席替え。
学校生活における地味なイベントの中で最大のものだろう。(なんだそれ)
この出来如何で、その後数ヶ月の学校生活が決まると言っても過言ではない。
憧れのあの子の隣になれるかなーとドキをムネムネさせる。
どの席になるか、一大事ですよね。
今回は、特にHSCタイプの子におすすめの席があるので紹介したい。
HSCタイプは、基本的に放っておいてほしい。
注目されると力が発揮できない。
緊張しやすく、本番に弱い。
ゆえに授業中も、可能な限り目立ちたくない。
できるだけ先生の目につかない席がいいな……。
それってどこ?
やっぱり後ろの方が狙い目?
それとも、目立たないタイプで固まってその中に紛れる?
いやいや敢えて目立つ子の近くに行けば、そっちに目が行って自分は目立たない?
ずっと昔、僕がまだ学生だった頃にこんな話を聞いた。
「先生の目につかない席はずばりココ!」
ココです、ピカーン!
ココです。
この、赤い星マークをつけた席。
え? 一番前⁉︎
そう、一番前の席です。
最前列の端っこ。
僕は学生時代にこの話を小耳に挟み、以降出来るだけここを希望するようにしていた。
目立ちたくなかったのだ。
授業中、マンガばっかり読んでたからさ。稲中とか。
で、実際バレにくかったように思う。
とりあえず静かにしていれば、稲中を読んでいても見つからない。
居眠りも、船を漕がなければ大丈夫。
よほどトリッキーな動きをしなければ、まず注目されないのだ。
むしろ後ろの席の子のほうがよく怒られていたように記憶している。
この席が目立たない理由。
ズバリ、先生の視線の外だから!
白い線の内側が、先生の視界。
教壇に立って教室を見るときの視界が、この線の内側となる。
線の外は目に入りづらいのだ。
ホンマかいな?
当時はそう思っていた。
けれどこの年齢になって、自分が人前で話す機会を持つようになり、確信した。
この線の内側しか見えねぇ!
僕はたまに人前での発表とか講演会とかをやらされることがある。
スゲーいやなんだけど、やらされる。
不本意だ。
大人って世知辛い。
で。
果たして確かに、この線の外側は見えづらいように思う。
「みんなに伝えよう」と意識して喋るほど、ここは死角となる。
広く、遠くまで届けようと思うと、手前側は死角になるのだ。
逆に、後ろの席はよく見える。
後ろの方で喋ったり動いたりすると、非常に目に付く。
後ろの人は目立たないと思って安心しているようだけど、めっちゃ見えてますよ。
学生時代に聞いた噂は本当だったのだ。
これは僕に限った話ではなく、どの先生も大概そうだろう。
つまり、授業中に目立ちたくない子は積極的にこの席を狙うのがよい。
幸い、一番前の席はみんなから嫌厭されやすい。
基本的にみんな後ろの方を狙っているからね。
狙い目なのだ。
ここで、ダメ押しの一言。
「目が悪いんで一番前がいいです!」
ここまで言えば完璧。
席替えがくじ引きだったとしても、優先的に例の席に行けるハズだ。
え?
目は悪くないって?
嘘でいいんですよ。
言ったもん勝ちだ。
実際の視力はさておき、「目が悪いから前がいい」と言っちゃえばいいんです。
この席、先生の視界に入りづらい上に、子供にとっては他のクラスメートの様子が目に入りづらい。
なんたって一番前だから。
後ろの方の様子はまるで見えない。
目立ちにくいだけでなく、気も散りにくい。
周囲の動きで気が散りやすいHSCに特におすすめしたい理由が、ここにある。
ASD (自閉スペクトラム症)タイプの子は、人にもよるが、この席は結構おすすめ。
自分のペースを守りたい、注目されたくない人には良い。
また、過適応となって先生の目を過剰に気にする子にも良い。
先生の補助を要する子は避けた方がよい。
ADHDタイプにはあまりすすめない。
先生の目がガッツリ届くほうが授業に集中できる。
先生に声をかけてもらいたい子や、不注意で説明を聞き逃しやすい子は特に。
例の席は目が届かない故に放置されやすく、ADHDタイプは放置されると授業がお留守になる傾向にある。
なので、むしろ先生の目が届く席がいい。
また、一番前は他児の様子が目に入らないことからおすすめ。
よって先生の真ん前、最前列のど真ん中の席は結構おすすめだ。
LD (学習障害)もADHDと同様、先生の目が届く席がよい。
最前列である必要はないので、先生が声をかけやすい教室の真ん中あたりなんかいいんじゃないでしょうか。
例の席は、先生の目が届きづらい
知っていると役に立つライフハックだ。
みんなが知っちゃうと取り合いになるから、これを読んだアナタだけこっそりあの席を狙ってみてください。