前回の続き。
バナナさんが、所属する集団でうまくいかないとき。
どうしたらいいでしょう。
集団になじめないとき。
不登校がその最たる例だと思うんだけど。
他にも起立性調節障害で欠席が増えるとか、発達障害特性でトラブルが多いとか、知的な問題で勉強についていけないとか、いじわるな子がクラスを牛耳ってるとか。
とにかく「うまく所属できない」とき。
特に「バナナ派なのにうまく所属できない」とき。
どうする?
僕の外来に来る人とかブログを読んでくれている人とか、この状態が多いと思うんだけど。
こんなとき、どう考え、どう行動したら?
色々考えた。
バナナの気持ちになって(バナナの気持ち?)、めっちゃ考えた。
いくつか案が出たんだけど、ベストはこれだと思う。
パンダさんチームにようこそ!
これだね。
どういうこと?
まず、バナナさんがバナナさんとして幸せになる方法を考えた。
バナナさんは、所属していること、関係性を築いていることに価値を見出す。
そして今、ここが揺らいじゃってるわけだ。
そりゃ不安でしょう。
まず考えたのが、じゃあ、とりあえずどこかに所属すればいいんじゃない?
効果的な人には効果的な手法だと思う。
どこかに所属って、具体的には適応指導教室とかフリースクールとか習い事とか趣味の仲間とか、そんな感じだと思うんだけど。
それで幸せを感じられる人にとっては良い手だ。
でも、その限りじゃない人もいるでしょう?
そんなの意味ないよ。
フツーの学校に適応できなきゃダメだ。
そう思っちゃう人。
人には、所属集団の価値を、イコール自分の価値と思う心理がある。
特にバナナさんは、「自分の評価」より「所属集団の評価」を重要視するところがあるようだ。
突然ですが、高校野球、好きですか?
アレに熱中する心理って、「自分の出身校(出身地、性別、国籍などが同一の集団)が活躍するってことは、つまり自分の価値も上がる!」って感覚らしい。
所属集団の価値が上がれば、自分の価値も一緒に上がると思う。
だから熱心に応援する。
その感覚が強い人にとって、フリースクールや定時制高校なんかは受け入れがたいことがある。
実際、外来で結構言われる。
普通じゃない(社会的に評価されない)集団に属するなんて意味ない、と。
そんな人に「とりあえずどこかに所属してみては」と提案してもうまくいかないだろう。
※余談だが、外国と日本の不登校事情を単純に比較してもダメなんだと思う。外国に不登校が少ないのは、パンダ的な文化的背景があってこそ。「どこで学ぶか」より「何を学ぶか」を重視するから、ホームスクーリング上等! となる。対してバナナは「どこに所属したか」「どこの大学を出たか」を重視するから、自宅学習では満足しないのでは。というのが個人的な意見。
ちなみにこの辺の話のソースは以下。↓
パンダとサルとバナナの話で「パンダとバナナの人はどう解釈すれば?」という質問をいただいたけど、僕がやった実験じゃないので分からないのです。。。
本では絵があったけどブログは文字だけだから、文字に引っ張られた人も多かったようだ。
そもそもこの実験は台湾人と中国人にしたらしい。
台湾語や中国語で「3文字」の概念があるのかがまず不明。
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やっぱりこちら側、パンダさん側に来てもらうしかない。
一時的にでよい。
「自分は」どうしたいのかと向き合ってもらい、一時的に軸を自分に移す。
その後、自分が幸せになれると納得した集団に所属すれば、またバナナさんとしての幸せを追求できる。
人はパンダかバナナか、どちらか一方の考えが100%ってことはないだろう。
時と場合によって、パンダになったりバナナになったり。
比重の差はあれ、誰もが両方の要素を持っていると思う。
だから、一時的にパンダさんになってもらってですね。
「自分」と向き合ってもらう。
不登校とか集団適応とかの問題を克服した人に話を聞くと、大抵こう言う。
自分はこの道がよいと納得した、と。
この類の問題の解決方法として、軸を自分に移すことが最有力なのだろう。
人がなんと言っても自分はこうだ。
『普通は』『みんなは』『最低限』『当たり前』とか、どーでもいい。
ペリーが来航しなくなったときが、楽になるときだと思うんだ。
ってことで、
パンダさんチームにようこそ!
