどう対応するのが良いだろうか。
この言葉の意味、僕はこうだと思う。↓
ママ大好き!
そのまま。
まんまの意味だと思うんだ。
その子はその時、そう思ったのでしょう。
ママが大好きなのでしょうね。
それだけ。
シンプル。
以前書いた通り、子どもは基本、注意のお部屋が一つだ。
特に小学生。
そこまで深い考察があるとは思えない。
本人がそう言ったのだ。
そうなのでしょう。
信憑性は高い。
なんか、急に思ったのでしょうね。
きっかけがあることもあれば、特になくマジで突然のことも。
逆に特にきっかけがないのなら、なおさらそのままの意味だろう。
買って欲しいものがあっておねだりの意味での「大好き〜」なら、打算がありそうだけど。
そういったものがないなら、シンプルにそのままの意味ととってよいように思う。
僕の考察だけどさ。
日本人は一般的に、あまり愛情表現をしない。
お母さん方は、基本的に愛情表現され慣れていない。
そこに、ド直球に「大好き!」ときたもんだ。
うろたえて、裏の意味を勘繰ってしまうのもうなずける。
シンプルで良いですよ。
「大好き」
それだけ。
と、いうのもですね。
診察中に突然、「ママ大好き!」をぶっ込む子が、ちょくちょくいて。
その子の性格や親子関係、発言に至る流れまで、僕には仔細に観察できるわけだ。
診察室だと、恥ずかしさから「ママ大好き!」に至るケースが散見される。
当然だが、診察ではその子についての話をする。
大人(僕と保護者)が、よってたかってその子にフォーカス。
なんか真面目に話してる。
普段この子は、大人の注目をここまで集める機会もないだろう。
しかも僕、基本的に子どもを褒めるからさ。
褒めちぎるから。
まぁ褒めちぎるよね。
今の時期だと、たいてい成績表に先生からのお褒めの言葉が書かれている。
そこに便乗して褒める。
褒めちぎる。
十万石饅頭。
普段叱られがちだったり、思うように評価されない子たちだ。
自己不全感を抱えている。
なので、診察の日くらいは褒めたいと思っている。
するとね。
恥ずかしいんですよ。
前述の通り、日本人ってあまり褒められ慣れていなから。
愛情表現もされないけど、賞賛もあんまりされない。
僕が褒めちぎるもんだから、まー恥ずかしいわな。
すると、言うんです。
母の懐に顔をうずめて、恥ずかしそうにもじもじしながら。
きっと、照れ隠しだ。
恥ずかしくて身の置き所がなくなったときに、真っ先に出てくるのが「ママ大好き」なのでしょう。
そのくらい母に対する信頼と愛情がある。
頭の中が、「ママ大好き」でいっぱいになっちゃうんだね。
それをそのまま口にする。
母が、その子にとっての精神安定剤。
そこに打算や不安がないことは、火を見るより明らかだ。
「ママ大好き」は、「ママ大好き」って意味。
そのままの意味です。
そのまんま、抱きしめてあげてください。
アレ?
なんか人情味溢れるいい人みたいなことを書いちゃってるけど。
僕は紅白も見ないしお節も食べないからね。
いい人じゃねーから。
正月disじゃっ。
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P先生、今年もブログ楽しみにしています。
暦の1/1には特に意味がなかったんですね。
うちの子どもは「この時期が一年で一番楽しい」と言っています。クリスマス、誕生日、お正月(お年玉)と怒涛のイベントラッシュなのです。
「ママ大好き」は小さな頃はもちろんのこと、中1男子の今もめっちゃ言ってきます。私が交通事故や災害に遭わないか、とにかく心配らしいです。言われて嬉しいよりも、これでいいのかな‥という心配の方が大きいです。
「ママ、大好き」はママ、大好き。
それは嬉しいです!
私も何か裏の気持ちがあるのかなあと深読みしたりしていました。
嬉しいです。
またまた十万石饅頭(笑)。
お正月、私もそう思います!
なんで親族集まるの?
おせち?初詣?
なんでみんな休むんだ?(お店とか病院とかね)
と思いつつ、子どもの手前もあるので一応やりますけどね。
世間みんなが一斉にこの時期にやる意味…。
“レンコンは先が見通せるから縁起がいい”とか、もはやこじつけにしか思えない…。(最初に言ったの、誰!?)
下の子も『ママ大好き!』がすごいです。
年中の女の子ですが、恋する乙女の勢いで言われます(汗)。
『大好きすぎる〜』、『大好きが止まらない』などなど。
やっぱりたまに“なにか満たされてないんだろうか…”と不安になりますが、素直に聞き入れるようにします!
P先生、今年もいろいろなお話聞かせてくださいね〜♪
P先生、いつもありがとうございます。
診察室のそのお子さんの気持ち、わかるような気がします。
たくさん褒めてもらってすごく嬉しくて、でも気恥ずかしくてどんな顔したらいいのかわからなくなって、顔を見られたくないし、ふわふわした気持ちで、1人でいるより安心できる存在にくっつきたい。自分の気持ちを隠したいという理由もあるでしょうが、顔を隠させてくれる、くっつかせてくれるお母さん、先生にこれだけ褒めてもらえるようなお膳立てをしてくれたお母さんに対しての「お母さん大好き」なんでしょうね。もちろん普段からの「お母さん大好き」という思いがあればこそだし、多分大抵の子供はそんな思いを隠し持っている。
一年の最後に、心のあったかくなる情景をシェアしてくださってありがとうございました。
「いい人」じゃなくてもいいので、良いお年をお迎えください。
P先生
今年一年 ありがとうございました😊
初詣は行きたくないので年末詣に行って来ました。近所の神社に。
明日から来年ですねー😄ほんと、何が変わる訳でもないけど、また来年もよろしくお願い致します。
「P先生大好き!」😄