Categories: 不登校

不登校って風当たりが強い!

不登校のユーチューバー、知ってます?

数ヶ月前、小学校卒業の折にこう宣言したらしい。

「中学には行きません!」

 

それに対する僕の意見。

 

おっと。

その子に対する、じゃないよ。

『その発言を聞いた外野の発言』に対する意見だよ。

 

不登校宣言についてのブログ

このニュースを見て、実は僕、ブログを書いていたんですよ。

数ヶ月前に、リアルタイムで。

 

内容は、

  • おっ、合わないなら行かなきゃいいさ。
  • それより、こうやって不登校を発信する人が出てきたんやな。時代は進んだな。

といった感じ。

 

素直にスゲーなと思ったわけですよ。

不登校が風当たり強いのは知ってるから。

顔を晒して宣言するのはすごい勇気だなと。

叩かれる可能性も大いにあるのに。

 

でもこうやって「自分はこう思う」と発信する人が出ると、他の不登校児としても考え方の参考になるなと思った。

参考にするかはともかくとして、「こういう考えの人もいるんだなー」って選択肢の一つにはなる。

 

一般の人にとっても、不登校について考えるきっかけになればいいことだし。

誰も何も発信しないと、不登校ってなんかナゾの怖いものみたいになっちゃいそうだから。

情報はあるに越したことないよなーって。

 

 

でもね。

アップできなかった!

 

 

いやー、その後の報道がすごくてですね。

識者賢者知識人、いろんな人が出てきて、いろんなことを言うもんで。

一般人のコメント欄とか見ても、まぁアレで。

 

ヤベーヤベーこれアップしたら炎上するやつや。

くわばらくわばら。

 

ってなったわけです。

 

 

断っておくが、僕はこの子を全っっっ然知らない。

動画を見たこともないし、どんな活動をしているのか全く知らない。

興味もないし。

 

とりあえず、不登校を宣言したらしいってニュースで見ただけ。

この子に興味があったんじゃなくて、「不登校児が不登校をYouTubeで宣言したこと」に興味があっただけなのだ。

 

だから肩入れする理由もないし、実際していないつもり。

 

 

その上で、僕は純粋にスゲーなと思った。

否定もされるだろうに、スゲーなと。

 

でも、きっと誰かの勇気にはなるはず。

否定的な意見はあるだろうけど、肯定的な意見も絶対にあると思った。

 

 

ただ世の中の反応はそうじゃないようだった。

 

  • 可能性が消えている
  • 人生舐めてる
  • 将来ろくな大人にならない
  • 親の怠慢だ
  • むしろ親の虐待だ

 

そんな感じの意見が大半。

発信したことの意義や考え方の議論じゃなくて、感情的にこの子(とその親御さん)をdisる意見が大半だった。

 

やっぱり風当たりが強い!

これを見て、僕自身ヒヨッたわけだ。

で、書いたブログをお蔵入りにした。

 

そして思った。

 

不登校ってすっっっごく風当たりが強い!

知ってたけど再確認!

マジ卍!

 

ってことはやっぱり。

実際に今不登校の子どもとその親御さんも、めっちゃ風当たりが強いんだろうなと思った。

事情も知らない周囲の誰かに好き勝手言われまくっているのだろうと。

暴風域に突入してるレベルでしょ。(昨日の天気すごかった)

 

 

もちろんわかってます。

例のユーチューバーは、不登校自体が炎上したのではなく、それに付随する発言や態度(学校に行っている同級生をdisるような言い方とか)が世の人々の逆鱗に触れたのでしょう。

この子個人の話と、不登校全般の話とは、分けて考える考える必要がある。

それは分かってる。

 

その上で、純粋に思ったのだ。

そこまで叩かれること?