(ラノベのタイトルみたいだな。)
(NHKにようこそ! 的な。)
でね。
バナナさんが、集団にうまく所属できないとき。
めっっっちゃ不安じゃね?
所属することが最優先事項なのに、できない。
自己不全感ハンパなくない?
このバナナさんを支える時、「家族」という存在は大きい。
パンダさんにももちろん大切だけど、バナナさんには特に重要。
「家族」も小さな「集団」だからね。
ちゃんと「所属」させてあげてほしい。
「家族と関係を築いている自分」でいさせてあげてほしい。
パパバナナ、ママバナナ、子バナナ、だ。(そんなバナナ)
つまり、家を快適にしてくださいってこと。
家族という土台がしっかりしていれば、たとえ学校にうまく馴染めなくても、心を落ち着けて考えることができると思うんだ。
人の考え方には2種類ある。
パンダとバナナだ。(なんのこっちゃ)
自分の考え方の傾向を知り、別の考え方を知り、時と場合によってうまく使い分けると便利だと思う。
あと近所の保育園のクラス名がめろん組・ばなな組・りんご組で、かわいいけど呼ぶのがちょっと恥ずかしい。
あとSBI住信の支店名はイチゴ、レモン、バナナ、リンゴとかで、僕はキウイ支店なんだけど、これも恥ずかしい。
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生存戦略…さすがに輪るピングドラムをご存知なわけないですよね。
うちは子供に聞いたらバナナでした。やってることはパンダなんですが。学校の先生に通常級は一人ボール1個しかもらえないのにうちの子が5.6個もらうので1個も受け取れない子がいる。支援級は10個もらえるところだと暗に支援級を勧められていますが、本人が頑なに拒否ってます。子どもの気持ちと希望的観測で私も通常級希望なのですが、日々揺れ動きます。
ボール10個もらえるおとくな支援級、でも本人拒否、支援級にしたことで不登校になったら?と。本人は通常級大好きなのですが、空気読まずマイペースでトラブルも多いので周りが困我慢を強いられていると先生から言われています。それでも私は本人の希望優先してコミュニケーションを学んで欲しいとあちこちに謝る毎日です。こんな場合、本人の希望を曲げさせてパンダチームに行かせるべきなのか…周りから見たらはた迷惑な母親なのでしょうが踏み切れません。いっそ、本人が希望してくれたら…と思ってしまいます。愚痴ですね。
私も思いました。日本猿なら柿じゃないか?と。
家族を安心できる場所にしてあげたいけど、家庭暴力の息子は兄弟喧嘩程度であれ、暴力=再入院。
しかも母の知らない間にかなり手を出されていたと姉から聞き、来週退院する息子をどのように迎えたら良いのか、悩みでしかありません。
家族と一緒に過ごすって難しい。
私はバナナ派の夫に、日光とかの野生の日本猿はバナナなんて食べられないでしょ!?と言ってしまうほどパンダ人間です 笑
でも私は私!個です!って感じで生きられる程強くもないわけで、今日の使い分ける話はパンダとしてもとても参考になりました!
私はブドウ支店です。
素人にもわかりやすいブログをありがとうございます!!感謝の気持ちで一杯です!!
3年前、高一の娘が起立性調節障害で不登校になり、とてもパニックになって焦りました。
当初、母の愛で何とか治して学校へ行かせると思いました。
しかし目の前の辛い娘を見て、それは無理だとわかりました。次に考えたのは、とにかく環境を変えて何処かに所属させることでした。
無事に転校しこの春卒業出来ました。
今、考えると目の前にあった多量の課題を捨て、ゲームをしていた娘を黙認していた事が良かったと思います。
ゲームをしている時間に自分と向き合って自己分析していたみたいです。辛い日々でしたが、早々に自分で進路を決め猛進しています。