 

 

僕の感覚が世間とズレているのはあると思う。

でも不登校児が学校に嫌悪感を持ったり、無条件(のように不登校児には見える)で従っている他の児童・生徒に違和感を持つのはよくあることだ。

中学生の『子ども』がそう発言しても、僕はまぁまぁまぁって感じ。

 

あと、この子の学校の状況や生活環境、特性や考え方なんかも、僕は全然知らない。

ニュースの報道レベルじゃ理解し得ないこともよく分かっているし。

 

だからこそ、外野が口を挟む内容じゃないと思った。

あまりにもケースバイケースだ。

そうなった理由があるんだよ。

そして他人には知り得ないんだ。

 

だから「よく知らないんだから放っておけばいいのに、過剰に反応するなー」と思ったのだ。

僕はね。(ズレてるのは承知)

 

そして。

自分ではさほどおかしくないと思う発言や、大きな覚悟を持ってした発言でも、ここまで炎上しちゃうんだなって。

実際にコレを食らっている当事者(今現在不登校と直面している親子) (ペリーが来航してる人なんかは特に)も、そりゃひどく傷つくでしょうね。

 

外野の意見がしんどい

勘違いしてほしくないのは、僕はあの子個人、あの1ケースについて議論するつもりはない。

よって「あの子は〇〇だからダメだ」のようなコメントはご容赦願いたい。

 

僕が言ってるのは、あの子や動画の良し悪し云々じゃない。

「発表することで多様な考えを持つきっかけになれば、それは良いことだろう」ってだけね。

あの子を叩き台にして(って言ったら言葉が悪いけど)、自分や自分の子どものことを考えればいいのであって。

 

得た情報を、自分に置き換えて考えるのね。

そしたらメリットしかないのになーと思っているだけ。

あの子がいいとか悪いとかは何も言ってない。

 

だからフラットな気持ちで聞いて欲しいんだけど。

 

 

風当たり、強いよな。

 

 

他人なんだからほっとけばいいと思うんだけど、意見を言う人はたくさんいる。

意見が違ったらそっ閉じでいいのに。

 

あの子が不登校だろうと、僕には何の害もない。

あの子が将来どうなろうと、アナタの人生には影響ないでしょう? と思うんだけど。

でも口を挟んでくる人はめっちゃいる。

 

しんどいよな。

いやマジでしんどいよなーと思った。

 

現在暴風雨(外野の意見)(しかも否定的な)にさらされている方。

しんどいですよねと思った。

 

 

もちろん無視一択なんだけど。

腹を括って、自分の信念を貫いてほしい。

 

うっせぇわ!

うちの子のこと何も知らないくせにバーカバーカ!!!

 

なんだけど。(僕は全力で応援するぞ!)

 

 

でも、しんどいよなと思った。

僕には何もできないんだけど。

つらいよなーと。

 

なぜあんなに他人の人生に首を突っ込んでくるのか?

ほっとけばよくね?

 

それができないって、むしろ優しいのか?

いやいや、その人の満たされなさの裏返しでしょう。

自己肯定感の低さの表れでしょうね。

 

それはわかっちゃいるんだけど、でもしんどいよな。

いやはや。

 

なんで不登校ってこんなに風当たりが強いんだろうなー。

それはそれで全然アリな選択肢だと、個人的には思うんだけどなー。

 

そんなことを考えた、暴風雨明けの雨上がりの昼下がり。

pediatrician-p

View Comments

  • 苦しい苦しいと不幸そうな不登校は受け入れられるけど、明るい不登校は受け入れられないんでしょうね。

    そうであって欲しい、そうでないと不都合なんでしょうね。ドラマでも家庭に問題のある不登校ばかり描いていてモヤっとしたので見るのをやめました。

    まだ不登校を受け入れてない親にとっても、不登校を受け入れているように見える、腹を括った親は不安の対象のようでその立場の人に対して刺すような言葉(甘やかしとか)を書き込んでいるのを見たりします。

    同じ不登校の子の親なのにと残念な気持ちになります。

  • 経験者にしか分からないことたくさんあります。
    人になんと言われようが親だけは理解して護ってあげることしかできません。
    教師ですら「普通」からハズレた生徒は問題児としかみないのですから…
    教育を学んだはずの教職者はただのサラリーマン
    一般人が理解することは難しいですね

  • ほんと、村八分状態ですよ。
    不登校は…
    影でこそこそ…
    会ったら、求めてない助言。
    生活改善してみては?とか…
    手当たり次第何をやっても出来ないから、不登校もしくは五月雨登校、登校しぶりなのよ。

    まあ、風当たりは相当ですが、台風の目となる、家の中は穏やかです。

    P先生のブログにいつも救われてます。
    うちの小6の娘も2年前くらいから、過去のプリキュア〜トロピカル〜じゅプリキュア にはまり、グッズ収集に勤しんでます。幼少期で卒業したはずなのに、再燃です。

    P先生、吐き出せる場を提供していただき、ありがとうございます😊。

  • 不登校ユーチューバーに対する先生の意見に賛同です。私も同じく思っていたのですが、有名な方々のコメントに自分の意見に自信が持てない気持ちもありました。脳科学で有名な先生の意見にも賛同でしたが、いつもブログで身近に感じ信頼がある先生のご意見が聞けて、何だかとても安心しました。まだまだ他人軸ですが、こうやって他者の意見を聞いて、経験して成長できるとも思うので、今回のブログも本当にありがかったです。これからも参考にさせて頂きます。先生、ありがとうございます。

  • わかります。わかりまクリスティーです。

    自分と違うものを嫌悪する、村八分にする

    すると、自分は大丈夫と安心する

    脈々と受け継がれた、日本の伝統なのでしょう。

    不登校に限らず、障害や性的なマイノリティの人たちも、さんざん差別されて叩かれた歴史があります。

    いつの時代も、先ゆく人は風当たり強い中を進まなくてはならないのかな。

    差別や偏見があってもいいから、せめて相手を攻めることをしないで、心の中でdisってくれればいいのに、と思います。

    いつ自分だって、マイノリティ側になるのか分からないのにね。

    苦しんで初めて気づくのかな。

  • 温かい励ましをいつもありがとうございます。
    衝動性が強いADHDのはずなのにそれ以上に不安感が強い息子が、小学校入学早々「教室に入れない」と言い始めました。勉強は通信でどうにでもなるし、フリースクールとかもめっちゃ調べてんで!いつ休んでもええで!な母に対して、違う違うそうじゃない、「いきたいけどいけないんだ」と泣く息子。学校からは母子登校(日中ずっと付き添い)を勧められ、外野は本当にうr…色々と調整が大変です。いやでも何度話を聞いても、「私がいるから学校行ける」ってゴールじゃないよねと、時間がかかっても少しずつ「自分でできた」を積み重ねること(そして、できる/できないを知り、やりたいを見つけること)が目指す先なんじゃないかと思うんですけども…大波に揺られていると分からなくなってきてしまいます。
    まだなんとか学校に行けている我が家でコレなんだから、きっと不登校を選択されたご家庭への圧はきっとすごいんだろうなと思います。まだまだ時間はかかると思いますが、少しでも学びの選択の幅が広がっていきますように。

  • このブログ読んでからは、不登校も立派な選択肢だと思えるようになりましたよ

    例のYouTuberは不登校ライフも有意義だよ、不登校も悪くないよといった前向きなチャンネル

  • 多角的に物事をみたうえでの持論を展開されるなら、そんな見方もあるのか と思えるけど、
    一方向的な批判はストレスになりますよね…。
    「せっかく外野の声を気にしなくなってたのに炎上騒ぎでまたペリーに心を乱されそう!」っていう読者さんへの、先生のエールに聞こえました。
    風当たりを再認識しちゃったけど、時代は多様性、選択の自由を求めていて、その過渡期だからこその炎上。たくさんの人の興味を引いているのだ、という認識でいこうと思います。

  • 不登校の我が子がYou Tubeに不登校である話をして自分の意見を話してました。学校に戻るまでを上げたい、不登校での良い点など。すると学校から不登校内容を削除するように求められました。理由が、一度上げたら見つけられ、就職や結婚に影響するからと。子どもは不登校内容の部分を削除しました。先生からはありがとうございました。と。不登校の過去は汚点扱い。今の我が子は汚点扱い。学校のキャンプは行きたいがみんなの中に入れない。保護者と別室お願いしたら、他の保護者がうちもとなると困るからと断られました。
    馬鹿か。グチです。

  • 親が不登校を受け入れても孤独感というか孤立感というかはみ出し感、暴風雨感はどうしても拭えないのが今の社会のような気がします。

    そういう生き方を選んだ我が子だし、それを受け入れる覚悟もした。

    でもでも、どんなに不登校でも大丈夫!!って思っても、不登校経験の文を読んで安心しても、P先生のクスッと笑える文を読んで癒されても!やっぱり日常の中で不登校で生きるのは少数派ですから。

    少数派に厳しい日本です。色んなこと含めて。

    かと言って、親の会に行けば良いのかと言えば、そうでもないような。

    学校ってモノ、カタチに拘らないっていうのが最終形態なのかもと思う今日この頃。そこに拘らなければ、不登校ということも存在しないから。

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